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伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
3章 : 見られてた!?でも“視線”だけで全部止まったんですけど☆
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第26話:偵察機の次は本体!?本気出す前に倒れちゃダメだよ〜☆

さっきの球体、目みたいでちょっと気持ち悪かったよね〜。

でもそれより怖いのが……今、空からすっごいの落ちてきてるんだけど!?

まさか、本番開始ですか〜!?☆

偵察機を視線ひとつで落とした直後。

空がふたたび、深く裂けるように軋んだ。


「ナリ、あれって……さっきのより大きい?」


「ええ。解析中……本体です。しかも未登録機体、恐らく王国でも極秘に開発されたプロトタイプ」


その機体は、空に浮かぶ巨影。

四本の脚に、腹部には回転する魔導炉。頭部には──ルネアの顔を模した“仮面”のような装甲がついていた。


「え、ちょ、まって……なんか私に似てない!?」


ナリも表情を強張らせた。

「……これは完全に、ルネア様の行動パターンを学習して作られたものかと」


「え、学習型!? そんなの、予習なしでテストするみたいなもんじゃん!」


だが、上空からその“兵器”はまっすぐに降下を開始。


「接近速度上昇! 迎撃準備を──」


「いいよナリ、私がやる。……だって、これって完全に私への挑戦状だよね?」


そう言って、ルネアは地面を蹴り上げ、空中へ飛び上がった。

浮遊できないはずの彼女の身体が、一瞬だけ風と一体化し、マドウ兵器の軌도を正面からとらえる。


「瞬間移動・直線! いっけ〜☆」


瞬間的な転位で相手の頭上へ移動。

次の瞬間、ルネアの指先が光を放ち、空中に小さな“結界陣”を描いた。


「ちょっとだけ、おとなしくしててもらおうかな〜♪」


結界が起動し、兵器の四肢に絡むように広がる。

しかし、兵器もまたカウンターを展開。

肩部装甲が開き、複数の光弾を周囲にばらまいた。


「ナリ、モフ!伏せてっ!!」


地上では、ナリとモフが寸전で衝撃を避ける。

ルネアは空中で身体を翻し、光弾を片目でにらんだ。


「──止まってくれる?」


紅い魔眼が輝き、空中の全ての光弾が静止。

まるで時が止まったかのように、光の粒が空で踊る。


「ふぅ〜、疲れるからあんまり使いたくないけど、ねっ?」


手をひと振り。

光弾は全て逆方向に押し戻され、敵の本体に直撃。

爆音と閃光の中、兵器は空中で回転しながら墜落した。


──ドンッ!!


地面が揺れ、粉塵が舞う。


「おねーちゃん、今の……全部、返したの?」


「うん。だって自分から撃ってきたんだから、自業自得だよ〜☆」


ルネアの瞳は、まだ戦意を帯びていた。


「でもね、あの仮面。あれって、ただの偶然じゃない。

誰かが、私の姿と力を“記録”してる」


ナリがこくりと頷く。

「これは……試験ではなく、公開された“警告”かもしれません」


「だったら……こっちからもメッセージ送らなきゃね?」


ルネアは崩れた機体の破片にそっと手を触れ、魔力を込める。


『次は、真正面から来なよ。隠れてないでさ☆』


その魔力信号は、誰かに届いた。

遠く王都の監視施設。

一人の研究員がその信号を受け取り、凍りつく。


「……“ルネア”。こちらを認識している……?」


ふぅ〜、ちょっと動いたらお腹すいちゃった〜。

というわけで、次回「精霊って休憩も必要なんです!でも次の相手がまた来た☆」で会おうね♪

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ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
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