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第11話 このまま寝てしまいそう

 一体どんなトラップを生成できるのか、見てみることに。


-----------

 トラップA(10)

 トラップB(15)

 トラップC(20)

 トラップD(30)

 トラップE(40)

-----------


「やっぱりこれも作ってみないと分からないパターンか。とりあえずAを作ってみよう」


 すると硬かった地面に、ふかふかの敷物が出現した。

 これ、カーペットじゃないか……?


「……間違いない。カーペット(10)に置き換わってる」

「何よ、それ?」

「カーペットを知らないのか?」

「あっ、分かったわ! 踏むと電気が流れる床でしょ!」

「全然違うぞ。ほら」


 試しに寝転がってみると、見た目通り本当にふかふかで、心地よく眠れてしまいそうだ。

 ちなみに大きさとしてはだいたい六畳間くらいか。


「これのどこがトラップよ!?」

「ああ、このまま寝てしまいそう……」

「はっ、もしかして侵入者が眠ったところを襲うってトラップ……? って、そんなわけあるか!」

「すぴ~」

「こら、起きなさい!」


 一人でノリツッコミしているアズに、無理やり叩き起こされた。


「ふぎゃああああっ!?」


 そして罰を受けるアズ。

 そろそろ学習すればいいのに……。


 続いて15ポイントのトラップも作ってみる。


「これは……もしかして『足つぼ』?」

「いいじゃない! とげとげの床ね!」

「そんな大層なものじゃないぞ。……あ~、これは効くわ~」

「普通に歩いてる!?」

「アズも歩いてみろよ」

「っ、痛いんだけど!?」

「……どこか悪いんじゃないか?」


 人によってはトラップになるようだ。


「これならトラップとして使えるかも!」

「靴を履いているだけで簡単に防げるけどな」

「前言撤回! やっぱり使えない!」


 アズは頭を抱えた。


「……ダメだわ……もうこいつに期待しても仕方ないわ……」


 どうやらついに諦めてくれたようである。







 その後も俺はダンジョンの拡大を進めた。

 ただ、これまでは同じ場所で一つの形を作り上げるべく作業を進めていたが、今度は一本道でとにかく遠くまで掘り進めていくことに。


 ――スキル〈遠隔掘り〉を獲得しました。

 ――スキル〈体力馬鹿〉を獲得しました。

 ――スキル〈無手掘り〉を獲得しました。


 土を掘り続けていると、なぜか途中からスコップを土に触れさせなくても穴が掘れるようになり、さらに疲労をほとんど感じなくなり、そしてついにはスコップを使わなくても掘ることができるようになってしまった。


「すごいな。空中を手で掻くだけで、どんどん掘れてしまう」


 ――スキル〈無心作業〉が進化し、スキル〈一心不乱〉になりました。

 ――スキル〈地上感覚〉を獲得しました。


「ん? 何だろう? この上、何となく森の中のような気がするな」


 さらに地上の様子がなぜか感覚的に分かるようになった。

 いったん地上まで掘って外に出てみると、確かにそこは森の中だった。


「この上には建物がたくさんあるな。もしかして街か?」


 地上に出ると、今度は予想通り街が見えた。

 どうやら本当にそういう能力が身についてしまったようである。


「ダンジョンもかなり広くなってしまったな。元の場所に戻るだけで一苦労だ」


 ――スキル〈高速穴移動〉を獲得しました。


 幸いなぜかダンジョンの中を信じられない速さで走ることができるようになったので、端から端まで移動するのにそれほどの時間はかからない。


 もちろん俺がダンジョンを広げている間、相変わらずアズとモフモフたちには、魔物の討伐を続けてもらっている。

 モフモフの数が増えたこともあり、お陰でダンジョンポイントがガンガン入ってきていた。


 ――【穴掘士】がレベル13になりました。

 ――スキル〈穴掘り隊長〉を獲得しました。


「今、また身体が軽くなったような……?」


少しでも面白いと思っていただけたら、↓の☆で評価してもらえると嬉しいです。

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生ま捨て8巻
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