346 屠城
連続更新六日目。
これでカミヤさんサイドは終わりになり、次話からリョー君達の話に戻ります。
それとですがこのカミヤさんサイドでの事について、昨日(1月31日)に活動報告を書いています、この話の後にでも見て頂ければと。
「父様、父様、見てくださいまし新しい服を着てみましたの」
ターゲが嬉しそうにその場で回りながら、おろしたての服の裾を浮かび上がらせてみせるのを、一歳になったばかりのフロアを抱いた妻がたしなめる。
「ターゲ、いけませんよ淑女がそのような真似、はしたない、貴方ももう六歳になるのですからもっと御淑やかにしませんと」
「ワイプ、フロアはわたしが抱こう。フロアも大きくなって重くなっている事だろう、そのように抱いてお腹の子に何かあってはどうする」
もしもこの子が男の子となれば我が家を支える次男となるのだからな。
「まあまあ、あなたったら、この子でもう四人目だと言うのに、初産の頃のようにそんなに心配なさって。大丈夫ですよ、もう安定しだしていますからこのくらい何ともありませんよ。それにこの子はわたしから離れるとすぐに泣きだしてしまうのは御存じでしょう」
愛おしそうにフロアに頬ずりするワイプを見ていると、木剣を持ったガツが部屋の中へと駆けてくる。
「父上、今日は剣の稽古をつけてくださいますか」
先日八歳の誕生祝に剣をくれてからガツはいつもこうだ、将来家を継ぎ守っていくべきこの子が、幼い内からこうして武芸に興味を示しているのだ、当家の将来は安泰だろう。
とは言え今日も執務が有る以上は今から稽古とはいかぬか。
「子爵閣下、少々よろしいでしょうか」
もう時間か、呼びに来た家臣に片手を挙げて答え愛しい家族へと向き直る。
「それではいって来る、ガツ、剣の稽古は夕方にでもしよう、それまでは練兵所で騎士達に習うといい。ワイプ、子供達の事は任せたぞ」
愛すべき家族たちの頬へ順番に唇を当てていってから、家臣の方へと向かう。
「行ってらっしゃいませ父上」
「父様、お仕事頑張ってくださいませ」
こうして声をかけてくれる愛しい子達の為にも仕事を頑張らねばな。
「閣下、先ほどまたライワ伯爵家とラッテル子爵家の連名で書状が」
「まったく、つまらん言いがかりをつけるのならば、武をもって正すと前回の時に言ってやったのだろう。落ち目で大した戦力も無い家が、遠国の貴族と縁続きになった程度で調子に乗りおってからに、ライフェル神殿との戦が終わった暁には、この言いがかりを理由としていくつかの家と共同で騎士団を送り一思いに叩き潰してくれようか」
その上で、かの家の者達を捕虜として捕え、宰相閣下にでも献上すれば、当家の覚えも良くなろうと言う物。
「閣下、よろしいのですかラッテル家はともかく、ライワ伯を敵に回されては」
「いくら『勇者』とは言え、遠くライワ領からこの地までスキルが飛んでくる訳ではあるまい。兵を送ろうにも、かの地と我が領の間には一つ国を挟み、さらに十を軽く超える貴族領を通過せねばならぬ。それほどの距離を問題を起こさずに派遣できる兵の数などたかが知れている。その程度の戦力が来ても、この城塞都市が落とせると思うのか」
五階建ての塔にも匹敵する高さの分厚い城壁と深く幅の有る堀で四方を囲み、出入りが出来るのは三か所の石橋だけという攻め難く守り易い要害の地。
まして今は対ライフェル教の戦略拠点の一つでもあるこの地には、当家が招集した兵力の他にも雇い入れた傭兵や、各家から派遣されて来た騎士団など総兵力は六千を超える。他国の一貴族を恐れる必要がどこにあると言うのか。
「ですが閣下」
「くどいぞ、それよりも今はライフェル神殿との戦だ、傭兵団の雇い入れ状況はどうなっているのだ」
この地は交通の要衝、それ故に神殿軍の別動隊がこの地を通り抜け、敵主力とにらみ合っている貴族連合軍の後背を脅かす恐れがある。それを防ぐために戦力を調え、この地を守り抜かねばならぬのだ。
