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155 状況評価2

今回はステータス回になります。

「ハ、ハル様、大丈夫ですか」


 固まったハルに、ミーシアが心配そうに声を掛けてるけど、手を上げて答えたな。完全に自失したわけじゃなかったか。


「ま、まあいいですわ。どうせ奴隷には財産権は無いのですし、リョーが非常識なのは今に始まった事ではありませんもの」


 お、持ち直したみたいだ、なんか自己完結したっぽいな。無理にフォローすることにならなくてよかった。


「それに、これだけお金が有るんですもの、奴隷を大切にする貴方が自分一人だけの贅沢に使うとは思えませんから。当然わたくし達にも還元して下さるのでしょう」


(なんともまあ、奴隷が主に対して放ったとは思えぬ言いざまじゃのう。お主らを見ていると本当に飽きぬわ)


 うわ、そうきたか、ま、まあ、皆には安全で居て欲しいから、いい装備品とか栄養のある食べ物とかには予算を回すつもりだけど……


「常識の範囲内にしてくれよ」


 ハルの場合だと、無条件で金を渡すとあっという間に使い切っちゃいそうな気がするし。


「当然ですわ。わたくしもリョーに買われてからの月日で色々と社会勉強が出来ましたもの。それにこれだけ良質の『魔法石』を貰いましたから、しばらくは大丈夫ですわ」


 ん、なんだろ『魔法石』って消耗品なのかな。


「今のわたくしでは、これだけの石を15個も使いこなすのは難しいですけれど、熟練度やレベルが上がって行けばすぐにものにして見せますわ。そうなった時は新しい石を買ってくださいますわよね。もちろん、投資に見合うだけの、いいえそれ以上の働きをして見せますけれど」


「その時の状況次第だな。予算の残り具合と使用予定、戦力の充実度合いと拡充の必要性やその方法を総合的に判断してだな」


 今はお金が有るって言っても、これはたまたま上手く金目の物が手に入ったおかげのあぶく銭みたいなものだし。この世界での常識が解らないから、何処でまとまった額が必要になるか解らないもんね。


「のらりくらりとした回答ですけれどまあいいですわ。必要が有れば買ってくださるという事でしょうし、貴方が吝嗇でない事だけは確信してますもの。ねえ、ミーシア、貴方だってもっと丈夫な装備品が欲しいでしょう」


「わ、わたしは、今の装備でも、もったいないくらいで……」


 う、げ、言質は取られてないよね。てかハル、ミーシアを巻き込むな。


「まあ、この話はもう良いですわ。非常識な相手とこれ以上比べても仕方ありませんもの。それよりも今のわたくし達を『鑑定』して下さらないかしら。この二カ月でわたくし達も成長しましたし、スキルも覚えているはずですもの」


(フム、考えてみれば、お主と別れた時点で『迷宮ボス』を倒したりなどしてレベルが上がっておるじゃろうからの。その後に経験を積んでおればスキルを覚えておってもおかしくは無いのう)


 なるほど、それなら試してみようかな。


「わかった、順番に調べてみよう、ついでだからアラとトーウも確認するぞ」


「お願いいたしますわ」


「お願いします御主人様」


 よし、それじゃあまずはアラから行くか。


「アラ、行くぞ、そのまま立っていろよ」


「わーった」


(とりあえず、新しく増えたスキルが容易に解る様、印で囲んで置こう)


アラ・フォティ

魔術剣士 LV28 弓師 LV26


技能スキル 剣道 細剣術 片手剣法 短剣法 弓術 長弓 弾弓 曲射 軌道予測 風魔道 闇魔術 植物魔法 雷 氷 高速詠唱 無詠唱『待ち伏せ』『幻魔法』『雷撃操作』


身体スキル 聴力上昇 視力上昇 魔力上昇 速度上昇 快速 風耐性 暗算 MP回復 


戦闘スキル 風牙 闇牙 雷牙 氷牙 風弾 闇弾 雷弾 氷弾 闇刀 氷刀 風刃 闇矢 氷矢 雷矢 風槍 風陣 雷陣 氷陣 裂風陣 闇幕 闇毒風 闇痺風 闇痺雷 闇痺氷 涼風 吹雪 風雷 強風 突風 飛行妨害 葬風 旋風 竜巻 乗風 草操 草剣 木操 強斬 速斬 断斬 瞬斬 斬突進 扇圏斬 飛斬 横斬波 二連続切 三連続切 六連斬 連斬撃 強刺突 三連刺突 精密射撃 長距離狙撃 二段撃 三段撃 連射 制圧射撃 影縫『幻影』『闇幻』『視野暗幕』『偽痛覚』『幻聴』『暗中狙撃』『急所突』


