ガチャ42 辺境の町でダンジョンに潜り続けるそして新たな仲間が
暫くは辺境の町イルガンテスで宿を取りつつ、ダンジョンに潜り続けることにする。
宿ではユキがヒューマンモードで俺に撫でて欲しそうにする。
「カイ……欲しいです……ナデナデ欲しい」
「わかった……ほれ」
ナデナデしてあげる。ユキの狼耳を堪能する。ユキの肌触りの良い背中も撫でてやると顔を高揚させて舌を出して犬のようになる。
「カイは撫でるのが上手いですね……興奮します」
「そそれはいいことだな……」
なんかユキがいつも以上に変だな。でもユキがそんなユキが一通り堪能したら、ハクがごろにゃあんと甘えてきた。
「私もカイにナデナデしてもらいたいぞ……カイご主人撫でて~」
「はいはい……これでいいか?」
「ふにゃん、カイはいつも撫でるのがうまいぞ」
ハクもゴロゴロしていた。白虎も猫科だからか猫みたいだうちのハクは。
クロもシロもたまにはモンスターモードで猫の姿だ。
俺にふにゃあんと横になったり飛び掛かってきたり猫みたいだ。
「お兄様かまってにゃん」
「お兄ちゃん撫でて欲しいにゃん」
俺はかまってあげるとクロもシロも喜んでいた。
そんな感じでかまっていたら日も暮れちゃうから荒ぶる牛魔のダンジョンに行くことにした。
ここではあのミノタウロスが出現するという噂だ。
Cランクのモンスターでかなりの手練れだ。
そいつが出てきたのはかなり奥に行ってからだ。
最初見たときはかなりの体躯で恐ろしい存在だと認識した。
体長2メートル半で恐ろしいほどに鍛えられた筋肉に張りのある胸の筋肉に太ももの筋肉も鍛えつくされたように魔物とはこうも恐ろしいものだということがわかる。
そんなミノタウロスがバトルアックスを備えて俺たちに向かってきた。
バトルアックスを放り投げてきた。
ハクがすぐに爪で弾いたが、危うく当たるところだった。
そしてユキが氷魔法で動きを止めて、剣で切り伏せた。
レイミーが蹴りで吹っ飛ばした。
クロが闇魔法で闇の弾丸を放った。シロがシャイニングジャベリンで突き刺した。
メルコさんが大金槌で押し潰した。結局あまり敵になるほど強くなかった。
みんなが強すぎるから俺は楽ができるからいいのだが……これじゃあ俺の強さが上達しないじゃないかと思われる。
たまには俺に出番がやってきたらいいと思うがそううまくいかない。
だが今日の帰りに宿で不意に廻した十連ガチャでついに念願のモンスターユニットが出た。
【Rモンスターユニット スライム】
スライム? あのファンタジー界で雑魚モンスターと言われるあのスライムか。作品によると強キャラ設定されていることもあるが……どうなんだろう?
とりあえず召喚してみることにした。
召喚されたスライムはぽよよんと俺に近づいてきた。
名前をつけないとな……そうだな……ミルスなんてどうだろう? 俺のネーミングセンスがないのもわかるけどミルスはかっこいいだろ。
「お前は今日からミルスだ」
「………………!!!」
どうやらまだ喋れないようだ。でもかわいいぽよよんとしてて。
ミルスとはこれからも長い付き合いになりそうだ。
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