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伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
2章 : 視線が強すぎるんですけど!?
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第十五話:え、私を狙ったの?残念、反射で回避した☆

遺跡(らしき場所)から戻って数日。

のんびりした日々が続く中、ロボくんの様子がまた変だった。

ソワソワと落ち着かず、村の空気もどこかざわついている。

今日は、何かが起きそうな、そんな気がしていた。


「ルネア様……ロボくんの動き、明らかに通常と異なります」


「うーん……確かに今日はプリン要求もしてこないし、妙に真面目だよね」


ナリと並んでロボくんを観察していたそのとき、

ロボくんが突然ぴこぴこと跳ね、地面をスキャンし始めた。


「感知……反応アリ。魔力信号、外部由来。距離およそ二百五十メートル」


「え、外部? ってことは……誰か来てるってこと?」


「あるいは、“何か”です」


ナリの言葉に、私は肩をすくめた。


「まぁ、来るなら来いって感じだし。面倒なら、まとめて片付けるよ~」


「ルネア様、軽すぎです……」


そして、静かだった森の方角から、突然——


ズンッッ……!


鈍い振動が足元を揺らした。

村の子どもたちが遠くで「地震!?」と叫ぶ声が聞こえたけど、私はそちらには目もくれず、森のほうを見つめた。


ロボくんが光を発し、警告を告げる。


「高エネルギー体、接近中。識別不能。マギア反応、戦闘モードへ移行中」


「識別不能って……また未知のやつかぁ」


私は歩み出ながら、小さく息をついた。


「リシャ、ナリ、後ろ下がって」


「ルネア様、単独での接触は——」


「大丈夫だってば。たぶん……いや、きっといける☆」


木々の間から現れたのは、金属質の異形。

脚が三本、胴体には回転する球体、目のような赤い光がこちらを睨んでいた。


「……かわいくないタイプの敵、きたね」


「敵性個体、確認。優先排除対象、設定:ルネア」


「はーい、わたし、また目立っちゃった?」


機体の装甲が開き、魔力弾の形成が始まる。

けれど、その弾が放たれるより早く、私は前に出た。


「——遅いよ」


音もなく、私は機体の側面に回り込み、

指先で軽く“コツン”と触れた。


その瞬間、内部構造が崩れたように、金属の身体がガクンと沈み、爆発することなく崩れ落ちた。


「処理、完了」


「……ルネア様、今の、どうやって……」


「ちょっと力抜いて押しただけ~☆」


「そんな一瞬で……魔力もほとんど感じなかったのに……」


ナリとリシャの呆然とした表情がなんとも気持ちよくて、私はウインクを一つ。


「ふふん、これでもまだ本気じゃないけどね?」


ロボくんがカタカタと近づき、解析結果を読み上げる。


「この個体は旧型マギアタイプ。自律行動可能。遠隔指令痕跡あり」


「つまり、誰かがこれを送り込んできたってこと?」


「その可能性が高いです。内部データには“収集対象:精霊”との記録」


「……ふーん、やっぱり狙われてる感じ?」


私は肩を回して、軽く首を傾けた。


「やれやれ……ま、そんなに気になるなら、もう少し真面目に遊んであげようかな♪」


ナリが不安げにこちらを見る。


「ルネア様……本当に、大丈夫なんですか?」


「大丈夫。だって私、伝説級の精霊だもん☆」

またひとつ、よく分からない敵を倒しちゃった。

だけど、これってもしかして……まだ序章?

ま、次も来るなら、また遊んであげるよ☆

それがどんなにやばいやつでもね。

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ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
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