生活スキル お手伝い 


 おお、レベルがかなり上がってるぞ、まあ考えてみれば『青毒百足』を始めとして、鬼やアンデッドの大軍、更にはヤクシャなんかのフロアボスやトンボまで倒してるからね。そりゃあレベルも上がるか。


 スキルの熟練度も結構上がってるけど、思ったほどスキルは増えてないな。『幻魔術』は向こうにいた間ずっと姿を変えてたからそのお陰だろうし。『雷撃操作』はあれか、俺がアラの『雷魔法』をスタングレネードの代わりにしてたせいか。


「うん、アラはまた強く成ったな」


「ほんと、アラはリャーの役にたってるかな」


 なんでこの子はこんなにうれしそうに聞いてくれるかな、もううちの子はやっぱりかわいいわ。


「もちろんだろう。アラは今まで何度も俺を助けてくれてるだろう」


「うん」


「まったく、リョー、しばらく見ないうちに親馬鹿がさらに酷くなったんじゃないかしら」


「御主人様、甘やかしすぎは教育によくないといいますし」


 思わずアラを抱きしめてたら、ハルとサミューに呆れたような声を掛けられたけど、仕方ないじゃん可愛いんだもん。


「それよりも、早く続きをしてくれないかしら」


 よしそれじゃあ、トーウにするか。


「行くぞトーウ」


「はい、どうぞ隅から隅まで、心ゆくまでご覧ください」


 うーんこの子は、相変わらず物言いが……


トーウ

奴隷毒士 LV21 奴隷暗殺者 LV11 


技能スキル 罠発見・解除・設置 開錠 索敵 気配察知 見破り 潜入 変装 隠密 壁登り『格闘法』『毒戦闘法』毒魔法『爪戦闘』『待ち伏せ』


戦闘スキル 毒手 麻痺毒爪 猛毒爪 眠毒爪 強蹴撃 強拳 毒霧『酒精爪』『毒物注入』『毒物塗布』


身体スキル 味覚強化 毒耐性 利き毒 速度強化


生活スキル 毒物鑑定 薬物鑑定 野菜鑑定 山菜鑑定 食肉鑑定 魚貝鑑定 料理解析 毒物調合 野草鑑定 雑草鑑定 虫肉鑑定『野草料理』『昆虫料理』


 うん、とりあえず変な料理スキルは気にしないでおこう。うん、やっぱりアラほどレベルは上がってないか。一緒に行動するようになったのは『鬼族の街』に入る直前だったし、別行動してた時も有るもんね。


『格闘』と『毒戦闘』に法が付いたのは、これを使った戦闘の機会が多かったからかな。『注入』や『塗布』はそういった行動をして貰ってたからだろうし。


 あ、そう言えば名前から苗字とかが消えてる、もしかしてこれは奴隷になったせいなのかな。ハルもシルマの苗字が付いて無いしね。


「どうでございましょうか、旦那様」


「レベルも上がっているし、戦闘スキルも強化されている。この調子で強く成って行ってくれ」


 この子は預かり者なんだから、あんまり変なスキルが付いちゃうと、ラッテル領に帰ってから困るかもしれないよね。まあ、俺の所に来る前からもう手遅れな気もするけど。


 とりあえずは、騎士や護衛役になった時に困らないようなスキルが取れるように誘導しないとね。


「ありがとうございます。お褒めに預かり光栄です」


「さあ、次はわたくしですわよ」


 ハルか、どんなスキルが付いてるんだろ、別行動してた間に何してたか解んないから予想が付かないな。


ハル 

奴隷魔法士 LV30


技能スキル 火魔術 水魔法『土魔術』風魔法 雷魔法 氷魔法 短剣 詠唱短縮 高速詠唱 魔法陣作成『溶岩魔法』『溶岩操作』『無詠唱』『二連続発動』『作戦立案』


身体スキル MP回復 MP消費軽減 魔力視認 魔力操作 浮遊・滑空 飛行(鳥態)


戦闘スキル 小火玉 小水玉 小石玉 小風玉 小雷玉 小冷玉 照明 入眠 着火 火矢 火風 涼風 氷風 熱蒸弾 雷撃弾 火炎弾 岩石弾 岩壁結界 氷壁結界 炎壁結界 落雷陣 小火陣 風砂陣 水流幕 火矢幕 浄炎 強炎 強風 風刃 火刃 溶岩密封 嘴刺突(鳥態)『精密火弾』『熱岩弾』『水満』


