ガチャ30 ダンジョンで盗賊に出会うそして災難に
はっはっは~!! 俺は最強だな。今もダンジョンでモンスターをバターのように斬っりまくっていた。
普通に最強だな。最強だな。最強。おい油断大敵だぞこういう時は。
『カイ……いくら最強の武器を手に入れたからって言っても油断したらダメだぞ』
「ユキ……確かにそうだよな……でもやっぱりこの武器は強すぎるぜ……」
『カイったら……何か嫌なことが起きそうだな』
「そんなわけあるかよ」
「うむ~ご主人……ちょっといきっているぞ……なんか大事なことを忘れてないか?」
「ええとルムルちゃんに任されていたマヌガーラ草っていう薬草がこのダンジョンのどこかに生えているというらしいが……」
そうであるルムルちゃんの依頼に答えないといけないのである。本人は店番だ。
なんとも楽な依頼だと思えたのだが……なかなか見つからないのであった。どうしてだろうか……もっと早く見つかりそうであるが。
今回は簡単な依頼なのでクロとシロとメルコさんとレイミーは家に置いてきてる。
ユキとハクだけで大丈夫だと信じたい。
俺自身の強さもなかなかのものになっているが。レベルも36にまで上がったからなんとでもなるよな。そろそろここ異世界に来て1か月くらい経つな。
なかなか頑張っているが目安的にはそこまで頑張ってないような。
実際ガチャで出した仲間が最強レベルに強いだけで俺自身は頑張ってないような。そんな一抹の不安にかられる。
もっと旅をするか……遠くに行って街を見てきて。そんな感じだ。魔物の素材はなかなか高く売れるし。
エルフォンド王国の左隣にはイブリア帝国という国があるとか。さらにその上にはエルフの大国ゾランティス星国があるとか。
でもイブリアとエルフォンドは昔戦争をしていたとか書いてあった図書館で見たんだが。
さらに南の方には魔族の国ヴァイシテイル魔国というのがあるらしい。魔族の女の子は魅力的だな。
そんな色々な予感がある中ダンジョンで休憩することになった。
小休止だな。まあそんなところ。そうしてセーフティーゾーンで休憩をとっていたら、なんか眠くなってきたな……
俺たちはつい寝てしまった。そうして小一時間ほど寝てたのかな……起きると……
「あれっ寝てたのか………………あれ剣がない」
「うにゃっどうしたのだご主人?」
「剣がない……」
「どうゆうことなのだ!?」
『探すのです……こっちから匂いがします』
ユキが動物的嗅覚で追ってくれた。
すると怪しげな女が現れた。
「くっそ~もうばれちゃったか」
「なんだお前は!! あ~それ俺の剣だ! なんでお前が?」
「眠ってしまったところこっそりとね……あたいは盗賊だよ悪いね」
仕方なく予備の剣を出して戦おうとするが……あの剣だと負けるのはこっちじゃないだろうか?
しかしユキが噛みついて倒してなんとか剣を奪い返した。
盗賊の女は恨めしそうに逃げていった。逃がしちまった。でも盗賊とはいえ女だし……甘すぎるな俺は。
そうして今日はマヌガーラ草を見つけて帰った。今日のことは教訓にしよう。
お読みいただきありがとうございます。