51 奴隷娘の三者三様とプラス2 ~ アラと……
今回は早めにできました、予告通り今までの三話と比べて短めです。とはいえ前半はひらがなが多いので読みにくいかもしれません……
~アラ~
「さみゅ、りゃー、はー」
どこー、りゃー、いない。
「きっと、明日になったら帰ってきますよ、御主人様は強い方ですから。もう暗いのでミーシアちゃんと休んでるのではないですか」
りゃー、おちちゃった、みーちあ、おちてった。
「りゃー」
いない、りゃー、りゃー
「わたしとハルさんがいますからね、そんなに泣かないで、きっと帰ってきますから」
「はりゃ、さみゅ」
さみゅ、ぎゅー、でもりゃーがいー
りゃーとなら、こわくないよ、こうもりさんも、よろいさんも、ねこさんも。
りゃーがいれば、こわくないよ。
でも、りゃーがいない、こわいよ、さみゅがいても、はりゅがいても、こわいよ。
りゃー、いなきゃやーなの。
んあ、もうあしゃか、りゃーいない。
「おはよう、アラちゃん」
さみゅだ、りゃーいない。
「さみゅー、りゃーは」
いない、かへってくりゅって。
「ご主人様は、ハルさんが探しに行ってます。きっとすぐに見つけて帰ってきますよ」
「ほんろ、りゃー、かへってくりゅ」
へへへー、りゃー、かへってくりゅかー、よきゃった、よきゃった、りゃーあー
「もちろんですよ、ご主人様はアラちゃんの事が大好きなんですから、アラちゃんがこんなに泣いてたら、心配ですぐに帰ってきますよ」
「アラも、りゃー、だいしゅき」
はやきゅ、かえってこないかな、ありぇ、おなかへった。
「それじゃあ、ご飯を食べながらご主人様を待ちましょうか」
ごはん、ありぇ、とりしゃんだー、あのとりしゃんは。
「うん、あ、はりゅだ、りゃー」
りゃー、かへってきたー、ありぇ、はりゅだけだ、りゃーはー
「はゆ、りゃーはー」
どこー、はりゅのはねー、かきゅれてないなー
「見つけましたわよ、これからあなたたちを載せて合流いたしますわ」
「ほんりょ、りゃーのとこー」
はやきゅ、はやきゅ、いきょー
「ええ、もちろんですわ、それとサミューこれをお付けなさい」
まだー、まだいかないのー
「この『魔道具』は、まさかご主人様が」
「あなたを載せてくるにはわたくしの力が足りないと言ったらすぐに渡してきましたわ」
はやきゅ、はやきゅ、りゃーのとこ。
「そうですか、ご主人様が、これは何かお礼をいたしませんと」
ありぇ、さみゅ、どうしたのかな。
「たかいなー」
はりゅにのって、おそらとんでるー、はやいなー、たかいなー
「アラちゃん、そんなに出ないでください、危ないですから」
どこー、りゃー、いないー、どこー
「あ、りゃーだー」
いたー、りゃー
「もう少しお待ちなさい、すぐに着きますわ」
まてないよー、はやくー
「あ、アラちゃんダメ」
もう、まてないの。
「りゃーあーーーー」
リャー、おっきくなってく。
「おおった」
「えへへへ」
りゃーだ、りゃーだ、ごつごつー、ぎゅー
「危ないだろが、こんな事はもうしちゃダメだ」
あぶなくないよ、りゃーだもん、こわくなかったよ、りゃーだから。
でも、りゃーおこってりゅ、びっくりした。
「ごめんなしゃい、あっ」
さみゅ、おっきくなってく。
「ご主人様ー」
アラといっしょ、でもりゃーはアラの。
さみゅは、みーちあのかな。
りゃーまたいない、はりゃは、かへってきたの、りゃーはー
おうまさん、いたいたい、りゃーがまもってあげりゅの、でも、りゃーは、いたくない。
りゃーがおうまさんまもりゅ、りゃーはみんなまもりゅ、でも、りゃーまもりゅのはだれだろー
アラじゃ、だめー
アラが、りゃー、まもりゅのめー
「あ、りゃー」
かへってきたの、りゃー
「アラちゃん待って、一人で離れちゃダメ」
さみゅおっこてりゅ、でもりゃーだもん。
はやきゅ、はやきゅ、りゃー
「りゃー、おあえりー」
ぎゅー、もっとぎゅー
「アラ、ダメだろう、一人でこんなところまで来たら、危ないだろ」
えー、ねこさんいないよ、そりぇに。
「さみゅーといっおだよ」
さみゅ、はしってたもん。
「一人じゃないですよ、アラちゃんが一番に見つけたので二人でお迎えに来ました」
「そうか、ありがとうサミュー、それと、悪いが怪我人が何人かいる、先に小屋に戻ってミーシアに声をかけておいてくれ」