だからこそもっと兵力を、一万、いやせめて八千はそろえねば。
「現在、幾つもの傭兵団と交渉しておりますが、契約料の交渉で難航しておりまして、これ以上は予算が……」
く、ライワの財宝を入手できておればこのような事にはならなかったというのに、つくづく忌々しい。
しかも、あのバカ騎士共が襲撃に失敗し捉われた上に、私や他の貴族の名を話してしまうとは、おかげで臆病な家臣共がつまらぬ事に気を取られて。
「ん、なんだ今の音は、かなり大きかったが」
東の方から響いてきた大きな音に家臣共をかき分けて窓へと向かい、外を覗くが遠く城壁近くに土煙が見えるだけで、何が起こったのかはここからは解らない。
「誰ぞ、偵察を送れ、神殿側の密偵がなにか工作を行ったのかもしれぬ。念のため騎士達には武装をさせ待機させておけ」
「承知、御免」
私の指示を受けて、家臣共が出ていこうとしたが、外から急ぐ足音が近づいて来る。
「閣下に申し上げます、東門大橋が突如として崩落、通行不能となりました。また橋の上に居り崩落に巻き込まれた者が数十名」
馬鹿な、あの橋が落ちただとあの橋は城壁と同じアクー岩で出来ているのだぞ、それこそボスモンスター級の魔物が全力の一撃でも放たなければヒビすら入らないと言われているというのに。
だが、実際に落ちたとなれば、対処しない訳にはいかぬか。
「騎士数名と、歩兵の一隊を送り現状の確認と負傷者の救護を行わせろ。それとこれに合わせて軽挙妄動に走る者が居るかもしれん、市内の巡視を強化させ西門と南門を閉め市外との出入りを規制せよ、なんだ、また」
先ほどと同じような轟音がまた、崩れずに残っていた橋の破片がさらに崩れたという事か、いや方角が違う今の音の方向は南、まさか、嫌な予感がし別な窓からテラスに出て南の方を向くと、先ほどの東と同じ様に土煙が立ち上っているのが見える、まさか、そんな筈は。
だが、確かにこの様子は東の状況と同じ、だが本来落ちるはずのない橋が二本ほぼ同時に落ちるなどそんな事があり得るのか。
ん、南門の方から通りを進んでくるのは、あれは早馬か。道行く民を頓着せず蹴散らす様に向かってくる騎馬は、そのまま名乗りもせずに門を飛び越え、前庭の芝生を蹴散らしながら屋敷へと近づきテラスのわたしに気が付いたのか、こちらを見上げながら兜を取る。
「火急の報ゆえ馬上より失礼いたす。申し上げます、南門大橋が崩落し通行不能、多数の死傷者が出ております。それと、それと……」
報告の途中で言いよどんだ伝令に思わず舌打ちをしてから怒鳴り返す。
「なんだ、はっきりと報告せぬか、何を言おうとした」
「は、は、見ていた者の話では、東門方面より駆けて来た二騎の騎馬の片方が剣を振るった直後に橋が崩壊したと」
馬鹿な、それでは誰かが意図的に東と南の橋を落としたという事ではないか、しかもたった一人の一撃でだと、そんな事が出来るはずが、出来るはずが、いや、まさか、そんな……
「『勇者』、『重剣の勇者』だ……」
馬鹿な、それではライワ伯爵本人が、攻めてきたというのか、そんな馬鹿な事が、貴族の当主たるものが単騎やってくるなどそんな軽はずみな事をするはずが、そんなはずがない、第一当主がこんな所まで来て、国元の政はどうするのだ。
「どうなさいますか子爵閣下」
どうしろだと、こんな事態どうするというの、ん、また。まさか……
西の方へと視線を向けると、先の二か所と同じ様に、いやそれよりも大きな音と土煙が、なんだ音が治まらない、いや続いている。
いやそれよりも、土煙が城壁の内側に上がって、また新しい土煙が、なんだ、どうなっている。
「いや待て、城門は、城門は何処へ行ったのだ」
無数に上がっている土煙の向こうには本来、頑健なる我が城壁と城門が見えるはずなのに、なぜ城外の草原が見えているのだ。
「まさか、西大橋も落ちたのですか」
「閉じ込められた、閉じ込められてしまった、城壁の中に」
「どうするのだ、これでは我らは」
