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脳ある鷹は劣等生  作者: ぴろ
3/3

3話 初日の放課後

 そして初日ながらもたくさんの苦難を乗り越えやっと下校時刻になった。


「しゅうとー、帰ろー」


「あーい」


 ダルそうな返事をしつつ変える支度をした。


「今日誰とも話してなかったじゃんw」


「うっせ、高校生活は何事もなく過ごせたらいいんだよ!」


「そっか」


「あっ」


 俺の中学での出来事を知ってる陽葵に少し気を使わせてしまったなとおもい少し気まずくなりつつ一緒に下校することにした。


「ねえこのあとどうする?ここらへん散策しない?」


「それいいな!まだここらへんのこと全く知らないからな~」


 そうしてたわいもない会話をしつつ自分の部屋についた。


「じゃあ着替えたらすぐ来てね~」


「りょー」


 そうしてドアを開け部屋に入る。

 今年から一人暮らしをする部屋だ。

 まだこっちに来てから時間がたってないこともあり全然慣れないなと思いつつ急いで私服に着替え外へ向かった。


「いやまだ来てないのかよ⁉」


 すぐ来てと言った本人が遅いのかと思いつつ数分待った。


「お待たせー。少し待たせちゃってごめんねー」


「ほんとだぞー。お詫びに何奢ってもらおうかな~」


「は~?女の子は準備に時間かかるもんなんですぅ~。これだから童貞は」


 やれやれとでも言いたそうな顔をみて頭にひなたを浮かべて思いっきりチョップを食らわせてやった。


「まあそんなことより昼食食べないか?おなかすいて死にそうだ」


「そうだねー、もうお昼の時間だよね。」


「散策しながらテキトーなところで食べようぜー」


「さんせーい!」


 そんな風にはしゃぎつつ散策を開始した。


「秀斗は部活どこにするか決めてるの?」


「部活?」


「今日貰ったプリントに書いてあったでしょ?もしやちゃんと見てないなー」


 疑いの目を向けてくるが情報収集は俺の十八番だからな。

 今日配られたプリントの内容は学校のスローガンや学校の先生の名前から高速まですべて頭に叩き込んでいる。

 昔から記憶力は良く、今日は友達と話すこともなかったからな。

 部活は一年間はどこかに所属しないといけないと決まっているらしいので迷っていたところだった。


「部活なら文化部を何個か仮入部行くかな。特にやりたいこともないし」


「え~。一緒にバスケしようよ~」


「いやバスケは男女分かれてるだろ!」


「え~~」


 ひなたは中学のころ部活でバスケ部に入っており、県大会で上位に入賞していた実績がある。そんな相手とやっても勝てないのは分かっている。

 勝てない勝負に挑む気はないしな。

 あとめんどくさい。


「最後のが本音でしょ」


「いや心を読んでくるな!怖いわ!」


 そうしていると学生に人気だというファミレスについたため、そこで昼食を取ることにした。


「なんかおしゃれなファミレスだね~」


「そんなことより早く食べようぜ~」


「そんなことって、もうっ。まあいいけど。何食べる?私ナポリタンにしようかな~」


「俺はこのドリアとピザとチキンとそれから~……」


「いや多いわ⁉この後まだ散策続けるんだからほどほどにね?」


「腹が減ってはなんとやらっていうだろ?今はすごく腹が減ってるんだよ」


 俺は昔からご飯を食べてから少し動くだけでおなかが痛くなりやすかったので気を使ってくれたのだろう。

 そして結局ドリアとチキンだけ頼むことにした。


「ん~~。運動した後のご飯は格別ですな~」


「まだそんな歩いてないだろ(笑)」


「細かいことはいいの!細かい男は持てないぞ~」


「大丈夫。スペックは高いからそのうちモテるさ」


「そんなこと言って自己紹介大失敗した人は誰だったかな~」


「おい!それ以上傷口をえぐるな!」


 やれやれ、俺をなんだと思っているのか。

 そんなしょうもないような会話をしつつも食べ終えて散策を再開した。


「それにしても景色が奇麗なとこだね」


「ここの夜景絶対きれいだよな」


 もともといたところはビルに囲まれていたため自然とは無縁の生活をしていたためとても新鮮な気分になった。


「わ~‼ここすごい絶景スポット!海も見えるよ!」


 少し先にいたひなたから声が聞こえてそちらに向かうとそこには町を見渡すことができ、海まで見える絶景スポットがあった。


「すげ~」


「これからこの町で暮らすんだね~、今更ながら実感が湧いてきたよ~」


「そうだな、俺の方はまだあんま実感ないけどな~」


「これからもよろしくね、秀斗!」


「なんだよ改まって」


「初めての地だし高校生にもなったし改めてってことで」


 なんだか少し気恥ずかしい気もするが答えてやるか。


「おう!よろしくな、陽葵!」


 そうして今日は散策を終え、家に帰るとどっと疲れが来たため少し早めに寝ることにした。







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