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伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
3章 : 見られてた!?でも“視線”だけで全部止まったんですけど☆
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第二十一話:守ったのにバレた!?村の人がざわついてる件☆

「ルネア様、本当にありがとうございました……!」


——それは、事件の翌朝。

まさか、村人から“感謝される”なんて、ちょっとだけくすぐったい。

だって私は、ただ遊んでただけだから。

それなのに、“守ってくれた”って目で見られるのって……

なんか、照れる。

事件のあった翌日、ソルナ村の空気が明らかに違っていた。

いつもより静かで、だけど落ち着かない。

その“静寂”が、逆に緊張を高めていた。


「あの爆発寸前の装置、ルネア様が……」「あんなに凄い力を……」


道を歩けば、村人たちがそっと目を向ける。

目が合えば、ふいっと逸らす。けど、すぐまたちらっと見る。


「なんか今日、視線が多くない?」

「当然ですよ、昨日あれだけ目立ってましたし……」


ナリの言葉に、私は苦笑した。


「うーん、隠しきれなかったか〜。でもまあ、プリンが美味しかったし、いっか☆」


リシャが小声でつぶやいた。

「村の人々、ルネア様に対する“評価”が一気に変わったみたいです」


「うん、いい意味だといいけどね〜。悪目立ちじゃなきゃ☆」


そのとき、村の会議所から使者が来た。


「ルネア様、村長がお話を伺いたいと……」


「へぇ、ついに“上層部”のお呼びってやつ?」


会議所の中では、村長と数人の長老たちが真剣な表情で待っていた。


「昨日の件、感謝してもしきれません。我らが見たこともない魔導の力……

あなた様はいったい……」


「えっと、ただの通りすがりの遊び人精霊です☆」


返答に場が一瞬静まり返る。


「……遊び人にしては、少々強すぎやしませんか?」

「気のせいじゃないかな〜」


私はにっこりと笑って席を立つ。


「でもまあ、心配なら言っとくね。私はこの村、守るつもりあるから」


長老たちは驚いたように顔を見合わせた。


「その言葉、信じても……?」


「もちろん! ただし、プリンの供給は切らさないでね☆」


場の空気がふっと和らぎ、みんな小さく笑った。


——そんなやりとりの後。


村の広場では、子どもたちが私の真似をして“フリーズ魔法ごっこ”をしていた。


「ルネアさま、また助けてくれる?」


「もちろんっ。みんなが笑ってる限り、ね♪」


ナリが微笑んだまま、そっと言った。

「……こうやって、“本当の信頼”って育っていくんですね」


「信頼、かぁ。なんか、ちょっとくすぐったいな〜」


リシャも静かにうなずいた。

「ルネア様は、ただの遊び人じゃありません。みんな、気づき始めています」


でも、その平和の中。

空のはるか遠く、別の誰かが小さくつぶやいていた。


「……対象、第一段階クリア。次は……反応テストだ」


その声は、風に消えるようにして遠ざかっていった。


“守ったから”バレた強さ。

でも、それでいい。今はまだ“この程度”。

私が本気出すのは、もう少し後のお楽しみ☆


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ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
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