私の背後から覗いていた家臣共の声が煩わしい。
「臆するな、ここを何処だと思っているのだ、この地はそもそも神殿軍を相手に籠城するための拠点、糧食も物資も水源も十分にある、五年は単独で持ちこたえられると言ったのは貴様らであろうが、橋が落ちた分、敵はこちらへと攻め入りにくくなったと思えばよかろう」
「確かに守りにおいては閣下の言われる通りですが、現状では兵を外に出し打って出る事も出来ませぬ。であれば攻撃の出来ぬこの街は神殿にとっては何の脅威でもない路傍の石も同じ、神殿軍はこの街を無視して悠々と通り過ぎお味方の後背へと向かいましょうぞ」
「ええい、出来ぬ出来ぬと、否定ばかり述べおってからに、ならば橋を修繕すればよかろうが」
忌々しい、なぜこの物音が治まらぬのだ。
「申し上げます、敵襲により西大橋及び西門が破壊されました、敵はそのまま城下へと侵入、道沿いの家々へ遠隔攻撃スキルを放ち、破壊を続けながらこちらへと向かってきております。侵入した敵は一騎のみ、城外に残った随伴騎兵の旗指し物、および侵入者の装備の紋章を紋章官が確認し相手方が判明いたしております。敵は、敵はライワ伯爵家当主、アキラ・カミヤ・ライワ御本人」
く、本当に『勇者』が直々に乗り込んできたというのか。
「お、終わりだ、『勇者』を相手にしては、勝てるはずが」
「迎え撃て、相手はたった一人ではないか、騎士、傭兵の全てを集結させよ、奴はあの大橋を落とすような威力の技を三回も放ち、今もああしてスキルを乱発している、あれではすぐに体力を使い果たすに決まって居ろう。一隊を回り込ませて路の前後から挟みこみ押し潰せ、神殿側の『勇者』を討ち取ったとなればこの戦一番の大手柄ぞ」
「があ」
少し身動ぎするだけで、変形した四肢が激痛を訴え、口から悲鳴が零れる。
「なぜだ、なぜ、このような事に、六千を超えた兵がなぜこうも容易く敗れるのだ」
奴はたった一人ほんの数撃で、取り囲む兵たちを壊滅させ、市内の防衛拠点を破壊し、こちらが対応する暇もなく公館内へと攻め入り、邸内に配していた我が近臣を尽く切り伏せて見せた。
「ば、化け物が」
なぜ私はまだ生きていられるのだ、今目の前にいる奴の攻撃ならばかすっただけでも致命傷となり得る筈、なのになぜ手足を折られたままで。
「まさか……」
あえて生かされている、その理由を考えようとしたところで、今この場だけでは決して聴きたくはない、最も聞き慣れた声が屋敷の奥の方から……
「旦那様、旦那様、御無事でございますか」
物音を聞きつけたのだろうワイプが広間へと駆けこんでくるが、いかん、このままでは……
「ん、あれはお前の一党か」
私のすぐ近くに立っている、この状況を作り出した化け物がワイプ達の方へと視線を向け、そちらへと剣を振り落とす。
「よ、よせ、や、やめてくれ」
飛ばされた斬撃によって右肩から左太ももにかけて切断されたワイプの上半身が、切断面を滑り落ちる様に崩れていくと、その直後に上半身に引きずられる様に、真っ赤な小さな人形のような者が彼女のお腹の辺りから地面へとこぼれ落ち潰れる。
「あ、ああ、あああ」
「ふぎゃ、ふぎゃ、ふええあああ」
ワイプが左側に抱いていた為に運よく斬撃を逃れたフロアが、地面に落ちた事で泣き出すと、奴はゆっくりとそちらへと歩いて行く。
「何をするつもりだ、ダメだ、行くな、よせ、フロアは、フロアはまだ……」
「母上の仇き、覚悟ー」
剣を突き付けてる様に構えたガツが、物陰から飛び出して奴へと駆けていくが、だめだ、にげてくれ。
「邪魔だ」
奴が軽く剣を振るだけで、ガツの持っていた剣が、二つの手首と共に宙を飛び、ガツが不思議そうに先のない自分の両腕をみおろす。
「え、あ、あ、あ、あ、あああああ、ぐべっ」
悲鳴を上げようとしていたガツの腹部をまるで小石を蹴り上げるかのように、爪先で斬り、その小さな体が宙に浮き奴の肩の高さまで上がったところで、横に剣が走る。
