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宇宙人襲来!!  作者: Minoru
1章 調査編
30/66

#1-4 アイテムボックス 襲来!!

 『谷口彩香がKTW!!の入団申請が届きました!』


 何か来たんだけど。


 何故彼女にパーティーを作成した事を伝えていないのに、こんな申請が届いたんだ? もしかしてノリで作ってたのバレた?


 彼女を覗いてみると、羨望な瞳でこちらを見つめてくる。なんか、凄く威圧的な何かを感じるのは気のせいでしょうか。


 うぐぐ……約束とはいえ、やっぱり承認したくない。そうだ、申請に気付いていない振りをしよう、永遠に。そして聞かれたら、『申請した? ごめん、届いてないや。』と言え……


 「まだ?」


 「あ、はい。」


 『谷口彩香がKTW!!に加わりました!』


 あれ?


ーーーーーーーーーーーーーーー

 松本直人 盗賊 Lv.1

 HP 110/110 [||||||||||||||||||||||||||||]


 谷口彩香 魔法使い Lv.1

 HP 140/140 [||||||||||||||||||||||||||||]

ーーーーーーーーーーーーーーー


 画面右下のステータス表示に谷口さんが追加されていた。ガチでゲームみたいだ、というかゲームだなこれ。セレクト画面を開いてみると、谷口さんの細かいステータスを見る事が出来た。


ーーーーーーーーーーーーーーー

 プレイヤー名:谷口彩香

 Rank:H

 職業:魔法使い

 レベル:1


 HP:140

 MP:140

 ST:152


 攻撃力:60

 知力:160

 守備力:96

 敏捷性:142


 Next Exp. 100

ーーーーーーーーーーーーーーー


 いや、ステータスお化けすぎる。ST152、知力160、敏捷性142とかどうなってるんだ。魔法使いを指示して良かったな。完全に魔法タイプのステータスだもん。


 「成程……これが世界34位か。」


 「34位?」


 「ランキング見てないの? 谷口さん世界で34番目に強いらしいよ。」


 「はい?」


 何言ってるんだコイツという表情で首を傾げる谷口さんは、すぐさまにセレクト画面でランキングを確認する。というか他人がセレクト画面開いてるの初めて見たな。今まで見えなかったけど、急に見えるようになっていた。世界が変わったからかな? それともパーティーメンバー同士は見えるようになってる仕様なのかな?


 「私34位じゃないよ。10500位だよ。」


 「へ?」


ーーーーーーーーーーーーーーー

 【H】谷口彩香 10.5K 位 / 7.88G 位

ーーーーーーーーーーーーーーー


  「本当だ。さっきまで34位だったのに。」


 「見間違いじゃない? 私なんかが34位なわけないでしょ。」


 11億4000万位の自分から見れば煽りにしか聞こえねぇよ。それに10500位も充分化け物だよ? 上位何パーセントだ? えっと、約0.0002%……うん、化け物!


 でもなんでランキング急変したんだ? もしかして、世界中で既に魔物を倒してレベルアップしてるのかな? 既に魔物に遭遇している報告も、クエストを通して分かってるし。あと、武具を装備するだけで大幅にステータスが変わる。装備でステータスとランキングが急変している説も濃厚だな。


 「うわわ、私のランキングがどんどん下がってる! こうしちゃいられない!松本、私達も早く魔物倒してレベル上げよ!」


 「いや、駄目だけど?」


 「……うええっ!?」


 「昨日の話聞いてた? 今日はここで情報収集に徹すると言ったよね?」


 「だから、情報収集のついでに魔物を倒すんじゃないの?」


 「それはインターネットが使えなくなってたらの話。ほら、ネット使えるよ?」


 スマホで無線LANを使用しSNSを開いている画面を彼女に見せる。


 「そ、そんな……」


 「なんで落ち込んでるの……第一優先は生きる事。何度も言ってるけど、一番死にやすいのは序盤、一番レベルが低くて知識もない状態だ。無知の状態で外に飛び出すと、理不尽な死に方をする。嫌という程経験してるよね?」


 「はい……」


 「よって、今日はひたすら情報集め。谷口さんはセレクト画面で出来る事をずっと調べるように。自分はSNSで外の情報を集めるので。」


 「ら、らじゃー!」




******************




 そこから1日中使って出来る限りの情報を搔き集めた。新たに分かったことを幾つか教えよう。


 まず、地面に転がっている物体を『アイテムボックス』や『袋』に収納できること。


 電子機器、金属類、日用品、基本何でも収納できる。収納方法は簡単。収納したいものを手に触れて『アイテムボックス』や『袋』と念じる。これだけでOK。というか谷口さん、説明書無しでよく見つけたな。


