表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
4章 : 正体バレたら即終了!?偽りの転校生は最強でした☆
46/74

第46話:学園生活って、静かにしてるだけじゃダメみたい☆

新生活にも慣れてきて、そろそろ「静かに遊ぶ」日々が続くかと思ったら――

なぜか、またトラブルのにおいがしてきた気がするんだけど?☆

「ルネアさん、今週の掃除当番、代わってもらえませんか……?」


「ええ〜、私って転校生だよ? しかもまだ自己紹介もちゃんと済んでない系なんだけど〜?」


「そこをなんとか……あ、でも、できれば廊下じゃなくて――地下倉庫の方で……」


「地下……?」


何その言い方、めちゃくちゃ怪しい。


とりあえず私はにっこり微笑んでOKサイン。


「いいよ〜☆ なんかお宝でも出てきたらラッキーだし!」


* * *


というわけで、地下倉庫にやってきた私。


「ふんふ〜ん♪ ……って、なんか、思ったより薄暗っ!」


カビ臭いし、埃っぽいし、まるで“探索してね”って言われてるみたいな雰囲気。


でも私は全然動じない。

なんたって、“目が合えば魔物も倒れる”私だから☆


棚を適当に片づけてたら、ガコン、と何かが動いた。


「……ん? この壁、ずれてる? っていうか……隠し扉ってやつ〜!?」


思わずテンション上がって、壁に手をかけたそのとき。


「――そこまでだ」


「へ?」


振り返ると、白衣姿の男が一人。

魔導研究部の……誰だっけ? 地味な先輩だった気がする。


「その部屋は立入禁止。君のような……“登録されていない個体”が触れていい場所ではない」


「えっ、なにそれ? 私、“未登録精霊”ってバレてる!? やばっ☆」


慌ててごまかそうとするも、男は静かに魔導端末を取り出した。


「……記録済み。魔力反応、視線干渉特性あり。やはり、君は“対象X”だな」


「ちょ、ちょっとまって!? それ、誤解ですって! 私ただの目立つ転校生だよっ!?」


でも次の瞬間、その人の表情がピキッと固まった。


……あれ? 私、また目見ちゃった?☆


「うわ、また気絶しそうになってる……ご、ごめんっ!」


* * *


私は慌てて視線を逸らし、彼の元に駆け寄って様子を見た。


「えっと……えーと、水! 水とか必要かな? それとも……魔導ドリンク?」


周囲を探しつつ、カチャカチャと棚の中をあさる。


「ん〜、こういうときって、なにが正解なんだろ? とりあえず冷やしタオル?」


そして、棚の奥から落ちてきた丸い瓶を見つける。


「……お、これ何? “非常用魔力補填液”? なんかそれっぽい!」


先輩の口元に近づけると、瓶がカチッと反応して、蒸気がふわっと立ち上がった。


「うわっ!? 自動起動!? これって古代技術じゃん〜!」


一瞬、先輩の眉がピクリと動いたあと、ゆっくりと目を開ける。


「……きみ、本当にただの学生か?」


「そっちこそ! 倒れかけてたのに、回復早すぎっ☆ ていうか、今の薬なに!? すごいね!」


先輩はぼんやりと私を見つめながら、溜め息をついた。


「……はぁ。君には、もう少し慎重さというものを学んでほしいな」


「それ、よく言われる〜! でも、冒険ってさ、勢いとノリが大事じゃん?☆」


私はぱちんとウインクを決めて、掃除道具を片手に倉庫の奥へ。


「さて! 隠し扉は今日のところは見なかったことにして〜、代わりにこっちの棚から宝探ししよっか!」


その背中を見つめながら、先輩は小さく呟いた。


「……やっぱり、ただ者じゃないな、あの子は」



静かにしてるつもりなのに、なんでこうなるかな〜?

でもまあ、目立つのって悪いことじゃないよね? たぶん☆


次回、ちょっとヤバそうな“監視者”が登場するかも……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