さみゅ、とりゃー、おはなしちゅ、じゃましちゃめー
でも、りゃーといっしょがいー
「んしょんしょ」
りゃーのおむねごつごつー
あったかー、ぎゅー、これでこわくないもん。
「しっかり掴まって落ちるなよ」
「わった」
だから、ぎゅー
いっしょだよー
あえ、ねてちゃの、りゃーは、あ、さみゅとはりゅ、おはなしちゅー
ありぇ、りゃーだけおにもつ、もってりゅ、ありぇ。
「りゃー、またどっかいったうの」
アラはー、いっしょがいー、ひとりはめーよ。
「すぐに戻ってくるから、いい子にしていろ、お土産は持ってこれないが、全部終わったら何かおもちゃでも買ってやるから」
おもちゃやー、りゃーがいー、アラがまもりゅのー
「やーあー、アラもー」
いっしょー、りゃーとー
「早く帰ってくるから、サミュー達と一緒に待ってろ、お菓子と果物を買って来るから」
りゃー、こまってりゅ、アラのせい、それめーよ。
「わかった、やくしょくだよ」
わかったもん、アラ、いいこだもん、やくしょくしたもん。
きれいー、おっきー、いしー
りゃーさわるのー
あたしもあれに触らなきゃ、『活性化』寸前まで『霊気』を大量に蓄えた『迷宮核』あれを使えば。
ありゃ、いまのなにー、でも、さわるのー
「りゃー、アラもー」
うんしょ、うんしょ、いしょげー
おててだして、りゃーといっしょ、さわりゅのー
「アラ、え」
ちょっと痛いけど我慢しなきゃ、あれ。
「リャー、どうしたの」
リャー変な顔してるなー、ミーシャもサミュもハリュも、どうしたんだろ。
「ご主人様お茶が入りました」
「ありがとう」
サミュのお茶ってちょっと苦いんだよ、でもおいしいのー、ふーふー
「お嬢ちゃんお名前は」
どうしたんだろリャー、へんな笑顔だし、アラの名前はアラだよね。
「ん、アラだよ、変なこと聞くねリャー、今はお顔も変だし」
お茶おいしーなー、でもあついの、ふーふー
「なあアラ、このお姉さんはだーれ」
リャーがいってるのは、ミーシャだよー
「ミーシャはね、おっきくてふわふわでとっても強いまっ白なきれいな熊さんなの、かぎ開けたり、けがを治したりできるし、盾でおっきな石も持ち上げちゃうんだよーすごいんだよー」
ミーシャと一緒に寝るとねふかふかなの、温かくてきもちいいんだよー
「そ、そんなことないです」
「でもね、いっつもお肉食べてばっかなんだよ」
こないだも、猫さんのお肉一人で食べちゃったし、アラも食べたかったんだよー
「あうっつ、ううう」
あれー、ミーシャどうしたんだろー
「それじゃあ、こっちの黒いお姉さんは」
黒いお羽根は、ハリュだよねー
「ハリュはね、リャーとサミュの魔法の先生で、いろんな魔法使えるんだよ。鳥さんになって空を飛んでアラとサミュをのせてくれたの、すごいきれいだったよ」
アラもあんな風にいっぱい魔法使いたいなー
あれ、使えるのかな、使えるような気がするけどー、使ってないよねー変なのー
「それほどでもありませんわ」
「でもね、今は逆にリャーから魔法を教えてもらってばっかりなんだよ」
そうだ、アラもリャーにもっと教えて貰えばいいんだ、後で聞いてみよー
「そ、それは、そうですけれど」
あれー、ハリュも変だなー
「なら、このメイドさんはどうだ」
サミュだー
「サミュはね、ギュッとすると柔らかくていい匂いがするの、とってもおいしいごはんを作って食べさせてくれるし、おようふく着せてくれたり、ねる時にお話ししてくれたりするの、アラはねサミュ好きなの」
うん、リャーの次にサミュが好きなんだよー
「私も大好きよアラちゃん」
サミュが笑ってる、えへへー
「だけどね、リャーに変なことするのはいやなの、その時リャーも変な顔してるし」
だって、サミュは大人なのに、アラみたいにリャーにぎゅーってするんだよ。
ぎゅーってしていいのはアラだけなのー
「あら、まあ、そうですか」
他にもサミュはリャーに、色々してるし、そしたらリャーの顔真っ赤になっちゃうの。
「リャー、アラもサミュみたいにした方がいいのかな」
リャー真っ赤になって、サミュにめーっていうけど、あんまり嫌そうじゃないのー
アラがしたらリャー喜んでくれるかなー
「「「「ダメ」」」」
あれー、みんながめーって、なんでだろー
「ねえ、アラこのオジサマはどうなのかしら」
リャー、大好きなリャー
