ガチャ22 お稲荷様はみんなの友達
「こんにゃちわ~~~~☆」
「おおっ……」
「お稲荷様見るの初めてかにゃぁ~~~?」
「いえまあ……」
なんか変なお稲荷様に懐かれた。
ついてくるとか……
「にゃんつうかコンコン……暇だったにゃぁ~☆」
「お稲荷様可愛いね~☆」
「お稲荷様は何て名前?」
「ミコトですこん……ミコミコにゃ~すにゃん」
どうやらミコトは一人で寂しく祭られていたらしい。
稲荷の化身だが女の子みたいな姿だ。
なんかグラマラスだけど少女っぽさは抜けない。
いい娘だな……神様なのかな?
「神様なんて大それたものじゃないにゃぁ~~~☆」
「神様じゃないのかにゃ?」
「ただの神霊的なにかにゃぁ」
「どうもよくわからにゃいにゃ」
何かよくわからないからついていくのかよ。
自分たちの城に帰ってきた。
ミコトがごろごろする。
ごろごろにゃぁ~ごろごろにゃぁ~
「ここはいいところだにゃぁ~飯も美味いし……なんていいところだにゃぁ~☆」
なんかお稲荷様なのになんかにゃんだふるな人だな……人なのか?
もういてくれても気にならないな……でもなんか目のやり場に困る。
「なんだ~少年よ……童の体が目的なのかにゃぁ? ……まあ良いぞでもダメだぞ」
ダメなのか……くそ~この女狐め~
そしてダンジョンにまでついてくる始末。
「にゃぁ~にゃぁ~コンコン~~☆ 敵はどいつだこいつなのかにゃぁ~?」
そして爪とか魔法とかで無双する。
なんだこの女狐様狐火だ~~~☆
強い。
猫狐様がコンコンと打ち出の小槌を鳴らすと敵が崩壊する。
全ての敵を浄化して敵を打ち砕いた。
ミコトは強いな~☆
ミコトの黄色の髪を撫でてやる。
「にゃふっ!? 童の髪を触るとはなんという大胆不敵な奴……カイは気を付けなければならないぞ色々と」
「俺は褒めたつもりなんだがな……」
『私も撫でてくれないかカイ』
ユキがご褒美を強請ってきたので色々としっかり撫でてやる。
ハクもご褒美が欲しいみたいだ。
獣形態で撫でてやる。
こういうのも好きみたいだな。
無秩序な崩落を予期していたわけではないがこうなるともうなんか違うみたいな。
世界の混沌を受け入れるわけにはいかなかった。
なんていうか危機は来るものだというのもわかった。
町にオークの大群が攻めてきた。