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第四章:守護者と狩人

 案内されたのは、この規模の屋敷にしてみれば質素な部類に入るであろう部屋であった。中央には応接用のテーブルにソファー、壁際には戸棚が備え付けてあり、どれもこれも見た目は飾り気のないシンプルな造りであり、外観よりも機能美を優先させているのが伺えた。

 数少ない装飾と言えば、なぜか机の上に置かれた精緻な彫刻を施された砂時計、そして棚の上に飾られた平たい銀製の皿。あとは、壁に張り付けられている交差した剣くらいだ。

「さて」

 そんな部屋の中で彼を待っていた男が放った第一声は、部屋の空気を象徴したかの様に、硬質な鋭さを宿していた。たかが一言。しかし、その僅かな間に、アレスは男の持つ本質を感じ取っていた。

「まずは、こう聞くべきか。あれだけの事をした意味を述べよ、と」

 見た目は、まだ若い。どちらかといえば小柄な体格であり、身に付けているのは一目でそれとわかる高級品だ。顔立ちも品の良い雰囲気を醸し出しており、見た目だけなら紳士然した青年に見える。

 だが、その眼光だけは声音と同じ物を宿している。しかも硬質なだけではない。例えるならそれは、鋭利で冷徹な研ぎ澄まされた刃だった。こちらの奥底まで解体し、掘り尽くすかのような錯覚。

(これは……下手に脱線すれば、即座にゲームオーバーだな)

 小細工は逆効果。そう考え、アレスは自分の思うところを率直に話す事にした。

「彼等は言わば餌……食い付いて来る者を待っていた。彼等を簡単に倒せるだけの実力を見極めるために」

「何故そう考えたのか、理由を聴きたいものだ」

「まず第一に、彼らの実力では"獣"には対抗できない」

 僅かも躊躇いのない断言であった。腰に差された短剣の柄を弄びながら、その眼は目の前の男を見ておらず、どこか別の場所を眺めている様であった。

「確かに、大型獣の首を持ち込んだ辺り、猟師としてはある程度、腕を評価してもいいだろう。だが"獣"は別格だ」

 苦々しげに吐き捨てたアレスの目付きは、いつの間にか細く、鋭く研ぎ澄まされていた。

「"獣鳴の血統"――生まれながらの戦士の一族。その身体能力は野生の獣に匹敵し、戦闘技術も我々のそれを上回る。奴等を相手にするのは、訓練を受けた兵士数人がかりでも難しい」

「ならばこそ、猟師の腕が有効だとは思わないか」

「奴等は獣並の能力を持っていて、それでいて、こちらと同じように物を考える。ただの獣を相手にしてるだけの猟師では出し抜かれるだけだ。ましてや、大型獣程度で調子に乗ってる連中なんか、役には立たない」

「なかなか、厳しい事を言う」

 自分の見立ての甘さを指摘されたとも言える、厳しい発言であったのだが、男は怒るどころか逆に興味を引かれた様であった。

 鋭利な目付きがさらに細くなってゆき、脚の上で組んだ指がリズムでもとるかの様にゆっくりと踊った。

「しかし、その話を総合すると、彼等に対抗する事は誰にも出来ないとも言える」

 話の中身は悲観的なのだが、男の方には動揺は見られない。左目に掛かった、高級そうなモノクルスから伸びた鎖が、小首を傾げた事で小さく音を立てた。「訓練を受けた兵士でも、経験を積んだ猟師でも無理。ならば、一体誰が奴等に対抗できる技術を持つというのかな」

「それは、あんたも知っているはずだ」

「ほう……」

 ピタリ、と男の指の動きが止まる。

「"獣"の"狩人"」

 その一言で、部屋の中の空気が、一気に変化した。今までの探り合うかの様な駆引きの物とは違う、お互いに危うい雰囲気を含んだ、緊張感が満ちる。

「貴方は、知っていたのだろう。彼等程度では、何の解決にもならぬと。だからこそ、無駄な被害を増やさぬために、役に立たない者達を中央街から遠ざけた」

「……」

「"獣"には対抗できない――そう市民に思われる訳にはいかない。何故なら、それは街そのものの存亡に関わるから。対抗出来そうな戦力以外をことさらにばらして配置したのも、何も知らない人達に楽観視させるためだろう」

 男の無言は、肯定も同じだった。

「被害が見当たらない街の方に配置すれば、皆戦力は必要以上にあると考える。そして、戦力を手当たり次第に集めるのも、"獣"の実態を知っており、甘く見ることができないからだ。少しでも倒す確率を上げる為には、"質"に"数"が必須。それ故に――手当たり次第に戦力をかき集めて、選定せざるをえない」

