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伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
4章 : 正体バレたら即終了!?偽りの転校生は最強でした☆
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第41話:ひとつの終わり、そして次の扉へ☆

戦いの後って、やっぱりお腹すくよね〜。

でも今回の相手、ちょっとだけ……不穏だったかも?


いや、だってね……見たことない形してたし、魔力も違ったし、しかも反応が鈍くて逆に怖いというか……!

「ふぅ〜、今回の戦いも派手だったなぁ……☆」


空に漂う黒煙を背に、私は軽くストレッチしながらつぶやいた。

周囲には、今さっき倒した機械兵たちの残骸が転がっている。焼け焦げた鉄の匂いが、鼻をかすめた。


ナリが近づいてきて、慎重にその一つを調べていた。


「ルネア様、これ……見てください」


ナリが拾い上げたのは、そのうちの一体の“コア”だった。

私はそれを受け取り、表面に刻まれた紋様を見つめた。


「……あれ、この紋様、なんか見たことある……?」


「人間王国の南部で使われていた古い魔術式に似ています。かなり前の記録ですが……」


「え、王国ってあの人間の世界? なんでそんなのがここにあるのさ〜?」


リシャが近づき、資料を照らし合わせながら口を開く。


「……これ、たしかに王国時代の封印兵器に使われていた設計文様です。しかも……再構成されてる」


「再構成?」


「つまり、古代の兵器を今の誰かが“改造して”使っているってことです」


(え、それ……またこんなのが出てくるってこと!?)


私は内心で「うへぇ〜」と叫びつつも、すぐに真剣な顔になった。


「……となると、ちょっと人間界、行ってみるしかないかも☆」


「えっ、急にですか?」


「だってさ〜、またこんなのがポンポン出てきたら困るし。何より……王国の誰かがコレに関わってるなら、それはそれでヤバいよね?」


ナリがうなずく。


「古代兵器の再稼働は、精霊世界にも脅威をもたらします。早期確認が最善です」


「よし、じゃあ決まりだねっ! 人間界にれっつご〜☆」


私は指を鳴らして、背伸びをした。


* * *


数日後。


私はリシャとナリを連れて、人間王国との境界にある街道に立っていた。


視界の先には、広大な草原と、灰色の石で築かれた巨大な城門。

その奥には、高い塔と赤い瓦屋根の家々がずらりと並んでいた。


「おお〜……人間の国って、けっこう文明的なんだね〜☆」


「ルネア様、あまり声を出さないでください。目立ちます」


「え、そんな目立ってる? この格好、わりと地味だと思ったけどな〜」


「金髪、宝石のような瞳、輝くオーラ……全部目立ちます」


「なるほど納得☆」


私はフードを深く被り、さらに魔力を抑えて気配を最小限にした。


(まったく、遊びじゃないのに……なーんか楽しくなってきたかも♪)


「王都の図書館に行ければ、魔導兵器の資料が見つかるかもしれません」


「そして、内部調査を進めるなら、学園か行政関係の施設が狙い目ですね」


「……ってことは、そろそろ例の“完璧な人間のフリ”を見せるときだねっ!」


私はふふっと笑い、偽造した身分証をナリにちらりと見せた。


「完璧な☆一般学生! やってやるよ〜!」



次の目的地は、“人間の世界”。

ちょっとだけ危険かもだけど、だからこそ、私が行く意味がある!

うんうん、これはもう……冒険の予感だよね☆

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ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
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