ガチャ29 最強の武器の力で森の魔物を排除します
如何せん。強いな。俺が強いんじゃない。この天星神剣が強いんだ。なんだこれはバターでも切っているかの如くモンスターがするすると一撃で屠れる。
余りも強すぎる。無敵だ。無敵すぎる。どんな敵にも負けないだろう。
そんな最強の武器を手に入れてしまったから心配なのは同士討ちとかだろうか。
これでユキとかハクとかクロとかシロとかレイミーとかメルコさんを攻撃してしまったらヤバいだろう。
つまるところそういうことを狙ってくる敵が現れたら問題だ。
俺のことなんて捨てておけと言うべきだろうか? まあでもそれだと俺が困る。
ハクもユキもクロもシロもメルコさんもレイミーもなんだかんだで可愛いし。
俺のことを守ってくれるだろうし、なんかいうことあるんじゃないか。
こんな弱い俺を守ってくれてありがとうっとか言わないといけないんじゃないだろうか。
そんなこと言わずにいつも通りに構えていけばいいのではないだろうか? まあそんな複雑なことなんてお構いなしさ。
とにかく俺TUEEEEEEEEEEEEE! のだ。 だからこそこの力でさらに強くなってやるのさ。
さあ森の奥に行ってしまえ……フラグにならんことを祈るばかりだ。
そうして森の奥に来たのだが……雰囲気がいつもと違う。
「あれっ~~~? 可笑しいな? ここらへんだと感じない気が……」
「レイミーわかるのか?」
「うん、強そうなモンスターの気が感じられる……いつもの奴とは比べ物にならないほどにね」
やばいな。レイミーがそんな特殊技能を持っているとは驚いたがそんなことはどうでもいい。
強いモンスターだって!? どどうしよう……どどどどどどどどどどうしよう…………イヤ本当にマジでヤバそうな気配が俺でも感じられるビンビンに……やばそうだ。
「大丈夫ですよ私が付いてますから」
「ハク……」
『そうですカイ、私もいるので安心してください』
「ユキ……おまえ」
「そうだよお兄様……クロがついてるですにゃあ!」
「そうだよお兄ちゃん、シロがついてるですよ~☆」
「私もいますよ~カイ様……あのような雑魚私たちに任せておけば死なないで済みますよ」
「私もいるから安心しなさいよ」
クロとシロとメルコさんとレイミーが安心させるようなことを言う。なんか安心できるなこいつらなら。
そうして気配を感じるモンスターのところまで来てみたら……レッドドラゴンがいた。
どどどどどどドラゴン!? やべえぞそれは……!?
でもなんか弱っているなどしたんだろう……あれは子供だ……子供を守っている。
俺は何も言わずに肉とかドラゴンが食えそうなものを置いた。
そうして去っていきますよ……そもそも相手にならない今のレベルだと……それになんか可哀そうだったし。
いつも通りの朝が来る。そうして今日も暗き森に行く。
ドラゴンはもういなかった。なんか安心した。
さて今日も狩をしますか。
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