ガチャ37 ミアリーは俺好みな種族だったようです
グランドドラゴンが追いかけてくるだと!?
この少女ミアリーちゃんというのだが……可愛すぎる。
ピコピコと動く猫耳にもう一つの耳があるがそれが尖がっているエルフミミもある。
どういうことか聞くと……ミアリーちゃんはエルフと猫人族のハーフなんだとか。
かなり珍しいとか……猫人族とエルフが子をなすことがかなり珍しいとか。
お父さんは猫人族でお母さんがエルフだとか。
なんとも良いな! エルフに猫人族とか……ミアリーちゃんはお父さんが色々と大変らしく、お薬代を稼がないといけないらしい。
俺は最近人助けに目覚めたのでミアリーちゃんを助けることにすることにした。
だってこんな不憫な娘をほっておけないであるのである。
俺はミアリーちゃんのために助けてやる。
そんな感じで熱弁してたら……ちょっと引かれたけど俺はそんなことでは気分を害しない。
その時のミアリーは内心こんなことを思っていた。
(この人初めて会ったのに人の言うこと熱心に聞いてくれる……嘘かもしれないのに協力してくれると言うし、なんてお人好しなんですか……でもそんなバカっぽい人なのに小太りでそんなにイケメンに見えないけど……良い人っぽい……)
一言以上に余分なことを考えているミアリーなのだった。
ミアリーは半分猫人族の血を引いているのでなかなかすばしっこい。
盗賊の才能があるのも頷ける。
しかもエルフの血も引いているだが魔法の才は受け継がなかったらしいが魔力を攻撃力に転換するようなスキルツリーに恵まれている。
グランドドラゴンが追いついたようだ。
だが緊迫感あるはずだがこのカイさんは緊迫感がない。
そういえば彼の職業は従魔使い(モンスターマスター)だと思われる。
大きい狼と白い虎を備えている。
なかなか強そうなモンスターだ。
なおもっといるのだが今回はユキとハクしか連れてきてないことはミアリーの知らないところだ。
ミアリーはグランドドラゴンの攻略法を考えていた。
エルフ特有の頭の良さは受け継いでいたのかかなり頭が回る。
まず波弾で遠距離から攻撃して幻惑移動で近づいて轟切で切り裂く。
これしかない。と思った瞬間。ユキが突然吹雪を吐き出した。
そしてグランドドラゴンが凍り付いた。一瞬でグランドドラゴンが無力化された。
それをハクが爪で突き刺した。
グランドドラゴンが葬られた瞬間だった。
「なんなのこの人の従魔……強すぎる……凄いなこの人」
ちょっときもいと思うけど凄く頼りになる。この人とパーティを組めればかなりお父さんの病気の薬代も稼げそう。と思うミアリーだった。
カイはミアリーと共に暗き森でモンスターを狩った。
日没まで狩を続けて素材とかドロップアイテムを殆どよこした。
「ふんっ困っているのだろ……? ならば受け取るがいい……ダメかミアリーちゃん?」
「いえありがとうございますカイさん……こんなにまでしてくれて……もしかして何かやらしいこと考えてません……?」
ばれていた。ミアリーちゃんの胸に目がいっていたことに。
そうである性欲がない男などいないだろうに? だがここは賢者ぶる俺。
そんな感じで良い男を演じられたからいいことにする。
ミアリーちゃんの薬代は稼げたと思う。
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