「なるほど」

 一息に言い放ったアレスの前で、男は軽く笑って見せた。唇の両端を吊り上げ、何か口に含んでいるかの様に、くぐもった笑い声が部屋の中に響く。どこか不気味な色を含む声音だが、発している本人は勿論の事、アレスの方も平然と佇んでいた。

「なるほど、ね。頭はそれなりに切れるようだ」

 笑いを収めると、男は一つ頷きながら呟いた。

「しかし、それだけでも"獣"に対抗できないのもまた事実」

 男はさりげなく手を伸ばすと、机の上に置いてあった砂時計を手に取った。

 よくよく見てみれば、器の中身は七色に輝く美しい砂粒が降り積もっており、それを支える支柱は杯と人をモチーフにしているのか、銀の素材に精緻な加工を行ってある。そう簡単にはお目にかかれそうもない、見事な品物だった。

 音もなく机の上に置き直された砂時計は天地が反転しており、静かな音を立てて砂が流れ始めた。

「見せて貰いたいものだ……口だけでは無いところを」

 殊更に挑発的な発言は、こちらをその気にさせる為の演出だろう。しかし、その様な見えすいた演出など、今のアレスにとっては不要であった。そもそも、部屋の空気がアレスを逃しそうにない。

 常人には決して分からぬような、僅かな大気の揺らぎを感じとると同時に、その体が跳ね上がった。座った体勢から、一瞬の内にその体は宙へと舞う。どの様な体捌きを行ったかは、正面で眼を離さなかった男は無論、誰にも追いきれなかっただろう。それほどまでに、アレスの身体能力は並外れている。

 しかし、どれほど素早い動きを持っていても、手に余る領域が存在するのもまた事実。

 宙を漂うアレスの体は、ほんの一瞬ではあるが動きを封じられているのも同然だ。

 ほんの一瞬、アレスとソファに腰掛けたままの男の視線が重なる。冷徹にこちらを見つめる男の瞳は、こちらの動きが悪手であることを見抜いているのだろう。冷静にこちらを観察している瞳に、僅か落胆の色が混じるのが見てとれた。

 確かに、普通ならこの流れは避けるべき一手であった。

 相変わらず、部屋の中にはアレスと男の二人しか人影は存在しない。しかし、アレスの肌は、自分以外に部屋の中を動く何かの存在を確かに感じ取っていた。目にも、耳にも存在を捉えられない何か。僅かに揺らぐ部屋の中の大気の動きから、アレスはその存在を間接的に感じ取っていた。

 恐らくは二人。男の左右に控える様に佇んでいた者達は、砂時計の合図と同時に動き出した。アレス自身の瞬発力には及ばないが、十分に素早い動きでその間合いが詰まる。

 この時、普通に考えればアレスにとって不利なのは明らかであった。大きく宙に跳んだアレスは、地に降り立つまで身動きは殆んどとれず、その体を捉えるに必要な時間は、二人の様子を見る限り十分であった。どの様な理屈かは分からないが、人として発する気配の殆んどを絶っている二人は普通の感覚で捉える事が不可能であったが、アレスはその瞬間に、二人がニヤリ、と口元に笑みを浮かべた様な気配を感じた。

(残念だが、まだチェックには早い)

 確かに普段から情報の大半を担っている視覚や聴覚には頼れないが、その鋭敏な触覚は、一直線にこちらへと迫る存在を大気を通して伝えてくる。確かに、細かい動きや表情まで読み取るのは不可能だが、今この状況ではそれだけでも十分な程だ。

(――くる)

 まるで、津波の様であった。巨大な波の前兆である、大きく引いた海水――まさにそれと同じ様に、大気がそちらに向けて、引き込まれてゆく。大きく振りかぶられているであろう武器は、その次の瞬間、寸分違わずにアレスに向けて放たれるであろう。

 地面は未だ遠く、そこに至るまでの行程は、半分しか果たしていない。天井すれすれを舞う体は的に等しく、あとはただ、相手の攻撃を待つしかないと思われた。

 かつていかなる修練を課せられた身であっても、その様な闘い方はなかったであろう。いかなる武具を用い、あらゆる兵法を駆使したとしても、そこに絶対の前提として存在する人の意はそこにはない。気配が絶たれた故に、そこに殺気も闘気も持たない一撃。何の思考も感情も発露させないまま大気を纏い放たれるのは、まさに風の一刃。人ではない、何かを相手にしたかの様な冷徹な一撃だ。

