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日々、つづる(短歌集)  作者: 江藤ぴりか


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雨音に、ゆれる(お題:雨音)

2025年7月10日


傘が鳴る くるりと回し こんな日は

水たまりに わざと飛び込む


遠き空 入道雲が 浮かんでる

雨音徐々に 近づく午後よ


異国の地 高貴な者が 降り立てば

雨音喜び 迎えたりて


むせかえる 湿度のぬめり 窓の外

雨だれのレース 切りとる世界


灰色の 音が広がる ひとときを

昔の人も 和歌にしにけん


やおら起き 雨音で覚める 朝旦ちょうたん

番傘の用意 傘屋喜ぶ


幽世かくりよの 雨音響く 庭園が

霧の中にぞ 隠れゆくかな


気がつけば うつつの世にぞ 還りおり

雨音だけが 繋ぐまどろみ


夕餉の間 外の雨音 かき消され

家族の団らん 進む箸の手


静寂しじまとは 雨音の中に あると知り

暗さのあいだを 埋めて眠る

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