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伝説級の精霊ですが、今日もただ遊んでいます  作者: トイレットペーパーの芯
2章 : 視線が強すぎるんですけど!?
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第十二話:ピクニック中なのに、空が燃えてるんだけど?

新しい仲間ができたし、今日もゆる〜く過ごすつもりだった。

……なのに、「あれ?森の奥、変な音しません?」なんて言い出す子がいて。

まあ、ちょっとだけ覗くだけなら。

ピクニックのついで、ってことで☆


「……で? これが“変な音”の正体ってやつ?」


私は、倒れた木々の間にできたぽっかりと開いた地面の穴を見つめた。

リシャが耳を澄ませながら小声で答える。


「間違いありません……この下から、時折“唸るような風音”が……」


「ふーん、まあ、なんかいるなら挨拶くらいしてこよっか」


「……えっ、行くんですか!? ルネア様!?」


「ピクニックの範囲内だし? 帰ってきたらプリン食べよう♪」


ナリは「さすがルネア様です〜」と目を輝かせながら、私はいつものようにふわりと浮いて穴の中へ。

思ったより深かったけど、ゆっくり降りたらちょうど良い高さだった。


中は……予想以上に広くて、まるで古代のホール。

壁に埋まった金属板、よくわからない模様の光。機械っぽいけど、魔力も感じる。


「なんか、……ここ、昔の誰かが作った秘密基地みたいだね」


「これは……ただの遺跡ではありません。魔導工学と精霊術が混ざったような痕跡が……」


リシャが神妙な顔で呟く。私はといえば、


「ねえ、このへんの光る床、ピアノみたいに踏むと音鳴るよ!」


「ルネア様、遊ばないでくださいっ!」


でも、そう言ってるリシャもちゃんと見てるし、むしろメモまで取ってるし。


「うおっ、床がちょっと沈んだ!? これトラップじゃなくて、……あ、音楽鳴った」


「それは……起動装置の一部かもしれません。むやみに触れるのは危険です……!」


「大丈夫大丈夫〜。ほら、何も爆発してないし」


その瞬間、奥の壁面ががしゃりと動いた。ナリがびくっと震える。


「な、なんか開いた音が……!?」


「まさか……本当に何かが封じられていたんじゃ……?」


「んー、開いたなら、見に行くしかないよね♪」


奥に進むと、巨大なレンズのような装置があって、その下に何かが転がっていた。


「……誰か、いるの?」


影はすうっと動き、そして——

金属の仮面をかぶった小さな存在が、ゆっくりと姿を現した。


「起動完了。識別中……対象:“高位精霊体”——危険度:測定不能」


「うわ、ロボ!? しゃべった!? やば、かわいい!!」


私はその金属マスコット(仮)に近づいて、しゃがみ込んだ。


「こんにちは〜。プリン食べる?」


「糖分摂取……目標、友好反応あり。第一接触、成立」


「ねえ、今の聞いた? 友好反応だって! これ、絶対仲良くなれるやつ〜!」


「……ルネア様、本当に大物です」


横でナリが感動してる。


リシャは表情を引き締めて、小さなロボットとルネアの間を見つめた。


「この存在……正体はわかりませんが、おそらくこの施設を管理するためのものです」


「じゃあこの子が、この場所の主?」


「可能性は高いです。少なくとも、敵意は……いまのところないようです」


私はロボくんの頭をなでなでしながら、ニッと笑った。


「じゃあ決まりだね! この子、うちのピクニック隊にスカウトしよ☆」


「……その命名と所属基準、もう少しちゃんとしてください……」


「いいじゃーん。おやつ係その2ってことで♪」


「……かわいそうです」


そんなこんなで、新しい仲間(?)との出会いは、今日もルネアらしく、なんとなく楽しく始まったのだった。

まだ名前も知らないこの子と、これからどうなるかはわからない。

でも、なんか楽しそうだし……ピクニックの延長戦ってことでいいよね☆


次回、遺跡探検編スタート! ロボくんと一緒に冒険しよっ♪

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ここまで読んでくれてありがと〜! 今日もふわふわルネア、元気に生きてます☆ 「面白いかも!」って思ったら、 評価ボタン(★)とブクマしてくれたら嬉しいよ〜! 感想も気軽にどうぞっ♪ 全部、ちゃ〜んと読んでるからねっ! 次回もお楽しみにっ☆ るねあより♪
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