羽音のゆくえ(お題:鳥)
2025年7月9日
①
アオサギの パラボラアンテナ 立ち並ぶ
どうりで夏が 暑いわけだ
→アオサギは暑い時に羽を広げて、熱を逃がす姿が「パラボラアンテナ」のようだと言われています。
②
「こんにちは」 覚えた言葉 くりかえす
オウムの真似も わたしもしてみる
③
カササギが 七夕連れて やってくる
福岡ラーメン どうでしたか?
→カササギは日本では九州にしか見られません。織姫と彦星にラーメンの味を聞いた一句
④
朝チュンだぁ? 夜の営み 下衆な比喩
スズメも災難 爆発しやがれ
⑤
芝生の上 ツグミがひとりで 遊んでる
「だーるまさんが こーろんだ」ピタリ
→ツグミは開けた場所(芝生など)で歩いては立ち止まる様子を詠みました。
⑥
いちご色 ベニマシコの 益荒男よ
可愛いフリして 暑がりさん
→夏になると北日本に渡るベニマシコは暑がりです。
⑦
カワラヒワ ヒリヒリ鳴くよ 密やかに
恋のうたでも 歌っているの?
→さえずりがとても静かなカワラヒワ。その鳴き声の一句です。
⑧
黒いカモ 揶揄されながらも クイナ科の
立派な弁足 オオバンちゃん
→白いおでこが特徴のオオバンは黒いカモと言われがちです。
⑨
カァカァは ハシブトガラス ガァガァは
ハシボソガラス 見えずとも知り
⑩
探鳥に 行けぬ場所での 憧憬の
野鳥の写真 眺めるスマホ
鳥、可愛いですを詠んだ短歌なので、補足を入れました。
分かりにくいものがあれば、ぜひ教えてください。