「ああ、ガツ、ガツ、ガツ……」
「お、お腹、お腹が」
下半身を失い床に落ちたガツが、傷口からあふれ出した腸を掻き集める様に手首から先の無い腕を必死に動かし続ける。
「母さま、お兄様、父様、キャッ」
柱の陰からこちらを見ていたターゲの呟きに気が付いた奴がスキルを飛ばすと、幼子のすぐ横を遠隔スキルがかすめ、驚いて逃げようとする彼女を追うように複数のスキルが放たれる。
「普段から、広範囲の大技ばかり使っていると、ああいう小さい的に当てるのが下手になるか、まあ数を撃てば下手な鉄砲も……」
「ぎゃうっ」
必死に逃げようとしていた、ターゲの頭が何かの冗談のように一瞬で消え、頭の無い身体がそのまま前のめりに倒れていく。
「さて、これでメントラム本家の直系の血筋はあと一つか」
泣き続けるフロアの方へと奴が再び歩いて行き、そのすぐ脇に立ったところで片足を上げてフロアの上に掲げる。
「ふぎゃ、ふぎゃ、ふべ」
奴が強めに足を床へと踏みつける音と共に鳴き声が消える。
「さて、メントラム家最後の一人になった気分はどうだ」
血の付いた靴底をワイプのスカートにこすりつけて、拭いながら笑みを浮かべる化け物。
「な、なぜだ、なぜ貴様はこんな事を」
「なぜ、決まっているだろう。お前が俺の敵だからだ、お前は配下の騎士に指示を出して俺の手勢を襲わせた、理由としては十分だろう」
「そ、それだけ、それだけの理由でここまで、こんな、むごいまね……」
「こんなだと、はっ『敵には容赦するな』『罪人の家族も罪人と同じ』『周りから弱気と見なされ舐められないためには苛烈な方が良い』『自分の側が不利益を被るのは納得できない』そんな理由で簡単に血が流れ、面子や名誉なんて言うくだらない物の為に人を殺すのがこの世界の流儀だろうが。いや、『相手の態度が気に食わない』『謝罪がない』『こちらに敬意を払わない』なんてのでも十分な殺人の理由になり、結局のところ最後は事の理非や善悪にはまったく関係なく、ただ力だけで話が付いちまう。そんなイカれた世の中でむごいもクソも無いだろ」
な、な……
「強ければ道理が引っ込むような世の中じゃ、対立した何方かの陣営が、どこかの時点で妥協し退かなければ、意地を張り合い突っぱね合って行きつく先は殺し合い、それも後腐れを無くするために徹底した物つまりは虐殺になるなんてのは、簡単に想像が付くだろうが。お前らだって、ラッテル家に対してそのつもりだったんじゃないのか」
「そ、それは……」
「きちんと警告はしていたはずだぞ、『こちらに応じず敵対するのならば対応する』とな、それをお前らの感覚で判断し、面子が納得しなかったのか、こっちを甘く見てたのかは知らんが、事態を解決する話を突っぱねたのはお前だ。正しいかどうかなんてのは関係ねえんだよ、第一正しさなんてのは大概は主観的な物、どっちだって自分なりの正しさを思いこんでるもんだ。結局は強い奴が正しい、ってことになるだろ。正義だ悪だ、俺が正しい向こうに非がある、そんな風に声高言う先には結局は感情任せで、自己満足の為の虐殺になるだけだ、なら殺される方より殺す方に回るべきだろ」
そ、そんな暴論が、許されるはずが。
「まあいい、これからの事を教えてやろう。まずはこの城内の全てを平らげる。城内の建造物の全てを破壊し、生きる者全てを尽く殺す。男も女も、老人も子供も、騎士も奴隷も等しくな。夜になる頃には城壁の内側は瓦礫と生ごみしか残ってないだろうな」
まさか本気でか、いや、だから橋を全て崩したのか、誰も、誰一人として城壁の外へ逃がさぬために。
「喜べ、お前はこの城塞都市でただ一人の生き残りになる。誰が何故この状況を作り上げたのかを証言する者が居なければ、警告にはならないからな」
警告だと、コイツにはこの城内に居る万を超える命を奪うのはその程度の利用価値しかないというのか。
