ガチャ35 エルフの奴隷を助け出します
ガチャガチャな一日を送るなんて思わなかった。
だが馬車が道を巡る。そんな毎日を覆すトラブルが巻き起こる。
「おらっ降りろエルフの奴隷……お前は早く売れてほいいのだが……なかなか売れないな……へへへっ傷物にすんなと言われているけど少しぐらい味見してもいいだろ」
「いやっ……来ないで……」
エルフの奴隷がピンチのようだ。
たまたま俺はこんな場面にたどり着いてしまった。
「おい! 可哀そうだろ!! 奴隷とはいえ……奴隷……奴隷なんて野蛮だろ!!」
「なんだてめえ……こっちは金で買った奴隷だ何しようと俺の勝手だ」
「その人はなんで奴隷なんだ?」
「戦争奴隷だよ……敗戦国の捕虜だ……文句あんのか!!」
「あるに決まっている……奴隷なんて許さねえ俺よりも屈強な男が奴隷を使役するなんて」
しかもブラックマーケットだろこれビジネスとしてなんていうか最悪な部類だよな。
そんなエルフの奴隷さんが俺に助けを求めている気がする。
ただここで不幸なことが起こればこの奴隷商も倒せる。
アッとそんなこと言ってるとリザードマンの群れが来たぞ。
なんという幸運という不幸だが今の俺には幸運だ。
奴隷商が逃げようとする俺はそのすきにエルフの奴隷を救出する。
「糞っが……覚えてろよ貴様!!」
そういって逃げ出してしまう奴隷商。
幸い奴隷には何も首輪とかされていない。ファンタジー的な首輪はないのか。
エルフの奴隷を解放したのだが問題がこのお嬢さんをどこにやればいいのかなと……でも自分のところに匿うのはなんか難しいから。
俺は悩んだ末にルムルちゃんに相談したら家で働きますかと聞いてきた。
それでいいのなら……エレンさんが良いのならそれでいい。
美少女エルフのエレンさんは何回も感謝していた俺に。
ルムルちゃんの店の従業員ということにしておけば逃げ口上にもなる。
それはよかった。ハクとユキを撫でてやる。
クロとシロがにゃぁ~と鳴く。
「お兄様は立派なことをしました」
「お兄ちゃんは最高の冒険者です……差別とかなくす最高の人間ですにゃぁ☆」
「カイは立派だよ……人にはできないこともあるんだ」
「カイあなたは流石ですよ立派です」
そういえばユキは人間モードだとかなり美人さんだ。
銀髪のロングで狼ミミが眩しい。なんともいえないくらいに美少女だ。
ユキはフレアさんに触発されて剣を振り回している人間モードでも。
まあモンスターモードの方が強いんだけどな人間の時でも戦いたいというから。
そんなわけでみんなで平和な日々を過ごしていた。