「だが、甘い――」

 その時、ちょうどアレスの体は天地が逆転した体勢となり、軽く折り曲げていた手脚が天井へと引っ掛かった。地へと引き付けられるまでの一瞬の空白が、アレスの体を宙へと縫い付ける。やや後方へと体を傾けた体勢のまま、僅かな間、アレスは天井に張り付いた。

 タイミングとしては、奇跡のような出来だっただろう。まさに、不可視の一撃がアレスのいた空間ごと薙ぎ払った一瞬前、彼の姿はその場所から欠き消えていた。

 否。その体は決して消えなどしない。ただ、その眼が捉える事が出来なかっただけだ。何も存在しない天井を、武器を振り切った体勢のまま茫然と見つめていた瞳に、抉り取られたかの様な二つの穴が映る。

 万物は、いずれ地へと捕らわれる――世の摂理を待たずして、アレスの体はすでに地へと降り立っていた。その速さは、一撃を放った者の予想どころか、討ち損じた時の為に万全の体勢にて控えていた、もう一人の間合いを外すのに十分なほどであった。ただ素早いだけではない。アレスの跳躍は、本来なら身動きの取れぬ空中にて、天井、続いて壁を蹴りつける事で、複雑な軌跡を描きながら地へと至っている。

 本来ならば、何らかの形で初撃を防いだとしても、二人目が体勢を崩したアレスを叩くつもりだったのであろう。だが、人間離れした動きを行い、間合いを離したアレスには、地に降り立った後、体勢を立て直すに十分過ぎるほどの時間が与えられた。

 軽やかに鞘鳴りが響き渡り、アレスの手の中に短剣の柄が握られた。逆手のまま抜き放たれた刃は、剣というよりも鉈に近い、幅広く肉厚なものであった。鋭さよりも頑強さを主眼に置いた、質実剛健さを体現したかのような武器を眼前に構え、アレスは再び地を蹴りつける。

 茫然自失していたのか、相手の反応はあまりに鈍い。それほど広くない部屋の中は、間合いを詰めるのに、長くともほんの数瞬もかからない。そのような場所であるなら、一瞬の隙は容易に致命傷へと繋がる事となる。

 瞬時に間合いを詰めて眼前に迫るアレスに対し、ようやく動き出す気配が伝わってきた。

「遅いぞ――!!」

 しかし、その頃にはすでにアレスの間合いの内にある。相手の対応を待たずに、即座に手前の空間に体重の乗った蹴りを放つ。先程、相手が最後にいたであろう場所と当たりをつけた、半ば当てずっぽうに近い一撃だが、ワンテンポ遅れて動き始めた相手の動きは、彼の目星が正しいことを告げている。

「――!?」

 気配と同様、声も聞こえる事はなかった。脚に伝わる感触から、どうやら防御が間に合ったらしく、急所を庇った腕の上から蹴り付けたらしい。固いが確かな感触を確かめると、即座にアレスは後方へと跳ぶ。

 ソファに何かがぶつかる音。それと同時にアレスの眼前を何かが音もなく通りすぎ、巻き起こった風が顔面を叩いた。その衝撃に、右目が霞む。

 攻撃は一度では終わらない。おそらくは、長物――昆であろう。次々と繰り出される攻撃は苛烈であり、その一撃を受けるだけで、大抵の者は打ち倒されるだろう。洗礼さとは無縁だが、まるで暴風の様な武芸であった。

 だが、それ故に、アレスにとっては脅威には感じられない。

 気配を持たぬ不可視の一撃では、いかにアレスの反応速度や瞬発力が優れていようとも、その対応は一歩遅れざるをえない。

 しかし、今やその攻撃は激しさを増し、その存在を周囲へと知らしめている。確かに不可視ではあり、捉えるのは骨が折れるが、型に従った連続攻撃は死角から唐突に繰り出される攻撃に比べれば、見えているも同然であった。

 冷静に避け、あるいは剣で弾きながら、攻撃が緩む一瞬を見てとると、即座に剣の柄を翻して、その体を打つ。

「動きは悪くない――戦術を誤ったな」

 それまでの動きで大体の体格は予想がついていた。一撃は、体を退こうとした相手の動きに絡み付くように、タイミング良くその腕を叩く――そう思った瞬間、唐突にアレスの動きが止まった。

 一度間合いを離す為に後ろに跳んだ相手に対しては、まるで興味を失ったように顔を背ける。その視線は、突然の争いにも動じる事なく、変わらずソファに座り続ける青年がいる。

