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688 百狼割の仕事 コウ

「あーやっぱり地元はいいな、馴染みの店での食いなれた飯に飲みなれた酒、何か欲しくなりゃどこの店に行きゃいいか手に取るように判るし、小遣いが欲しけりゃ『軍虫の花園』に行きゃあいい、習性から弱点まで知り尽くした魔物を狩るだけでいいからな、スキルも増えたから倒しやすいしよ」


 俺達『百狼割』一党の溜り場になってる行きつけの酒場で、兄貴がソファでくつろぎ酒をチビチビやりながら留守番組がまとめた報告や帳簿を確認してるが、その周りでちょろちょろとリエンの奴があれこれを動き回ってやがる。


 地元のプシの街に戻ってきてからもう十日、俺らはもちろん留守番組や店の連中もこの光景にも慣れてきたもんだが……


「お、親分、お注ぎします」


「おう、わりいな、て、そうじゃねえ。おい小僧、こっちには来るなって言ってんだろうが、ここら辺は冒険者や傭兵どもが集まる一帯だ。食い詰めた連中の中には、ツラさえよけりゃ、ガキだろうが野郎だろうが押し倒して鬱憤はらそうってバカが幾らでも居やがるんだぞ。この辺りはうちのシマみてえなもんだからある程度は睨みが効くがよ、それでも俺らの事をよく知らねえ流れ者や向こう見ずなアホだっているんだ」


 兄貴が心配してるってのはわかるんだけど、この人本気でリエンの事をボウズだと思ってるんだよな。


 まあ確かに、野郎のケツでも構わないっていうくらいに飢えた連中はいくらでも居るだろうし心配は当然だろうな。


 しかもリエンはこの見た目の小娘で、その上『淫魔族』だからな。


「テメエはおとなしく、うちで貸し切ってる宿なり、所帯持ちの連中の家なりで休んでりゃいいだろうが、テメエは長旅は初めてだろうが、ガキが無理して体壊しゃ、デカくなるのも強くなるのもできねえぞ」


 一応は俺らも気にして、リエンがこっちの店に来る時には、強面の連中と一緒に来るように手配はしてるんだが。


「わ、わた、じゃなくオレだって強くなってます」


 そうなんだよな、俺らもだけどリエンも『地虫窟』で急成長してるんだよな。留守番組や地元で顔役だった他の冒険者と比べても、出発前には下っ端だった若い連中が互角に戦えそうだし、リエンだってまともに戦うのならともかく、スキルなんかを使えば安全なとこまで逃げるのは何とでもなりそうなんだよな。


「まあ、そりゃそうだが、テメエは回復系魔法を習い始めてるんだろう、前衛に比べりゃ弱いってのを忘れて油断するんじゃねえぞ」


「はい、わかってます」


「ああ、話がそれちまったな。それで俺らが遠征に出てた間のシノギだが、こうして一通り見てみたが、思ってたほど悪くねえなあ。てっきり落ち込んでるかと思ってたんだがな」


 数日掛けて、留守番組が受けてた仕事の内容や、客からの評価、報酬、子分どもの被害なんかをまとめた書類を読んでた兄貴が、留守番組の顔役だったアイフに声をかける。


「へい、確かに、行きの最中にあったっていう例の噂が流れてきた当初は、いくらか依頼が減りやしたが、その際も今まで懇意にしてくださってた馴染みの旦那衆や親方衆からは変わらず依頼を頂けてましたし、何より伯爵家がうちの傭兵団を名指しで仕事を回してくださってたんで、あの噂も何か事情があるんじゃって話が流れて、今まで通りの仕事量に戻ったんでさあ」


 ああ、例の事件で被害を受けそうになった依頼主のライワ家が何も対応せず、そのまま依頼を続けてるってんなら、他の連中は何も言えねえよな。しかもそれがこの地の御領主様ってんなら、下手に騒げば逆に不興を買いかねねえ。


