ガチャ63 10人目の仲間を求めて
10人目の仲間が欲しい。
ユキ、ハク、シロ、クロ、レイミー、メルコ、ミルス、ゼロ、タバサが手に入った。
10人目の仲間が欲しい。
ガチャをあれから引いてるがモンスターユニットが一向に出ない。
もう一つの方法で取るしかないのか。
俺の職業は従魔使いだ。
つまり従魔を仲間にする才能がある。従魔と心を通わすこともできるかも知れない。
よって野良モンスターか野良動物とかのどちらかを仲間にしないといけない。
野良モンスターは文字通り誰にも飼育されてない野生種のモンスターで普段倒している存在だ。
野良動物は野良の動物で文字通り動物だ。
他にもスライムとかもいる。
だがミルスがうちにはいるからスライムは……いやもしかして2体目のスライムを仲間にするのも手かもしれない。
一応ガチャで出た契約の証というアイテムで心を通わせた生物を仲間にすることができるアイテムを持っている。
そんなこともあり、俺たちは一人相棒を決めてきた。
今回は最初の仲間のユキを連れてきた。そして特訓中のタバサをな。
ふざけないでがんばるよ。今回はね。
そんなこともあり、時間を潰す。
なんか仲間に出そうなモンスター出ないかな。
アルマの町の横の草原に来ているが。ここはリポップが普通なのだがたまにレアなモンスターが湧くときがある。
グリーンクマ―ベアーとか茶馬という動物。
グリーンクマ―ベアーとは倒すと緑の宝石をプレゼントして消える不思議なモンスターだと言われているそんな伝説があるとか。
茶馬は普通にどこにでもいる馬だ。
餌である人参を上げると乗らせてくれる馬で移動手段として使うらしい。
うーーーーん。どちらもレアだが……まてよ? なんかひっかかるぞ。
グリーンクマ―ベアーと茶馬の出現可能時間とかを調査することにした。
俺は乱数調節を行うことにした。この世界がゲームみたいな世界なら可能かもしれないと思ったからだ。
まずは夕刻まで待つ。
◇
夕刻6時くらい。日は暗くなってきた。
「お腹空いた~カイ殿」
「おお悪いなあんぱんだガチャ産の」
「もぐもぐ。それでカイ殿どうすればいいのでしょうか私は」
「ちょっと、お兄さん、カイお兄さん? 私の分は?」
「はいよあんパンと牛乳だゴミは俺のスマフォに自動的に入るから安心しろ」
夕刻まで待ってみたもどうもどちらも出現しない。野営しかないのか……?」
だがここで奇跡が起きた。茶馬だ。茶色の馬が突如としてフィールドにリポップした。
そしてひひーんといっている。
これはチャンスだぞ。
俺は人参(畑で取れたやつとガチャ産の二つを用意した)を二つ与えてみた。
すると俺になついて来た。
そこで契約の証を使用した。
すると奇跡が起きた。
茶馬は一瞬光って俺の目の前で輝かしいオーラに包まれている。
茶馬が光って光って俺の目の前に小さい子供の馬耳をつけた少女が服を着てちょこんと転んでいた。
俺はすぐさまに手を取り、大丈夫と聞くと?
「大丈夫、お兄ちゃん。あなたは誰?」
「俺か天導界だカイと呼んでくれ」
「カイお兄ちゃんもしかして人参クレタノお兄ちゃん??」
「そうだよでもかじってたはずなのに今手元にあるのはなんでだろうな?」
「これは食料だから私たちの一族の茶馬人族の食料」
「大事に食べるのか?」
「大事に食べるよ」
そうしてがりがりと人参を食べる茶馬の少女に俺は名前をつけることにした。
「お前の名前は茶リンだ」
「チャリン? それが私の名前?」
「気に入らないなら変えるぞ?」
「チャチャリンがいい」
「じゃあ愛称は?」
「チャチャがいい、チャリンでもいい、リンでも良い!!」
「困ったななんて呼べばいいのかわからないな~」
「チャチャリンで良いよお兄ちゃん」
「チャチャじゃあ一緒に家に帰ろう」
「うんお兄ちゃん」
そうして茶馬人族の少女は仲間になった。
チャチャリンか、可愛い名前だね。
俺がつけたようなものか。