「もう、時間だろう。答えは出たのか」

 青年、というよりはその手前を見ながら、アレスがつまらなそうに訊ねる。いつの間にか、そこに置いてある砂時計の砂はすべて流れ落ち、小山を築いている。時間切れの意味は、まさにこの事であった。

 落ち着き払った様子でソファに腰を下ろすアレスは、いつの間にか手にしていた剣を鞘に戻し、先程まで激闘を繰り広げていた者とも思えぬ、無警戒な様子であった。いまだに背後にある不可視の者達からも、もはや攻撃を受けることはないと、確信していた。

「ふむ。どうやらこの砂時計の事を知っているらしい。ますます、興味深い」

「そりゃ、分かるに決まってるだろ。聖杯と砂時計……この国の国旗だ」

「そして、それを型どった工芸品は、ある特別な意味を持つ」

「国王の許可無くして作れない、"審判の砂時計"。渡されるのは、国を支える貴族のみ。そして、砂が流れ落ちる時、自らの証明の為に、あらゆる行動を許可される」

「さすがだ。やはり、一介の"狩人"とは思えない」

 細まった瞳は、相変わらず油断ならない光が灯っている。こちらを買ってはいるようだが、今後次第で扱いはどう転ぶかは分からない。

「今は、関係無いだろう。生まれで"狩人"の腕が決まるわけではあるまい」

 軽く肩を竦めると、拍子抜けしたか青年の眼光が緩んだ。

「……まあ、いいでしょう。あなたは、得難い人のようだ。細かい詮索はしない事にしましょう」

「そいつはどうも。ところで……こちらから一つ質問をしてもいいかな?」

「ええ、答えられる範囲であれば」

「いや、それほど難しいことでもない。俺は、まだあんたの名を知らないんだが」

「――おお、これは失礼を」

 僅かな沈黙を挟み、青年が少し大げさに驚く。今さらの事であったが、逆にこのタイミングで聴かれるとは、思ってもいなかったのだろう。

「では、改めて。私は、ここアルティアの街にて守護を任されているガートルード家の党首、グラードといいます」

 何の気負いもない、ごくごく普通の調子での発言。故に、アレスはその発言を危うく流しそうになった。

「党首……?」

「ええ。我が家は武門の家柄なので、まあ、雑用係の様なものですね」

 逆に言えば、それは最も目端が効く、という意味にもとれる。目の前にいる、自分よりもよほど若い青年の表情からは、残念ながら何も読み取れない。

「ところで、こちらからも一つ訊ねたいのですが」

「――何か?借金とアリバイ工作以外なら相談にのるが」

「貴方ほどの人であれば、別にあのような場所で騒ぎなど起こさずに、直接話をつけることもできたでしょう。なぜ、わざわざそのような事を?」

「無視かよ……まあ、いいけど」

 少し寂しそうに呟くアレスは、少々愛嬌がある。

「理由――って言ってもなぁ。たまたま、目の前にいた連中が気に入らなくて、ついでに案内をしてもらっただけなんだが。少なくとも、奴らをのせるだけの実力を示せば、門前払いはないと思ったから」

「……万が一、こちらが応じなかったらどうするつもりだったのですか」

「まあ、その時は勝手にやってたさ。気が向けば狩りにいくし、別にそちらが雇った連中が仕留めても、"獣"が狩られるのに変わりはないから」

 何とも無しに答えるが、その内容はいいかげんと言える物だ。"獣"が狩られるならそれで良いとも取れる話だが、それにしても真剣味というものが欠けている。

「何やらそちらにも、事情がありそうですね。まあ、あまり深くは詮索をしませんが」

「そうだな、そうしてくれるとありがたい」

 いつの間にか、グラードの言葉が柔らかくなっていたが、これもこちらを信頼しているという事だろうか。

 いずれにせよ、はっきりしているのは、アルティアを襲う"獣"との対峙が決定になりそうという事であった。

 うつむいたアレスの口元に、薄く笑みが浮かんだ……

 ここまでお読み頂き、ありがとうございます。


 未だにあらすじへと届いてはおりませんが、もう少しすれば関係するエピソードが書けると思います。


 なにやら、作者が意図してなかった場所で話がふくらんでいき、非常にゆっくりなペースで話が進んでいます。


 今後も皆様に楽しんでいただければ、幸いです。


 また、作者はまだまだヒヨッコの為、多々修正すべき点があると思います。


 より良い話にするため、皆様から助言が頂ければ幸いです。


 では、これからもよろしくお願いします。

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