「俺を敵に回せばどうなるか分かれば、ムルズに居る貴族達は誰もラッテル領には手出しをしなくなるだろう。子爵家へ息子の結納あるいは娘の持参金代わりに安全保障ってのは悪くないだろう。ついでに言えば、お前の所と共謀した貴族領に住む連中がこの事を知れば、俺の襲撃を恐れた領民が逃げ出し、商人や旅人も巻き添えを恐れて寄り付かなくなる。ほっておいてもそのうち没落するだろうし、すぐにでもすべての家が降伏し服従するだろうさ。そしてグエラン侯爵家とその一党もこちらを警戒し戦争どころじゃなくなる。神殿にも大きな貸しになるさ」
そんな、そんな、それだけの為に子供達はワイプは……
「さてと、証言するだけなら手足は要らないな」
あっさりと奴は私の四肢の全てを切り落として更に剣先を向けてくる。
「下手に胤を残されて、次代に恨みを引き継がれても面倒か」
激痛を訴える両太腿の間、下腹部に新たな痛みが走る。
「ぐがああ」
「これで半日もたてばメントラム家の血統が残る事は無くなるな、切り落とした分は暖炉にくべればいいか。後は質問を聞く耳と証言する口さえ残っていれば」
な、何が起こった、何も見えない、まさか目を潰された。このまま半日以上たってしまえば、私は、私は……
「こいつがイカレて話せなくなっても良いように体に、『ライワ伯爵参上』とでも刻んでおくか」
言葉の直後に胸に激痛が、まさか本当に。
「ああ、このままだとすぐに失血死するか、こいつは部位欠損には全く効果のない安物だが、出血をすぐに止めるなら十分か」
何かを口に押し込まれた直後に、手足を始めとしたからだの痛みが治まるが、感覚が何もない本当にこのまま……
「これで十分か、さてと町を潰しに行くか」
つまらなそうな声とともに離れていき出した足音が止まる。
「これが『お前らが望んだ妥協のない流れの行きつく先』だ、さぞかし満足だろう」
次回からは元のリョー君視点のストーリーに戻ります、しばらくは修行になりますが。
さてと、これからは完全にわたしの私的な意見ですが。
例の話の感想であった敵に対しての対応(非が有る向こうから謝るべき、そうでないなら許すべきでない、ここで安易に退けば他からも舐められるのでは)といったご意見への返答が今回の話になります。
わたしが考えている、なろうでの一般的な中世風な世界というのは、法よりも力が効果の高い世界ですから、やるとなれば法理ではなくヤクザもしくは蛮族の理論となると思いますので。
恨みを買うような事をやるなら徹底的に根絶やしという事がこの世界の常識になるでしょう。
(そう言った意味では日本史でのたとえになりますが、頼朝を処刑せず流刑にしたために、力を蓄えられ挙兵された結果壇ノ浦に沈んだ平氏、それと比べて、背いた義経やその配下はもちろん産まれたばかりの男子まで殺して後顧の憂いを断った頼朝などがいい例かも知れませんね)
敵対的で利己的な条件を付ける相手からの交渉に対して、こちらが譲歩を一切できず完全に突っぱねるとなれば、その行きつく先はこうなるか泥沼化という思いが有ります(現実世界で言えば、ちょっと違いますが某中東地域の問題などが最たるものでしょうが)。
ですがそれらの行動は私の主人公であるリョー君には取らせたくない事ですので、カミヤさんに代わりにやって貰いました。
皆さんとしては、ピリム達に仕掛けられたことを許せないリョー君が、彼女達やその親族をこういう感じで皆殺しにして、数少ない生き残りの女性を達磨にしたうえで性奴隷に売り払いでもすれば納得できましたか?
あるいはピリムの首なり腕なり持ってこないと話にならないと、交渉を突っぱねられた『四弦万矢』がピリムを守るためにリョー君に敵対して、ヒロインの何人かとリョー君が狙撃され体を吹き飛ばされるという流れのデッドエンドに行った方が良いという事でしょうか?
H30年2月3日 止血をした描写を追加しました。
H30年2月18日 誤字修正しました。
H30年2月24日 誤字修正しました。




