表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
4章 : 正体バレたら即終了!?偽りの転校生は最強でした☆
47/74

第47話:また見られてる!?転校生、注目の的です☆

今日は絶対に“何も起きない日”にしたかったのに。

なのに……なんで私、また誰かに見られてる気がするの〜?☆

学園生活にも少しずつ慣れてきて、

私は毎日“平和に、目立たず、のんびり”を目標にしていた。


……の、はずだった。


「最近、ルネアさんの周辺で小さな魔力干渉が観測されてるんです」

「へぇ〜? それって、私のせいじゃないといいな〜?」


同じクラスの観測担当・シルクが、小声で言った。

「ルネアさん、誰かにつけられてる……かもしれません」


「えっ、マジで!? 私、変なファンクラブでもできた!?」

「そういう軽さが……心配なんですけど……」


* * *


昼休み、私は校庭の端っこに座って空を見上げていた。

さっきから、ず〜っと感じるのよね……ぴりぴりした視線。


「まさか……また“誰か”が?」


私はちょこっとだけ瞬間移動して、木の陰へ。

すると。


「……やっぱりいたっ!」


そこには黒い外套の人物が、木の上からこちらを観察していた。

「わっ、まさか本当にいたとは……!」


私の存在に気づいたその人は、慌てて逃げようとする。

でも、その前に私は目を合わせてしまった。


「……あ、ごめん。また気絶しそう?」


足をもつれさせて地面に落ちた彼は、目をぐるぐる回しながらぶつぶつ言っていた。


「確定……特異個体……クラスA、視線による精神干渉……」


「う〜ん、やっぱり私って、見つかっちゃうタイプ? 隠れられない星の下に生まれたのかも☆」


私はその人を木の根元にそっと寝かせて、ポケットから取り出したキャンディーを渡した。

「はい、甘いもの食べて回復してね☆ 見なかったことにしてあげる!」


* * *


午後の授業。

私はあくびをしながら席に着いた。


(今日は静かに過ごすって決めたのに〜、なんでこうなるの〜)


でも、心のどこかでちょっぴりワクワクしている自分がいた。

(まあ、退屈よりはマシかな♪)


その日の帰り道、私は空を見上げながらふと思った。


「こういう小さな事件が続くと……何か、大きな波が来る前触れだったりして?」


リシャやナリがいたら、きっと「それはフラグです」って言うだろうな。


でも私はただ、今日という一日をのんびり終わらせたかっただけ。

それだけ、なのに――


「……また、誰かの気配?」


すぐに笑顔を取り戻して、くるりと一回転。

「や〜めた! 明日からは絶対に静かに過ごすって決めたんだから☆」


私は足取り軽く、寮の方へと歩き出した。



また監視されてたっぽいけど、

まあ、害はなかったからOK☆

次こそは……もう少し平和な一日になりますように〜!


……なんて言ってると、また何か起こったりして?☆



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