 お上が何もなかった事にするって示してるんじゃ、この領地に住む連中は黙るか。


「そうかい伯爵家がそんな事を、こりゃ伯爵様の仕事にはこれからもしっかりと答えていかねえとな。馴染みの旦那衆にも、今回の旅先の『迷宮』で拾った珍しい素材なんかを土産に挨拶回りをしたが、こりゃもう少ししっかりしたモンを用意した方がよかったか。そのうち例会なり義理事なりに顔出す際に、なにか手土産を考えておくか」


 人数の多い俺ら一党がこうして食っていけるのは、兄貴がこまめに顔を売って、あの『百狼割』の舎弟ならと仕事を回してくれる旦那衆が要るからだよな。


「それに、兄貴方の向こうでの働きぶりや活躍の話が流れて来やしてからは、うちを名指しで依頼してくる領外からの客人や、兄貴の舎弟・子分になりてえって若えモンが結構来るようになってやして。特に『地虫窟』から出たっていう大物を、兄貴と『虫下し』で撃退したっていう話と、村を襲った盗賊を殲滅したって話が広まった時には一気に増えやして、こっちもひっきりなしに仕事が入って、新人の研修を兼ねて仕事を振ってと、うれしい悲鳴を上げてやした」


 兄貴の活躍か、確かに俺もこの街に帰ってから酒場で噂を聞いたり、旅の話をせがまれたりしたが、『鬼軍荘園』の活性化鎮圧、『蠕虫洞穴』の攻略、採掘不能になった『人狗銀鉱』の開放。話のタネはいくらでもあるからな。


 しかし、そこら辺の話まで広まってるとはな。どうもクレ侯爵家だけでなく、ライワ伯爵家やライフェル神殿も噂を広めてくれたみてえなんだよな。


 そういや、『虫下し』の旦那に関しては、そこそこ程度にしか噂が流れてなかったな。いや全くないって訳じゃねえが、あれだけの活躍をしてたってのに、それなりにやる程度の話になってた。


 まるで、舐められて絡まれたりはしねえが、下手に目を付けられたり勧誘されたりしない程度に、話の内容を調節してるような。


 いやそんな訳ねえか、あの御仁の場合は奴隷や連れてる子供のほうが強いせいで、吟遊詩人なんぞも話を作りにくいんだろうよ。


「で、兄貴が子分衆を連れて戻ってきたって、話が広まったのか、昨日あたりから一気に依頼が着てやして」


「ん、新しい依頼だって、どんな話が来てんだ、ちょいと見せてみな」


「へい、こっちにまとめてありやす」


 アイフが依頼内容を書いた紙の束を兄貴に渡すが、結構な量があるな。


「ほう、近場の街への隊商護衛の依頼が結構あるな、ここら辺の仕事は遠征組の中で、戦闘に疲れてる奴や怪我から治りたての連中に回すか、休み明けの肩慣らしにちょうどいいだろ。日数も距離も短いし、日帰り仕事もある、それにこの辺りに出るコソ泥も大概の顔は知ってるしな。というか伯爵様の御膝元じゃ盗賊もほとんど残ってねえから、念のため程度の仕事だ。アイフこの辺りの最近の事情はおめえの方が詳しいだろう、どの仕事に誰を当てるか、テメエに差配は任せた、いい塩梅でやっとけや」


「へい、承知しやした」


 まあ、こういう仕事は腕っぷしよりも、名前のところもあるからな。『百狼割』の一党とケンカになりゃただじゃ済まねえって思われてる地元じゃ、うちの名前を出して守ってる商人に手出しするバカはそうそういねえから。


「こっちの束は、魔物の素材集め、工房街の親方衆からの話か、どれもこれもよくある素材採集で今までもさんざんやってきた仕事だが、数が結構あるし、幾つかは採るのが面倒なのもあるな。なんで一気にこんなごっそりと話を。ああそういう事か、俺が舎弟連中を連れて遠出をしてる間は、残ってる連中が潰れちまわねえように、こなせる範囲で依頼の数を抑えてくれてたのか。で俺らが戻ったのに合わせて足りなくなってきた素材を取って来いと、こりゃきっちりこなして恩返しをしとかねえとな」


