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日々、つづる(短歌集)  作者: 江藤ぴりか


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墓標は瓦礫(お題:終末)

2025年7月7日


崩れゆく 高層ビルに なにおもう

いづれわたしも 瓦礫となりぬ


三級食 今日のごちそう 合成肉

フォークつついて 終末の味


都市壊滅 瓦礫の海を かき分けて

わずかな食料 かかえて眠る


明日から 人類は終わる 午後十時

せめてみんなと 過ごす前夜


異世界の 扉が開き ダンジョンが

出てきて配信 はじめる人類


SFの 読み物そのまま ここにあり

灰色のにおいは 本にはなかった


吹きさぶ風 砂塵が舞う舞う はためく服

瓦礫に身を置き 止み間伺う


生存者 今となっては 簒奪者さんだつしゃ

自分以外は 敵とおもえ


燃料も 食料も尽き 動かぬ四肢

せめて誰かに たくす命


両手くみ 死人はなにを 思うのか

終末世界の 墓標は瓦礫

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