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Sランクパーティー役立たずと追放された僕。でも俺のスキルは、ガラクタを伝説級に変える最強鑑定士でした  作者: 黒崎隼人


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番外編3:ガイウス『元勇者の再出発』

 全てを失った。勇者の称号、仲間、名声。俺の手には何も残らなかった。

『虚飾と破滅の魔剣』の呪いが解けた今、俺はただの、少し腕が立つだけの男だ。犯した罪の重さに耐えきれず、俺は王都を離れ、誰にも知られていない小さな村に流れ着いた。

 最初はふてくされていた。俺は元勇者だぞ、と。だが、そんなプライドは、日々の生活の前では何の役にも立たない。腹は減るし、一人では何もできない。

 そんな俺に、村の老人たちが仕事をくれた。畑を耕し、薪を割り、家畜の世話をする。最初は屈辱だった。だが、汗を流して働き、村人から「ありがとう」と言われるたびに、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。

 ある日、村が魔物の襲撃を受けた。俺は咄嗟に、納屋にあった古い剣を手に取り、村人たちの前に立った。昔のように、誰かに見せるためじゃない。ただ、世話になったこの人たちを守りたい。その一心だった。

 魔物を撃退した時、村人たちが俺を「英雄だ」と讃えてくれた。その言葉は、かつて【勇者】と呼ばれた時よりも、ずっと心に響いた。

 誰かのために力を使うことの本当の意味。俺は、この小さな村で、ようやくそれを見つけられたのかもしれない。

 これは、俺自身の、新しい「物語」の始まりだ。いつか胸を張って、アルト・グレイラットに会いに行ける日が来るまで、俺はこの村で、俺の物語を紡いでいこう。

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