 ちなみに、説明書やチュートリアル的な物はセレクト画面には無かった。宇宙人さん、運営サボるなよ。このゲーム新規ユーザーしかいないんだからチュートリアルはしっかりしないと駄目だぞ。


 例としてこのコップをアイテムボックスに入れてみよう。コップに触れて、『アイテムボックス』と念じる。


 『ガラスのコップを入手しました!』


 このテロップと同時にコップが消滅する。


ーーーーーーーーーーーーーーー

【アイテムボックス】

 ・ガラスのコップ ×1

ーーーーーーーーーーーーーーー


 こんな感じに文字になって格納されている。取り出すにはセレクト画面から、『取り出す』のコマンドを押せば出てくる。それが本来の取り出し方らしいけど谷口さんが、


 「『いでよ!【アイテム名】!』と強く念じればセレクト画面経由しないで取り出せるよー!」


 との事。本当かよ。


 いでよ! ガラスのコップ!


 はい、本当にセレクト画面なしでガラスのコップが出てきた。ちなみにちゃんと『いでよ!』と前に言わないと取り出せない。何で初見で見つけられられるんだよ。でも、大幅な時間短縮で取り出せるのはお手柄だった。


 そして、『アイテムボックス』と『袋』の違いが少し判明した。ここに飴玉が20個ある。これらを全部『アイテムボックス』に収納する。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

【アイテムボックス】

 ・飴玉 ×20

ーーーーーーーーーーーーーーー


 セレクト画面を使うことで、持ち物を『アイテムボックス』から『袋』に移すことが出来る。


 飴玉を『アイテムボックス』から『袋』に移動させてみる。


ーーーーーーーーーーーーーーー

【袋】

 ・飴玉

 ・飴玉

 ・飴玉

 ・飴玉

 ・飴玉

 ・飴玉

 ・飴玉

 ・飴玉

 ・飴玉

 ・飴玉


【アイテムボックス】

 ・飴玉 ×10

ーーーーーーーーーーーーーーー


 この様に、『アイテムボックス』は理論上無限に収納が可能だが、『袋』は最大10個までと上限値が定められていた。そして、


 飴玉!


 と念じると、飴玉が1つ手元に出現する。これは『袋』から出てきた飴玉だ。続いて、


 いでよ! 飴玉10個!


 と念じると、今度は飴玉が10個手元に出現する。これは『アイテムボックス』から出てきた飴玉だ。


 まぁ、そういうことよ。


 『袋』に収納されているアイテムは、アイテム名を念じるだけで取り出せる。『いでよ!』は要らない。但し、アイテムは1個ずつしか取り出せない。


 それに対して、『アイテムボックス』は『いでよ!』と最初に念じないとショートカット出来ないが、数を指定して取り出せる。


 「袋の需要無くない? 上限数あるし、何より1個ずつしか取り出せないのが痛い。」


 「『袋』はアイテム名だけで取り出せるのがデカい。戦いは数ミリ秒単位で勝負が決まるので。『袋』には取り敢えず回復薬で埋めましょうか。」


 「そうだね。」


 また、『アイテムボックス』と『通販ストア』を利用して新たな金策方法を見つけた。


 『アイテムボックス』に格納したアイテムは『通販ストア』で『売る』ことが出来る。売ったアイテムは完全に消滅し、『ドスコイ』の通貨に換算される。


ーーーーーーーーーーーーーーー

 ・飴玉 ×1 → 5ドスコイ

ーーーーーーーーーーーーーーー


 逆に『通販ストア』で購入したアイテムは、資金を消費し『アイテムボックス』に格納される。つまり、『通販ストア』で購入した物は直ぐ手元にやって来る。


ーーーーーーーーーーーーーーー

 ・100ドスコイ → お鍋の蓋

ーーーーーーーーーーーーーーー


 また、売るだけでなく『オークション』に出品する事も出来る。競売によって、『通販ストア』では売ってない物の売買が出来る。


ーーーーーーーーーーーーーーー

 ・カップ焼きそば 150ドスコイ

 ・国語辞典 600ドスコイ

 ・SSR激レアカード 2000ドスコイ

ーーーーーーーーーーーーーーー


 まぁ、つまり便利な世の中になったということだ。


 SNSで通販・運送の企業が全て宇宙人に消されたと知った時は絶望したけど、もっと便利な奴が出てきたから安心だね。我々一般人にとっては。


 けど運送業も含め、多くの人々が失業しまっている。そもそも、資金が全て消滅したから全滅したと言ってもいいけど。


 まぁ失業しちゃった全人類の諸君、皆でダンジョンに潜ろうや。

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