第44話:部活デビューでまさかの事件!?魔導史研究は想像以上に刺激的☆
さてさて、学園生活二日目の午後。
私は、例の“魔導史研究同好会”にこっそりお邪魔してみることにした☆
なんか……怪しいワクワク、ぷんぷんしてるんだよね〜♪
図書室の奥――さらにその奥にある、古ぼけた木製のドア。
そこには、例の紙に書かれていた「魔導史研究同好会」の文字があった。
「……入ってみよっか☆」
ノックの音に反応するように、ギギィと扉が開いた。
中は――思ったより広くて、薄暗くて、なんか……ホコリっぽい!
「いらっしゃい。新入部員、かな?」
静かな声に振り返ると、ローブ姿の先輩が一人。
見た目は柔らかそうだけど、どことなく“何かを隠してる系”。
「ええと、ルネアです☆ ちょっと興味があって、見学に来ました♪」
「ルネアさん、ね。よく来たね。私は部長のカイン。好きなだけ見ていっていいよ」
部室の中には、古びた魔導書や巻物、そして……なんかよく分からない球体やら石版やら。
見てるだけでもうワクワクしてくる!
「これ、もしかして……古代文明のレプリカですか?」
「いや、本物も混じってるよ。特にあれは――」
そう言ってカインが指差したのは、壁際に置かれた金属製の円盤。
「これは“封呪式転写板”。使用者の魔力に反応して、記録された映像や文字が浮かぶ仕組みらしい」
「へぇ〜、面白そう……ちょっと触ってもいい?」
「どうぞ。ただし、暴走したら止めてね」
☆なにそれ怖っ☆
私が円盤に手を触れた瞬間。
バチッ!
「っわぁ!? な、なにこれ!?」
盤面が青白く光り、空中に映像が投影された。
古代の戦場風景……巨大な兵器……なにこれ、ちょっとマジっぽいんだけど!?
「カイン先輩、これ本物だよね!?」
「うん。封印してたんだけど……君の魔力で起動したみたいだね」
「ま、また余計なことしちゃったかも☆」
私は円盤をじっと見つめながら、ふと気づいた。
「このマーク……見覚えがある。確か……森で見たユニットの背面に……」
一気に脳裏が繋がった気がした。
「ねぇ、カイン先輩。このクラブって、実際どこまで研究してるの?」
「過去の兵器、国家記録、古代文明の消失理由……色々。まあ、表には出せない情報も多いけどね」
「じゃあ、それを――もっと知ってもいいってこと?」
「君が信頼できるなら、ね」
ニヤッと笑ったカイン先輩の目が、ちょっとだけ鋭く光った。
(ふふっ……やっぱりこの部活、正解☆)
魔導史研究って、こんなにワクワクしてもいいの!?
次はもっと深く掘ってみようかな……なんてね☆
部活デビュー、意外と“当たり”だったかも〜♪