生活スキル『交渉術』『目利き』 


 あれ、ハルの事だからもっと魔法を覚えてるかと思ったのに、俺がさっき教えた二つしか増えてないな、てっきり稼いだ金で『魔導書』でも買って勉強してるかと思ったんだけど。


 でも技能の方は凄いな、『土魔法』が魔術に上がってるし、『無詠唱』とか『連続発動』とかが有ると戦い方の幅が広がるだろうな、いざという時に時間を稼いだりタイミングを計ったりしなくていいし、近距離での遭遇戦とか奇襲とか使い道は色々考えられるよね。


 でもそれ以上に意外なのは『作戦立案』とか『交渉術』とかまるで知的キャラみたいじゃないか、ちょっとおバカなお嬢様ってイメージだったのに何時の間にこんな事になってるんだ。


 でも、『目利き』のスキルは良いな、俺の『鑑定』には判断できない値段なんかが有る程度予想できるって事だろうから。あれ、でも。


(ラクナ、『目利き』のスキルで『鑑定』の代わりにはならないのか)


 さっき、俺が『術送の指輪』を見る必要があったのかな。


(『目利き』は、対象の価値を予想できるというものじゃが、その為にはそれが何であるかを理解する事と、今いる場所の状況を把握する必要があるのじゃ。同じ物でも売る時期や場所で価値が変わるのはお主なら解るじゃろう)


 なるほどね、時価を予想できるって事か、これなら売り買いをするときの目安になりそうだな。『交渉術』も有るからハルには色々と働いてもらう事になるかも。


「それでわたくしはどうですの」


「そうだな、魔法系を中心に技能スキルがいくつか増えてるな、後は生活スキルか、『交渉術』なんかが増えてるな。詳しくは後で紙に書いておこう。しかし、今までにないスキルが増えてるって事は頑張ったんだなハル、よくやった」


「そ、それほどでもありませんわ、な、なんですの急に、ビックリするじゃありませんの」


 なんだよ、さっき誉めて欲しそうな態度してたから、誉めてみたのに、そんな反応して来るなんて。こっちのペースが狂うじゃないか。


「も、もうわたくしの事は良いじゃありませんの、サミューやミーシアはどうですの」


 そうだな、二人も見ないと、どんなふうに成長してるのかな。


「それでは、お願いします御主人様」


「ああ」



サミュー

奴隷侍女 LV24 奴隷鞭剣士 LV7


技能スキル『鞭術』戦闘指示 長剣 片手剣 鞭剣『長鞭』


戦闘スキル 手加減 精密攻撃 叩き落とし 巻付け 強斬『巻き投げ』『巻き落とし』『絞殺』『頚骨絞砕』『鞭絡め引き』


生活スキル 料理 掃除 洗濯 裁縫 茶 菓子作成 子守 身支度 食材鑑別 性奉仕 焦らし 羞恥奉仕 誘惑『ワショク作成』『家計簿』『清水』『単日干』『塩封』『燻煙』『冷蔵』『操車』『手当』『演技』


身体スキル 名器 毒耐性 熱耐性 火耐性 水耐性 寒冷耐性 電撃耐性 窒息耐性 縊首耐性 拘束耐性 打撃耐性 斬撃耐性 刺突耐性 痛覚鈍化 恐怖鈍化 関節強化 皮膚強化 HP自動回復


異常状態『継続ダメージ』


(ふむ、『鞭剣士』のレベルが6までしか上がってないというのに、ずいぶんステータスが高く成っておるのう。これは『成長補正』のみでは説明が付かぬ。もしかするとサミューは戦闘職の血筋だったのかもしれぬのう。今まで『侍女』であったためにそれほど上がらなかったものが、『鞭剣士』になる事でやっと伸びだしたのじゃろう)


 へえ、いやそれよりも『継続ダメージ』ってどういうことだよ。


「サミュー何か怪我をしているんじゃないのか」


「あら、気付かれましたか」


 いや、サミューさん、そんなにっこり笑って気付かれましたかって……


「まさかサミュー、貴女、馬車で射られた時の傷が、大丈夫だっておっしゃったじゃありませんの」


「そ、そんな、ま、まだ塞がって、ごめんなさい、きちんと回復魔法をかけていれば」


 ん、ハル達は心当たりがあるみたいだな。


「二人とも気にしないで、『HP自動回復』で何とかなると思ったわたしの失敗なんですから。多分、回復などを効き難くするようなスキルか『付与効果』が有ったんでしょうね。予想よりも回復が遅いので」


 だけど、今までそんなそぶりは全くなかったのに、風呂場ですら気づかなかったなんて馬鹿か俺は。


(おそらくは『痛覚鈍化』が上手く働いたおかげで、周りに気付かれぬ様に振る舞えたのじゃろうな、それで『演技』などと言うスキルが付いたのかもしれぬ)


