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いきなり過去編突入 2

いやはやなんという悲劇でしょう。


強者ぞろいの勇者パーティ。


世界の希望を背負った勇者一行。一番の足手まといは勇者(おれ)でした。


なにも『ギフト』が全てなんて暴論を言うつもりはない。


しかし俺には他の才能もなかった。魔法はフェルンの方が凄いし、剣技はヴィルラドの方がヤバい。


実は陰ながらみんなを支え・・・なんてこともない。


今はまだ大丈夫だが、これから先の戦いではお荷物になってしまうかもしれない。


俺だって頑張ってきた。だけど所詮は、『才能のない奴がすこし努力しただけ』。


才能もあって、努力もしたみんなに勝てるわけがなかったんだ。


なんの才能もギフトもない。あの教会の爺さんが半分ぼけてたんじゃないかと思っている理由の大半がこれだ。


・・・だけど、俺が腐れることはなかった。パーティのみんなが励ましてくれたから。


みんな・・・ではなかったかもしれない。シュトラに優しくされた記憶はあんまりない。


フェルンとヴィルラドは親身になって話を聞いてくれたし、修行にも付き合ってくれた。


『いつか』『必ず』


そういう希望をもって頑張っていた。


だって、そうだろう?


俺には名前がない。勇者としてこれまで生きてきたんだ。


普通の子供のように遊ぶこともなく、血のにじむような修行に明け暮れ・・・バカみたいじゃないか。


このまま足手まといのままで終わったら、このままお荷物のままで終わったら、『俺』の人生は何なんだ。


心に鞭を打ち、歯を食いしばり、なにくそと立ち上がり。


そうやって、このままで終わってたまるかと思っていた俺の前に、あいつは現れた。


『あれ・・・ここは?』


人工的な金色の髪に、見たことのないような服を着たそいつは。


『もしかして・・・異世界に来ちゃった?』


いとも簡単に、俺の人生に幕を下ろした。

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