 工房街の職人たちには俺らの装備も見てもらってるからな、兄貴の言う通り不義理を働く訳にはいかねえよな。気を使ってもらった分、しっかり働いて返さねえと。


「兄貴、そっちの仕事の手配は俺に任せてくれやせんか」


「コウか、確かにちょうどいいかもしれねえな。お前も今回の遠出で迷宮攻略や魔物狩りの経験を積んでるしな、いいだろやってみな。そんで、楽そうな魔物には新人や見習いを何人か連れてって経験を積ませてやれ、確か舎弟連中のこさえたガキなんかも新しく入ってきてんだろ」


 兄貴が俺の方に素材関連の書類の束を渡してから、残りの書類を手に取る。


「んでこっちの仕事は、何でえこの神殿領までの輸送護衛ってのは」


 神殿領までって、そりゃまたデカそうな話だな。


「なんでも、ライフェル教の本神殿で何かデカい仕事があるらしくて、伯爵家御用達の職人連中が希少素材をいくらか持っていくってんで、護衛を集めてるらしいんでさあ。もう第一陣が向こうに付いてて、追加で必要な物が分かったら第二陣が出るらしいんですが、実際は伯爵家の騎士様が付いていくんで、こっちには一応声をかけただけって事なんで、うちらの一党の事情を優先して断っても良いって話を頂いてやす」


「そうかい、それじゃあ今回はお言葉に甘えさせて頂いて、辞退するとしようか。こっちに人手を回しちまうと、今貰ってるお得意連中からの依頼に支障が出そうだしな。領府には俺が後で詫びの挨拶に行ってくら、ほんとなら伯爵家絡みの話は優先してえんだが、流石に手が足りねえ、もうちょい小規模なら俺を含んだ数人でやってもいいんだが、これだとな」


 確かに、ライフェルの本神殿まで、それも希少な素材を運ぶってなれば、前回の車列護衛ほどじゃないにしろ、それなりの人数が必要になるし、日数も危険度もかなりのモノになるだろうからな。


 いろいろとゴタゴタした遠征から帰ってきて、やっと休めた連中に軽い依頼ならともかく、あんまりデカい仕事はさせられないよな。


 俺も今回任せて貰えた、『迷宮』での素材集めに参加する連中には無理をさせねえように気を付けねえと。


「しかし、この程度の依頼ばっかしなら俺や『黒鉱剣』の旦那はよほどの事でもなきゃ動かなくていいな、しばらくは新しいスキルの慣らしでもするかね」


「おお、ここにおったか『百狼割』、探しておったぞ」


 酒場の入り口が勢いよく開けられて、そこから声が掛けられるが、傭兵酒場の流儀を知らねえのか。


 この街に来たばっかの新入りがそんな真似を仕出かしたってんなら、キッチリこの街でのヤリ方ってヤツを仕込まねえと。世間知らずっぽい『虫下し』の旦那だってもう少しましだったのによ。


 いや、兄貴を名指しって事は、依頼を持ってきた客か、って、よく見りゃ『地虫窟』に付いてきたエルフの坊ちゃんじゃねえかよ。


 じゃあ、やっぱし依頼を持ってきたのか。しかし、どう考えてもいいところ、というかお貴族様の坊ちゃんにしか見えねえってのに、何の話を持ってきたんだ。


「おう、坊ちゃんじゃねえかい、悪りいが、ここは下賤な冒険者や傭兵向けの店だ不敬だなんだってのは勘弁してくだせえよ、それで俺に用事みてえですが、どうしたってんですかい。『地虫窟』みてえに『迷宮』に行って経験を積むってんなら、『軍虫の花園』なら案内できやすが、『獣頭草原』は伯爵家の御許可がなきゃ入れねえんで、注意してくんな」