「リャーはねー、いっつもアラの事を守ってくれるの、いろんな所に連れてってくれるし、おいしい物を買ってくれる大好きなアラのお父さん」
リャーぎゅー、ずっと一緒だよー、えへへー
「お、おとうさんだったんですか……」
「ハーフエルフのようなので、もしやとは思っておりましたけれど、本当にそうでしたのね」
「ご主人様、不能ではなかったのですね、それなら何故わたしは、まさか奥さまに操を立ててるんですか」
ありぇ、みんなどうしたんだろー、リャーも変なのー
「まて、俺は独身だし、血のつながった実子はいない、この子が言ったのは父親代わりみたいな人だって事だろう」
うー、違うもん、リャーはアラのお父さんだもん、ほんとのお父さんじゃないけどお父さんだもん。
「そうでしたの、つまりませんわね」
「ねーえアラちゃん、ご主人様がお父さんの代わりなら、お母さんの代わりはだれなのかな、わたしですよね、そうすればご主人様の奥さんは……」
お母さんはいないの、リャーだけでいいんだもん、それに。
「だめー、リャーのお嫁さんは、おっきくなったアラがなるの」
だからお母さんはいらないの、アラがお嫁さんなんだもん、リャーぎゅー
ありぇー、リャーが変な顔してるなーどうしたのかなー
「アラ、お前はどこのだれか知ってるか」
変なのー、アラはリャーの所のアラだよねー
「アラはアラだよ」
どうしたんだろリャー
「アラ、もしお前に帰る所とか家族が有るなら、俺が絶対連れてってやるぞ」
アラの家族はリャーだよ、アラはリャーの所に居なきゃめーなの。
「リャーはアラのこと嫌いなの、アラどっかいかなきゃダメなの」
アラはやだよ、リャーと一緒じゃないとダメなの、リャーはアラと一緒はめーなの。
「アラ、そんなことはないぞ、アラが居たいならずっと俺達と一緒にいていいからな、安心しろ」
「ほんと、アラ、リャーと一緒にいていいの」
「ああ、もちろんだ」
えへへー、リャー大好き、ずっと一緒だよー
「リャー寝てるのー」
馬車の中は狭いけど、みんなでぎゅーってして寝るから温かいのー
でもやっぱりリャーは厚着して寝てるのー変なのー
「リャーまたボロボロだったねー」
こないだハリュと、残った時もボロボロだったし、今日も一人で村に残って帰ってきたらボロボロだったー
「アラじゃリャーを守れないの」
アラが弱いからなの、それともアラが子供だからなの。それじゃめーなの、アラはリャーを守らなきゃダメなんだから。
「リャー、アラはもっと大きくなるからね」
そうすれば強くなってリャーを守れるもん、それに大きくなったらリャーのお嫁さんになれるもん。
でもね、アラはねアラはホントはね。
だけどね、言っちゃめーなの、だからね。
「リャー、ごめんね」
~???~
「という事は、ほぼ一人で、数十人の冒険者を全滅させたようだと」
私の言葉に、目の前の奴隷が頷く。
「それで戦い方は、大剣と短剣、後は『魔道具』だと」
再度奴隷が頷いてから、心配そうにこちらを見ている。
それにしても厄介だな、体重を軽減させ運動能力を向上させる『魔道具』と一撃必殺に近い切断力を持った武器か、更に自動再生能力とは。
『寒暑の岩山』で会った時はここまでとは思わなかったが。
これなら、あれだけの人数を皆殺しに出来たのも納得できる、ほとんどが低レベルだったから、相手に成らなかっただろう。
とはいえ、この程度ならスキルとして持っている冒険者もいるし、戦い方が分かれば対策の立てようもある。
「あの……」
「心配しなくてもいい、これは君の主を助けるためだ、力のある冒険者なら敵も多いだろう。彼の戦い方を知っていればどう助ければいいかも解る」
それだけで女奴隷は安心した表情を浮かべる。こんな話を素直に信じるなんてバカな奴隷だ。
「主が心配するだろう、もう帰ると良い、そうだこれで何か買いなさい」
数枚の銀貨を渡すと奴隷女は何度も頭を下げて消えて行く。
「さて、どうするか」
とりあえずは、ユニコーンの角でリューン王国と繋がりを付けてからだが。
それだけの『魔道具』を奪い取れればかなりの戦力に成るだろうし、何より全滅させられた冒険者たちの落とし前をつけなければ、配下の冒険者たちに侮られかねない。
「いつかは殺さないとな」
次回からは本編に戻ります。
H27年2月16日 誤字修正しました。
H27年4月5日 誤字修正しました。




