表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
2章 : 視線が強すぎるんですけど!?
18/74

第18話:監視されてたけど……その装置、私に反応したね?

なんかね、最近ずーっと“見られてる”気がするの。

森を歩いてても、背中がゾワゾワする感じ……。

でもまぁ、私だから何とかなるっしょ☆


夜の森。空には星が広がり、ルネアは一本の木にもたれて空を見上げていた。


「ん〜……やっぱ、誰かいるよね?」


ナリが近くで魔導測定器を操作していた。

「……反応あります。距離は約50メートル、ですが姿は確認できません」


「まーた、こっそり観察されてるのか〜。恥ずかし〜」


その時、草の間から小さな赤い光点が一瞬だけ見えた。


「スコープ……? 誰かが、狙ってる?」


ルネアは目を細める。


(バレたらまずいけど……ここで“遊ばれる”のも嫌だな〜)


彼女はわざとらしく立ち上がり、

「ふ〜、そろそろ帰ろっかな〜☆」と、軽く伸びをした。


その瞬間、森の奥からシュルッと何かが飛んできた。


「──っとと☆ びっくりした〜」


矢のようなものがルネアの足元をかすめ、地面に突き刺さる。


ナリが即座に警戒態勢に入った。

「ルネア様、退避を!」


「ううん、まだ大丈夫〜。……これ、反応見てるんでしょ?」


ルネアの目が、闇の中に潜む“何か”をしっかりと捉えていた。


(……あれ、ただの監視じゃない。これは、試してる)


さらに彼女は小声で呟いた。

「この反応、魔力じゃない。……機械?いや、精霊技術……?」


その時、魔導測定器が突然ピピピと警告音を鳴らし始めた。


「異常反応……魔力量、観測限界を超えました……!」


ナリが顔を上げると、ルネアの背後にうっすらと光の紋様が浮かび上がっていた。


「こ、これって……精霊コアの……!」


それは、ただの精霊では持ちえない、旧世界の魔導構造と酷似した紋章。


(やっぱり、私は“普通の精霊”じゃないんだね〜)


ルネアは笑顔のまま空に向かって手を振った。

「じゃ、今日はこれで〜♪」


“見ている者”への、確信犯的なあいさつだった。


ナリはその様子を見ながら呟く。

「これは……完全に観測されてますね。意図的に、ルネア様を誘導してるかのような……」


ルネアはぴょんと跳ねてナリの隣に立つ。

「じゃあさ、逆にこっちから観察してみようよ☆」


ナリは驚いたように目を見開いたが、すぐに小さく笑った。

「……らしいですね、ルネア様」


「でしょ? 精霊だって、遊び心は必要だよ♪」


そのとき、草の奥から低く機械的な声が響いた。


『対象・精霊体L──反応データ取得完了。記録送信中……』


「……送信先、どこ?」


ルネアの瞳がほんのり赤く染まり、森の奥を睨んだ。


「見えた。……今度こそ、捕まえに行こうか」


ナリが静かに頷いた。

「了解です、“ルネア様”」

なんかね〜、見られてるのも悪くない気がしてきた☆

でも次は、もうちょっとイケメン観察者だと嬉しいな〜♪

次回、「おかしな機械が話しかけてきた件について☆」で会おうね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