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方針の変更

 

 

 

「そうか。アリカ嬢はそんなことを言ったのか」

 

 

 リオス様はルシオン王子に、アリカ嬢との話し合いや嫌がらせのことをのことを伝えた。

 

 

 

 

「下心はあるけど、下心のための行動はできない、か」

 

 

「自分は下心はある、ってハッキリ言っちゃうんだからな。普通言わないだろ」

 

 

「そうだな。でも彼女の言うことも一理ある。下心があるからできることがあるからな」

 

 

「人間なんて、そんなもんかもな」

 

 

 

「それにしても嫌がらせは見過ごせないな。だが、アリカ嬢の言う通り、首謀者をあぶりだして抑えつけるだけでは、根本的な解決にはならないだろう」

 

 

「じゃあどうする? アリカ嬢とは関わらないようにするか? 」

 

 

「今回は、アリカ嬢のことではあるが、もし私が別のご令嬢と親しくしたら、また同じことが繰り返されるだろう。そういう意味でも、根本的に解決する必要があるのかもしれないな」

 

 

「まあ、そうか。意外とこの件に、積極的だな」

 

 

「僕にも、下心があるからね」

 

 

「どういう意味だ? 」

 

 

「さあ?」

 

 

 

 そう言うと、ルシオン王子は馬車に乗り込んだ。

 

 

 

「じゃあ、リオス。また明日」

 

「…ああ」

 

 

 

 リオス様はルシオン王子の馬車を見送った。

 

 

 

 

 

*****************

 

 

 

 

 

「それじゃあ、玉の輿狙いの下心計画は、中止になったのね」

 

 

 ランチテラスで昼食をとりながら、アリカはエルセとエキーザに説明をした。

 

 

 

「そういうこと。だからルシオン王子たちと会わないようにしようと思ってたの。でも最近、ルシオン王子のほうも、私を見かけても挨拶とかしてこなくなったのよ」

 

 

「あら、そうなの? 良かったんだか、悪かったんだか…」

 

 

「それで良かったのよ。あとは嫌がらせが収まるといいんだけど。」

 

 

「そうね。会わないようにしてるんだから大丈夫よ。エキーザ兄さま、アリカのことお願いね」

 

 

 

「ああ、任せて。帰る時は必ず教室まで迎えにいくから」

 

 

「ありがとう。エキーザ兄さま」

 

 

 

「あ、噂をすれば、ルシオン王子たちよ」

 

 

 

 ランチテラスに王子たちが入ってくると、空気が変わる。

 

 

 

 良かった。

 王子たちは近づいてこないし、挨拶もしてこない。

 

 

 図書室で、エキーザ兄さまと勉強していても、声をかけたりもしてこない。

 

 

 


 アリカは王子と一緒にいるリオス様をチラッと見た。

 

 

 やっぱり王子に何か言ったのかしら…。

 言わないわけないわよね。

 

 あーあ、これでこの学園に入った目的が、なくなっちゃったなあ。


 ううん。もともと手の届かない人達だったのよね…。

  

 

 

 

 そんな風に過ごしながら、学園は夏の長期休暇に入った。

 


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