 ああ、そういやこの坊ちゃんらは『迷宮攻略』の経験を積むってんで、俺らや『虫下し』の攻略に付いてきたんだったか。


「そうではない、いや『迷宮攻略』に違いはないのだが、この地ではなく、遠方の『迷宮』に赴くのに、その方らの力を借りたい、頼む」


 へえ、頼むって、クレ侯爵領じゃ侯爵令嬢まで気を使うような良い家の坊ちゃんだろうに、それが俺ら見てえな傭兵相手に『頼む』って言葉を使うってか。


「他種族の御貴族様が、俺らみてえな傭兵団を使いてえってのは、ただ事じゃねえな。いったい何があったのか聞かせて貰えやすか」


「うむ、ヨクモーエルにて『迷宮』の『活性化』が起こり、かの国は窮地に瀕しておるとの事で、これを知った以上はエルフとして支援に向かわぬ訳にはいかぬ、故に『迷宮攻略』に長けたそなた等の力を借りたい。報酬はすぐには用意できぬが、必ず十分な額を用意すると、我が名と祖国にかけて誓おう」


 おいおい、名前と国にかけてって、そんなこと言っちまったら、何があっても支払わねえとならねえだろ。下手をすれば自分の家の信用や名誉にかかわるだろうによ。


「おいおい、ヨクモーエルってこたあ、エルフ族の同族支援ってこったろ、そんな状況の『活性化』ってこたあ、かなり危険な状況だろうに、坊ちゃんみてえな子供の行くところじゃねえだろうに」


「危険は承知して居る、だが立場ある者として、このことを知ってしまった以上、支援に赴かぬ訳にはゆかぬ。何より、今あの国には姉上等がおられる」


「姉ちゃんがかい、そうかい」


 おいおい、自分で弱みを出しちまったよ、後ろに居る御付き連中が苦い顔しちまってら、だがこれなら相当の儲けがでるんじゃねえか、後払いのツケにするってのもあるなら……


「すまねえが、この話は断らせてもらいやす。気持ちは判りやすが、受ける訳にはいかねえ」


 え、兄貴マジでか、この話なら今来てる依頼を全部ぶっ飛ばしたって良いだろうに。上手くすりゃ依頼料だけでもかなりの額にはなるだろうし、エルフ国の危機に参戦したってなりゃそっちからも報奨金をとれそうだし。


「理由を、理由を聞いても良いか」


「へい、まずはこの地の旦那衆への義理を果たすためでさ。今の俺らがあるのはこの街の親方方や旦那方が仕事を回してくれたおかげで、俺らが遠征に出てた時も残った連中が困らねえように適度な依頼を回してくれてやした。そういった旦那衆からの、今まで抑えてた分を補充するための依頼がある今、他にデカい依頼があるからって不義理をする訳にはいかねえ。俺らのために我慢して在庫を減らしてた旦那衆のためにも仕事をこなさねえとなんねえ」


 確かにさっきまでそんな話はしてたが、だからってこんなデカい話を見過ごすってのは。


「そうか、その気持ちは判るが、そうであっても……」


「それにうちの舎弟・子分連中の事もある。今回の遠征、テメエ自身のやらかしのせいでもあるが、幾つも『迷宮』に挑んで帰る事になった。予定よりも何か月も長く戦ってやっと帰ってきたんでさ、その戦闘で死んだ奴もいるし、手足を無くしてマトモな戦闘はできなくなった奴もいる。五体満足で戻っても、死にかけた恐怖でまともに剣を握れなくなった奴もいる。そいつらや残されたカミさんやガキが路頭に迷わねえよう、今は仕事の分配や調整をしてる最中だ」


 確かに、さっきの依頼の話をしてた時に、戦闘疲れしてる奴とか、新しく入ったガキの事なんかを言ってたが、兄貴はそれを考えてたのか。


「無事に戻った奴らでも、遠征期間にこの街に残してた親やカミさんが死んでいて、これからはガキや弟妹の面倒を見ながら稼いでかなきゃならない奴もいれば、遠征中にガキが生まれて、つい数日前に初めて自分のガキを抱いたなんて奴もいる。命がけの連戦ばかりの遠征がやっと終ったってのに、疲れが残ってる連中に、またぞろ死ぬかもしれねえ大仕事について来いなんざ言えたもんじゃねえ」


