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伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
3章 : 見られてた!?でも“視線”だけで全部止まったんですけど☆
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第25話:村の空に現れた、謎の眼──それ、こっち見てない?

今日は雲ひとつない晴天☆

なのに……なんで空の真ん中に“目玉”みたいなやつが浮かんでるの!?

え、私が寝てる間に監視カメラでも設置されたの!?


ルネアは森の高台にある岩の上で、お気に入りのジャムパンをかじっていた。


「ふわ〜、今日ものどか〜♪ 平和最高〜」


その時、ナリが空を見上げたまま、突然ぴたりと動きを止めた。


「……ルネア様、すぐに下がってください。空を見て」


「え? 空〜? ……って、なにあれ? 黒い球体?」


空中、およそ数百メートル上空に浮かぶ、黒く光沢のある球体。

そこから伸びる赤いラインが、徐々に地表をスキャンするように動いていた。


「……見た目が、完全に“目”だよね」


ナリが険しい表情で魔導測定器を操作し、警告を発した。

「これは……偵察型マドウ観測機です。王国軍のものか、あるいは……」


「ん〜? 誰かが上から覗いてるなら、こっちも見返さないと失礼じゃない?」


ルネアは立ち上がり、軽く空を見上げた。

その瞳が赤くわずかに輝く。


次の瞬間、空の球体が一瞬だけバチッと火花を散らし、そのまま消えた。


「……あ、壊れちゃった☆」


「壊したんですか!? 今の、王国が開発中の最新機かもしれないのに!?」


「いやだって、あんな堂々と見てきたら恥ずかしいじゃん。プライバシーの侵害だよ〜」


モフがぴょこっと現れて一言。

「おねーちゃん、なんか“空から見てた人”、怒ってるっぽい……」


その瞬間、空の裂け目から何かが落ちてくる。

銀色の金属装甲を持つ、“羽のない飛行兵器”が回転しながら降下。


「えー……まだ続きがあるの?」


ナリがすぐに叫ぶ。

「来ます、戦闘タイプです!距離40メートル、接近速度上昇中!」


ルネアは軽く腕を組み、ため息をひとつ。


「ほんとにさ……私はただ、ジャムパン食べたいだけなのに〜☆」


風が巻き起こる。敵の機体が地面を擦る寸前、

ルネアの瞳がふたたび紅に染まり、微かな“視線の圧”が走った。


──カンッ。


音もなく、敵の動きが止まる。

そしてそのまま、爆音を立てて地面に崩れ落ちた。


「……視線だけで、止めた?」


「だって、当たる前に壊れてほしかったんだもん☆」


その笑顔の裏、ナリは感じていた。

(これは……ルネア様が本気になる前の“警告”だ)

ねぇ、ジャムパン食べてるときに襲撃するのマナー違反じゃない?

次回、「偵察機はまだ序章だった!?ガチの本体来ちゃったかも☆」へ続くよ〜♪

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ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
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