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伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
4章 : 正体バレたら即終了!?偽りの転校生は最強でした☆
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第56話:戦闘訓練なのにガチすぎ!?ユニットが本気出してきた☆

「やるって言ってないのに、組むことになってたんだけどー!?☆」

そんな私の叫びは、あっさり職員室に無視されました……とさ。



グラウンドの朝は、いつもよりもざわついていた。

魔法科と武技科が合同で行う“実践演習”が、ついに始まるからだ。

白い朝日を受けて光る地面、立ち並ぶ学生たちの中で、私はひときわ浮いていた。


「ルネア〜! 今日はよろしくなっ!」


隣にいるのは、例の彼女──フレイア。

赤いポニーテールが風に揺れ、まっすぐな瞳がこちらを捉えている。


「勝手にペア組んだの、まだ根に持ってんの?」

「ううん、根には持ってないよ。でも、せめて“お願いしてもいい?”って一言ほしかったかなーって☆」


私がわざとらしく頬を膨らませると、フレイアは肩をすくめて笑った。


「ま、結果オーライってことでしょ?」

「……ちょっと、強引だよぉ……」


そのやりとりに、周囲の生徒たちがクスクスと笑っていた。

なんか、完全に“漫才コンビ”扱いされてる気がする……。


「でも、アンタなら大丈夫でしょ? 絶対強いし」

「えー、それって外見で判断してない? 私、ただの精霊モドキだからね?」


「モドキって言うやつが一番ヤバいんだよ、知ってた?」


「……それ、私に言ってる?」


そんな軽口を叩いているうちに、担当教官が前に出てきた。


「本日の実習は、模擬召喚された“魔法自立ユニット”の制圧訓練だ。

近接と遠距離の連携を重視し、現実的な戦況を想定して行う」


(模擬ユニットかぁ……でもなんか、胸騒ぎするんだよね)


私はフレイアと目を合わせ、こっそり息を整える。


「準備はいいか?」


「はいはい、行きますよ〜☆ 足引っ張らない程度に頑張ります!」


その瞬間。

演習エリアに現れたのは、黒い機械ユニット。

ガギッと嫌な音を立てて、二足歩行で立ち上がる。


「え……あれ、想像よりもガチっぽくない?」

「うん、模擬戦にしては重装備すぎ」


バシュンッ!!


唐突に飛び出す魔力弾。

視認するより先に反応して、私は跳躍。フレイアは盾魔法で受け止める。


「速っ!? 反応速度、人間超えてない!?」

「ルネア、あれ……普通の訓練ユニットじゃないわ」


「誰か、魔改造したってこと!?」


教官たちがざわめき始める中、私はすでに違和感に気づいていた。


(この魔力のパターン……昨日見た、森のアレと、似てる……)


「放っておいたら、怪我人出ちゃうかも」


「じゃあ、やるしかないわね」


私はフレイアと頷き合い、前へ出る。


「ちょっとだけ、派手にいくよ?」


「フフッ、そうこなくっちゃ!」


フレイアは槍を構え、私は目を細めた。

次の瞬間、地面が鳴るほどの魔力がユニットに集中した。


(軽く遊ぶって言ったけど……これは、ちょっとだけ“本気”でもいいよね?)

模擬戦のはずなのに、なんか現実味ありすぎ!?

でもフレイアとなら、ちょっとだけ……遊べる気がする☆


さて、見ててよ。

この“精霊”が、ちょいとカッコよく決めてあげるんだから!

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ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
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