「相判った、無体を言ったな許せ。戦力の手配は他に当たろう。オピオが別で募兵を行っているのでそちらに期待することとしよう、邪魔をしたな」


「ちょいと待ちな坊ちゃん」


 あからさまに残念そうな表情をした坊ちゃんが背を向けるのに、兄貴が声をかけるがどうしたってんだ。


「なに用か」


「傭兵団は動かせないがよ、今暇を持て余してて、ちょうど手柄を立てて名を売りてえって傭兵が一匹いるんだが、どうだい。売名目的だから謝礼は要らねえから、宿と飯だけはそっち持ちって条件で連れてく気はねえかい。実力はそこそこ程度だが、迷宮戦や対魔物戦の経験は豊富で、スキルもそれなりにあって、特に虫系の退治を得意としてる。ついでに言やあ、そこそこ程度の人数なら取り纏めも指揮もできるぜ」


 ちょ、ちょっと待て兄貴が言ってるのって。


「よ、よいのか、そちが来るのであれば百人力であろうが、その、先ほどの話では」


「ちょうど舎弟どもに仕事を割り振ったら、やる事が無くなって手が空いたところよ。まあ挨拶回りに何日かもらえりゃ、あとくされなく旅だてら。コウ、アイフ、さっき言ったとおりだ、今うちに来てる仕事の割り振り差配の一切はテメエら二人に任せたからしっかりやっときな」


「あ、兄貴本気ですかい、俺ら舎弟を残して、兄貴だけ行くって」


 いくらなんでも、それは、兄貴はうちの看板だっていうのに、もしもの事があればうちの傭兵団は。


「おうよ、ちょいと武者修行に出て男を磨いてくらあ。『活性化』した『迷宮』の鎮圧戦ってなら全身磨かれて、一皮剥けた良い男どころじゃ済まねえかもなあ。まあ、俺は元からズ〇剥けだがよう、おっとお坊ちゃんの前でする話じゃねえな」


「構わぬ、傭兵・冒険者の言葉使いについては承知して居る、その程度の事で不敬とは言わぬ」


 兄貴が男気を見せたってのに、ここで俺が水を差す事は出来ねえ、これは見送るしかねえのか。


「お、親分、わた、オレも付いて行きます。オレは特に仕事を貰ってないですから」


「当然、某も同行させていただこう」


 リエンの奴が真っ先に名乗りを上げた後で、レドの先生も前に出てくる。


「『黒鉱剣』の旦那、いいのかい、こいつは金になる仕事じゃねえぜ」


「なに、名を売りたいというのは貴殿のみではない、それにこのレドは『百狼割』一党でなく、『百狼割』殿個人に雇われた身、ならば貴殿に付いていくのが筋であろう」


「そうかい、ありがてえ。で、小僧、テメエは何考えてやがる、テメエは見習いだろうが、死にてえのか」


「見習いだからです。今練習している回復魔法を鍛えるなら、怪我人の多い場所に行ってひたすら実践して熟練度を上げるのが一番です。それなら鎮圧戦の後方は絶好の場所です」


「クソ、口だけはうまくなりやがって、分かったテメエは荷物持ちで付いてきやがれ、おらとっとと準備に行きやがれ」


「はい」


「そんじゃあコウ、後の一切はおめえらに任せたぜ」


「へい、兄貴と先生のご活躍をお祈りしていやす」


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リエン:え、『好く萌~える』!?親分落とすチャンスだ! ヤラカし度合いがガルとどっこいなアレと比べると、こちらはのほほんと親分愛でる余裕があって善きかなw
ナロキ君が多少でも次姉から認められるようになりますように(でも今話の振る舞いは背景事情がなくて関係性が良かったとしても叱られそう) 後を託されたコウが最初『この話なら今来てる依頼を全部ぶっ飛ばしたって…
ホント良い親分になったなぁ。 酒で絡んできたチンピラレベルだったのに。 そしてまた勇者絡みの迷宮に参戦しそうだし、勇者補正でかなり強くなるだろうなぁ。
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