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日々、つづる(短歌集)  作者: 江藤ぴりか


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気配のない場所にて(お題:不在)

2025年7月8日


① 茹だる夏 蝉の鳴く間も ない令和 ブランコだけが 揺れてる朝


② 見送った 玄関の靴 所在なげ 少しまどろみ 窓にもたれる


③ 昼休み 無人のオフィス 沈黙の 画面を見つつ 頬張る弁当


④ 裏庭の 静かな昼を 影で食む 後ろで騒ぐ 午後のひととき


⑤ 喧騒に 溶け込み街を 歩く哉 誰ひとりとて 主役は居らぬ


⑥ 昼下がり ベンチに腰掛け 立ち上がる 火照った椅子が わたしを拒む


⑦ レジの前 声をかけられ 挨拶す 気もそぞろに 足早に去る


⑧ 下校時間 のんべんだらり 帰り支度 不在になった 教室が好き


⑨ 夕餉刻 わたしと子どもの 団らんに あなたの箸だけ 手つかずのまま


⑩ 日をまたぎ ラップの下の 晩御飯 「チンして食べて」 メモにほころぶ

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