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伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
4章 : 正体バレたら即終了!?偽りの転校生は最強でした☆
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第54話:はじめてのペア実習!だけど私、教科書読んでないんだけど☆

教科書って、開いたことなかったんだけど……まさか今日、必要になるなんて聞いてないよ〜!?

しかもペア実習って、急に言われてもっ!


……でも、ティアラと一緒なら、なんとかなる気がする☆



「今日の実習は二人一組で行います。テーマは、基礎魔法による“結界形成”です」

先生の声に、教室がざわめいた。


「け、結界……って、あれでしょ? 防御魔法系のやつ……」

私は隣のティアラに目で訴える。

ティアラはすでにやる気満々の顔。


「ルネア、頑張ろうね! 教本の第7章に全部載ってるから、見て……えっ、見てないの?」

「☆」

返事はにっこりスマイル一発で済ませた。ダメ? やっぱダメ??


「しょうがないなぁ……私が指示するから、ルネアは“感覚”でやってみて」

「任せて! 感覚だけならちょっと得意☆」


私はとりあえずティアラの指示通りに、マナを流してみた。

手のひらの上に光が集まって、空気がピリッと変わる。


「……って、え、えぇえ!? なにこれ、強すぎっ!!」

ティアラが思わず後ろに跳ねた。

私の“感覚”だけで展開した結界は、周囲の生徒たちの魔力を一瞬だけ押し返した。


「ご、ごめん!? 力、加減したつもりだったんだけどっ」

「さすが伝説級の精霊……」

後ろの席の男子がポツリとつぶやく。

その瞬間、周囲から小さな拍手がわき起こった。


「うそ……これ、ほめられてるの?」

「うん、みんな感動してるみたい……」


ティアラは苦笑いしながらも、ちょっと誇らしげな顔で私を見てくれてた。

……なんか、嬉しいかも。


周囲を見回すと、別のペアは結界の形が崩れて先生に注意されていた。

「そこのグループ、魔力の安定が足りないわよ!」と先生の声が飛ぶ。


一方、私たちの結界は透明な膜のように完璧に形成されていた。

先生も私たちの方を見て、ほんの一瞬だけ驚いた顔をしたけど、すぐに「よくできました」と言ってくれた。


「いや〜、これって私、結界の才能ありかも?」

「ううん、むしろ結界すら“遊び感覚”で作れるのがすごい……」


実習が終わった後、ティアラがこっそり耳打ちしてきた。


「ねぇ、ルネアって……ほんとに、すごいんだね」

「え? 今さら?☆」

「……ふふっ、ちょっとだけ、ドキッとした」


……え? それって、どっちの意味?

今日は予習ゼロで突っ込んだけど、なんとかなったね☆

やっぱり“感覚”って、大事! ……たぶん!


でも一番の収穫は、ティアラと“もっと仲良くなれた気がする”ことかな♪

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ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
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