ガチャ61 ユキと一緒の朝ごはん
今日はユキと二人で狩に出かけた。二人での朝ごはんなんて久しぶりだ。
ユキのやつなんて言うだろう。
「カイ、ごはん食べたい」
「ごはんなら取ってくるだろいつも通りに」
「カイ、ごはん食べたい、お願い」
「そうだなガチャで出してやるよいつも通りに」
俺はいつもとは真逆のことをした。
リンゴの木が生えているから、野生のリンゴだ。
リンゴの木からリンゴを取るだけなのに、普通のことだ。
ユキと朝ごはんを食べるだけだ。
そんなにめんどくさくないことだ。
でもいつもならガチャを回すのに。
廻すという漢字を回すに変えたのかな?
リンゴの木から生命が生まれたよ。
リンゴの王子様が生まれたよ。
でもそのリンゴの王子さまはやさしいよ。
だから一緒に食べてあげましょう。
だけどりんごの木から生まれた王子様を食べるのはさすがに可哀そうだと思うので、野性的なユキに取ってこさせた。
でもユキは食べない。どうしてだろ?
そしてリンゴの王子さまは逃げるように足跡を残した。
だがその足跡を追わなかった。
◇
リンゴの精霊さんはこんなふうに感じてます。
やっと足が生えて自分の足で動けるぞ~~~!!!
やった~~~!! これでもう食べられなくてすむけど。
あの狼のような獣は俺を食べなかったな~~でもそんなの関係ないよな~歌でも歌って歩こうぜ。
歌を歌いながら、歩くなら、良いことだぜ!!! でも夜中に五月蠅くてうるさいときにキーボード打つ子供は本当はやさしい子だから許してあげて欲しい。
音鳴らすのが好きなだけだから、小説書くのが本当に好きな子はまともに自分で描くよ、
自分の小説を自分で描けば楽しいよ、それが本当の小説の楽しみ方。
小説楽しい。だから僕たちは書くんだ。
良いことや。小説面白すぎる。でも、でもやっぱり小説は楽しいぜ!
リンゴの精霊さんは言ってます。
とリンゴの木から生えた足の生えたリンゴ王子は考えていた。