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宇宙人襲来!!  作者: Minoru
0章 準備編
10/66

#10 転職 襲来!!

 「転職?」


 「はい。職業にはレベルという概念があって、魔物を倒してExp(経験値)を溜めるとレベルが上がって、ステータスが強くなっていくことはお話しましたよね?」


 「うん。」


 「ゲーム(作品)によっては一定量のレベルに達すると、別の職業に変更して、もう一度レベル1からやり直せるシステムがあるんです。それが『転職』です。」


 「レベル1に戻っちゃうなら、転職する意味なくない?」


 「まぁ、そうですね。そういうゲーム(作品)もあります。ですが、転職が必要なゲーム(作品)もあります。」


 「どういうこと?」


 「転職する際、転職前の能力(スキル)を引き継げる場合があります。」


 「つまり、魔法使いから戦士に転職するとして……魔法使いで覚えた魔法を戦士の状態でバンバン打てちゃうってこと?」


 「そういうことです。」


 「ふーん……もしかして、転職を繰り返せば、全部の能力(スキル)を習得できるの?」


 「ゲーム(作品)によりますが。」


 「強くない? やり得じゃん。」


 「強いですね。あと、能力(スキル)だけじゃなくて、ステータスまで引き継げるゲーム(作品)もありますからね。」


 「え、ステータスも!? じゃあ、もし、全部の職業極めたら……」


 「化け物みたいなステータスになります。ステータスも引き継げるとなると、転職は必須級(・・・)になります。より少ないExp(経験値)で高いステータスを得られますからね。」


 「より少ないExp(経験値)で……どういうこと?」


 「Exp(経験値)はレベルを上げれば上げるほど、必要量が多くなることはお話しましたよね?」


 「うん。レベル1から2に上げるよりもレベル99から100に上げる方が大変ってことだよね?」


 「そうです。レベル10に達したら、1回転職できると仮定しましょう。さて、魔法使いを転職無しでレベル20に上げることと、魔法使いをレベル10にしてから僧侶に転職して、僧侶でレベル10に上げること、どちらが効率よくステータスを上げられると思いますか?」


 「転職した方が効率はいいね。レベル10から20に上げるよりもレベル1から10を2回繰り返した方が必要なExp(経験値)が少ないもん。」


 「その通りです。更にどちらも『20回レベルアップ』している事実は変わらないので、ステータスの伸び自体も両者ほとんど同じくらいです。」


 「あ、そっか。」


 「必要なExp(経験値)が少ない低レベル帯で転職しながらステータスを短期間でごりごり伸ばせるので、本来は数日かけないと伸ばせないステータスも数時間で達してしまうこともあります。」


 「へぇー、じゃあ転職があるから特別職より基本職の方が最終的には強くなるかもしれないってどういうことなの?」


 「特別職は基本職より、ステータスも伸びるし能力(スキル)も強い。そう言われるとそう思いますよね?」


 「うん。」


 「滅茶苦茶強い分、特別職は基本職よりレベル上げに必要なExp(経験値)が多くなると言えば、そんな気がしませんか?」


 「言われてみれば、あっ……」


 「気づきましたか? 特別職より基本職の方がレベル上がるのが早い。つまり基本職の方が先に転職できるんですよ。同じExp(経験値)だと特別職持ちよりも基本職のみの方がより多く転職ができるから、最終的に基本職のみで転職した方が総合のステータスが高くなるかもしれない、ということです。」


 「でも、特別職には専用の能力スキルがあるからそれで差別化は全然できそうだけどね。」


 「はい。でも、特別職の唯一の特権(スキル)も完全に消えてしまう可能性があります。」


 「え?」


 「基本職同士の組み合わせ(・・・・・)で特別職に転職できちゃう説です。」


 「?」


 「基本職の『魔法使い』と『僧侶』のレベルを上げたら、西村さんの特別職、『賢者』になれるような気がしませんか?」


 「うーん、あんまり思わない。確かに、『賢者』は『魔法使い』と『僧侶』の合体版だと聞いたけど……特別職ってそんな単純な過程でなれるものなの?」


 「そういうゲーム(作品)もあるんですよ。この説って結構有力だと思ってて、ほら、これを見てください。」


 スマホを取り出し、あらかじめメモしていた文章を谷口さんに見せる。


ーーーーーーーーーーーーーーー

  ・剣聖 ・勇者 ・賢者 ・剣闘士 

  ・魔法剣士 ・薬師 ・勝負師 ・軍師

ーーーーーーーーーーーーーーー

  

 「これは?」

 

 「今まで自分が確認できた特別職です。まだまだ沢山あると思いますが。とりあえず、これらの共通点を色々と考えてたんですけど、基本職を2つ組み合わせたらできそうなのばかりなんですよね。ほら、こんな感じで。」


ーーーーーーーーーーーーーーー

 ・賢者 = 魔法使い + 僧侶

 ・剣闘士 = 戦士 + 格闘家

 ・魔法剣士 = 戦士 + 魔法使い

 ・薬師 = 僧侶 + 盗賊(?)

 ・勝負師 = 盗賊(?)+ 歌うんです(?)

 ・軍師 = 戦士 + 歌うんです(?)

ーーーーーーーーーーーーーーー


 「後半の方は若干無理がありますけど、基本職を2つ組み合わせたら、出来そうな特別職ばかりなんですよね。」


 「本当だ。こう見てみるとありそうだね! あれ、『剣聖』と『勇者』は?」


 「基本職の組み合わせでは出来ない気がしたので省きました。おそらく、この2つの特別職は他のとは別格なのでしょう。」


 「じゃあ、私が剣聖と勇者の組み合わせ予想してあげよっか?」


 「え?」


 どこからかノートを取り出し、手際に何かを書き出した。


 スラスラスラ……。


 「はい。」


 ノートを渡されたので黙読してみる。


ーーーーーーーーーーーーーーー

 ・剣聖 = 剣闘士+魔法剣士

 ・勇者 = 戦士+魔法使い+格闘家+僧侶+歌うんです+盗賊

ーーーーーーーーーーーーーーー


 なんだこれ。逆にありそうで怖いんだけど。


 「どう?」


 「当たってたら1円あげますね。」


 「やったー!」


 「まぁ、何度も言いますが転職の概念があったらの話です。期待しちゃダメですよ?」


 「正直、あってほしいなぁ。是非とも基本職から特別職に成り上がってみたい!」


 「まぁ、個人的にはある可能性のほうが高いと思いますけど。」


 「どうしてそう思うの?」


 「宇宙人が地球人全員に自由に職業を選択できる権利を与えてるって、なんか変だと思って。」


 「あー確かに。普通、『お前は大人しく戦士やれ!』とか『君はかわうぃから僧侶たんね!』と宇宙人の独断で決めそうだよね。」


 「そうなんですよ。SNSで職業アンケートを見てみたんですけど、日本人の4割以上が僧侶だったんですよね。正直、パーティバランス的に崩壊する恐れがあります。こういうのを防止するために、やはり宇宙人は独断で決めるべきだと思うんだけど……」


 「宇宙人はそれをしなかった。ということはつまり……」


 「途中で転職できる可能性が高い、ということです。」


 転職システムがあれば、不足している職業に転勤してバランスを保つことができる。逆に転職システムがなかったら、回復しか取り柄が無いおじちゃん軍団で日本の未来を背負わなくてはいけなくなる。


 「まぁ、ここまで深堀して転職システムなかったら悲しいやつなのでこのあたりで締めましょっか。」


 「そうだね。転職についての質問が新たに12個できたから、また今度聞くね♪」


 うん、本当に喋らなければよかった。

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