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告白。答えは・・・横。
犬のぬいぐるみを持ち、嬉しそうな表情をする百合を横に、浩介は百円玉を取りだした。
「?」
百合は不思議そうな顔で浩介を見た。
「少し待ってろ……」
少し強めの口調にしていく浩介。少しでも、男を意識して欲しいのだろう。
百円玉を入れ、BGMを気にもせずにクレーンを動かす。クレーンは例によって浩介の手によって動く。巧みな技を見せ付けるかのように犬のぬいぐるみは取り出し口に運ばれた。
「よしっ」
「凄い……」
百合は目をキラキラさせている。
「これで、お揃いだなっ!」
浩介はニカッと笑った。
(よっしゃー!一発でとれたぁ……)
浩介の心は安心感で包まれていた。
「え……?」
百合は唐突に言われたことを理解できないでいた。
「このぬいぐるみ、大切にしろよな……つか、」
浩介は少し言葉を失った。これまで、告白をしたことが一回もなかったからだ。何を伝えればいいのか、分からない。
(やっべ……)
「えっとぉ……つまり」
こんなに戸惑っている浩介は、たぶん、これが初めてだろう。
「俺は、お前のことが、好きなわけで……付き合って、ほしーみたいな」
「……えっと」
「あっ、嫌だと思うけど、一応、伝えたくてさ」
百合は、浩介の言葉を聞いて、首を振った。横に。




