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日々、つづる(短歌集)  作者: 江藤ぴりか


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ほぐれてゆく旅(お題:ほどく)

2025年7月13日


腰ひもを ほどいて締めて ひと息し

旅のごちそう 箸が止まらない


温泉街 浴衣姿で カラコロン

目当ての湯にて 紐をほどく


湯につかり 体と頭が ほぐれゆく

極楽浄土で 心の洗濯


ふすま開け 茶請けの菓子が おもてなし

旅館の気遣い 心がほどけ


朝起きて 寝相の悪さ ここにあり

ほどけた浴衣 畳んでごまかし


帰路につき 見慣れた景色 「戻ってきた」

ほどけた口に 笑みがこぼれ


家のにおい 荷物をほどき 散りばめる

土産の置き物 茶請けに漬け物


消え物を 部署に贈り 菓子配る

ほどいた包み 旅のおすそ分け


根付をば ポーチに飾り 紅を引き

ほどけた心 引き締め席へ


「ありがとう」 菓子を食べた あの人の

ほどけた顔に 高鳴る鼓動

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