「だ、大丈夫なんですか、サミューさん、今『回復魔法』を」


「大丈夫よミーシアちゃん、痛くもないし、戦いにも影響はしないから、それよりも今は『迷宮』の中だから、MPは大切にしないと。今無駄に使っていざという時に魔法が使えなければ、大変ですから」


 ああ、そうか、サミューの『HP自動回復』が効き辛い怪我って事は、前に俺が『魔力回路』を暴走させたときみたいに、ミーシアの負担が大きくなるもんな。食べて、回復魔法を掛けての繰り返しになるからね。


「ともかく、傷口をお見せなさいサミュー。これだけ戦力が増えましたし、最大の懸念だった追手も排除できましたわ。今なら回復に専念しても問題ないでしょう」


「そうだな、何かあっても俺やアラ達で何とかなるだろう。見せてみろ」


 最悪『癒しの短剣』を使うか、いや幾らなんでもあれは仲間には使いたくないな。後は冒険者連中から奪った薬とかか、いや待てよ……


「まあ、御主人様、お風呂場では頑なにわたしの肌を見ようとしなかったのに、ここでは見たいんですか。やはりシチュエーションが大事という事ですか。最初から裸よりも徐々に脱がせる方が興奮なさると」


 このエロメイドは、なんで傷口を確認するだけでそこまで言われなきゃならないんだよ。


「本当に、御主人様も好きですねえ、ちょっとだけですよ」


 お約束みたいなセリフを吐きながら、サミューがメイド服とその下に着ている革のボディースーツのボタンを緩め、肩をはだけるけど、流し目を止めなさい、流し目を。


「ふむ、思ったよりもしっかりと手当てしていますわね。ですけれど、血が……」


「はい、どうしても少しずつ滲んで来るんです。ですけど、大した量じゃないですし、食事も気を付けていましたので」


 いや、それでも出血の継続って辛いだろ、貧血とか起こしてるんじゃないのか。


「サミュー立ち眩みとか気分の悪さとか、そう言うのは無いのか、本当に大丈夫なのか」


「ええ、心配はいりません、スキルと食事のおかげで、まったく問題は無いので、それに……」


 ん、どうしたんだサミューの笑顔が少し怖く見えるなんて。


「以前は、大量の出血など日常茶飯事でしたから、対処法も心得ていますので、わたしの事はお気になさらず」


 い、いやそういう訳にも行かないだろう。そうだ、確か『アイテムボックス』の中に。


「あら、リョーそれは何ですのずいぶんきれいな石ですけれど」


 俺が取り出した耳飾りを見てハルが反応してくるけど、やっぱり光り物が好きなのかな。


「これは『迷宮核』から出てきた『魔道具』で『命の耳飾り』と『魔力泉の耳飾り』と言う、それぞれMPを消費して傷を治す効果と、MPを回復させる効果がある。これを同時に付ければサミューの回復に使えるだろう。それに『魔力泉』の方はミーシアにも使わせれば『回復魔法』の負担も減るだろう」


 二つ一緒なら『命の耳飾り』で消費する分を『魔力泉の耳飾り』が回復させてくれるから、ずっと使い続けられるし、MPの回復量の方が多いからミーシアと交互に使うのも有りだよね。


「なるほど、それは良いですわね。ミーシアの熟練度上げにもなりますし、それとサミューが全快した暁にはわたくしに貸していただけないかしら。MPを気にせずに攻撃魔法を使い続けられるなんて最高ですもの」


 あれ、なんかハルも物騒な事を言い出すようになってきたな。あんまり好戦的なのは困るんだけど。


「そんな、わたしなどの為に貴重な『魔道具』を使うなんて」


「サミュー、気にしなくていい、皆大切な戦力で仲間なんだ、遠慮することは無い。確かに戦術上回復を後回しにしなければならない事もあるが、それは状況を見て俺かもしくは全員で決める事だ。気を使ってサミューが自己判断する事じゃない。何かあれば自分で抱え込んだり我慢したりせずきちんと皆に言うようにしろ」


 昔も職場であったな、現場や個人でのミスやトラブルを、そのまま抱えこんで上に上げなかったせいで、上司が気付いた時には話が大きくなって、とんでもない損害が出たとか。


 こういうのは早いうちに情報を共有して、必要な部署が共同で対策した方がいいもんね。


「はい、申し訳ありませんでした、御主人様」


「別に怒っているわけじゃない、次から気を付けてくれればいい、それとこれは他の皆もそうだからな」


 ミーシアとかトーウなんかは、やっぱり遠慮したり我慢したりしそうだもんね。ハルは心配ないだろうけどさ。


「承知いたしました、旦那様がそう望まれるのでしたら、どのような些事であっても御報告いたします」


「わ、わかりました」


 よしこれで大丈夫そうだな。サミューのスキルだけど凶悪そうな鞭系スキルが増えてるのは気にしない事にしよう。後は生活スキルがかなり増えてるけど、『ワショク作成』って和食って事なのかな。


 まあいい、これ以上はおいおい確認していけばいいよね。


「それじゃあ、最後はミーシアか」


「お、お願いします」


ミーシア

奴隷盗賊 LV8 奴隷治療士 LV8 奴隷工兵 LV5 奴隷剣士 LV8 奴隷重歩兵 LV7


技能スキル 罠発見・『解除法』索敵『開錠法』回復魔法 掘削 野営 木工『長剣法』重盾『盾戦闘』『嗅覚索敵』


戦闘スキル 盗み 止血・鎮痛の指先 火傷止めの爪 創傷回復の指 強斬撃 引き寄せ 盾突撃 鉄壁防御 噛千切り(獣態時) 殺爪殴(獣態時) 圧潰爪(獣態時)『岩石砕き』『盾打撃』『放り投げ』『癒しの手』『頭骨斬』『突進(獣態時)』『威圧の雄叫び』


身体スキル 視力・嗅覚・聴覚向上 腕力上昇 怪力 寒冷耐性 肉食回復『共喰』


生活スキル 料理 洗濯 掃除 生肉解体『牽引(獣態時)』


 うーん、上がったレベルの総数は、三人の中で一番多いんだけど、やっぱりそれぞれの職に分散されてるせいでどれも低いな、まあステータスは結構上がってるけどさ。覚えられるスキルとかって関係する職種のレベルも関係するはずだし。


 技能スキルは盗賊や前衛向きのが成長したり増えたりしてるけど、問題は戦闘スキルから先だな、また、凶悪そうなスキルばっかり増えてるし、何より『共喰』って、なんだよ『共喰』って。


(ラクナこれはどんなスキルなんだ)


(文字通りじゃのう。自分と同系統に属する魔物や獣、獣人などを食した場合の獲得経験値や回復量が増加するスキルじゃ)


 うわ、それじゃあまるでディフィーさんみたいじゃないか。


(なあ、それは『捕食者』の職に近くないか)


(そうじゃのう、これは該当する獲物を一定個体数食べる事で入手できるスキルでのう、『捕食者』の中でも持っている者はそれほど多くないが、このスキルを取った者の大半は『捕食者』になるのう)


 そっか、自分と同種の魔物を大量に倒せる機会があるかは微妙だけど、同じ種類の魔物を一定量食べてるような連中なら、大抵は他の魔物も大量に食べてるだろうからね。


 てことは、ミーシアもいつかディフィーさんみたいに……


「え、えっと、その、ど、どうですか」


「ミーシア、『共喰』のスキルが付いてるんだが、最近は何を食べてたんだ」


「え、えっと『暴れ大熊』、と『六足羆』のお肉が、お、美味しくって、たくさん。へ、変ですよね白熊族なのに熊肉が好きなんて……」


 あれ、責めるつもりは無かったんだけど、なんかミーシアが落ち込んじゃった。


(獣人の中でも古い伝統を持つ家系や部族では、自分たちと同種の魔物や獣の肉を禁忌としているところも多いからのう)


 まあ、人が鬼なんかを食べるのを嫌がるような物か、あ、でも熊は元々共食いするんだっけ。


「ご、ごめんなさい」


(まあ、一般的な冒険者では、食物の好き嫌いを言っておられぬから気にせぬ者が大半であり、下位の戦闘奴隷などでは食事の原料に気を使うなどと言う考えはないじゃろうが)


「気にすることは無い、相手は魔物だ、空腹で戦えなくなる方が問題だしな」


 とりあえず、これ以上ミーシアが落ち込まないようにフォローしとかないとね。


「は、はい、ありがとうございます。それじゃあこれからも、いっぱい食べて、リョー様の為に強く成ります」


 うん、両手をギュッと握って宣言するのはかわいいんだけど、言ってる内容がな。

 

 うーん、早まったかな、このままじゃミーシアがディフィーさんみたいな『捕食者』になっちゃうんじゃ。


「まずは今日のご飯に狼をいっぱい捕ってきますね」


 ああ、かわいい白熊さんがどんどん猛獣化していく……


H28年2月14日 誤字修正しました。

H28年3月16日 誤字修正しました。

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