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1-7 意地っ張り姉エルフへのお仕置き①

お仕置きパート長くなってしまったので分割しました。

本日中に1-8更新致します。


「えっとぉ、どれだぁ?」


荷台で依頼荷物を漁る

褐色ロリ巨乳と自称イケメン美少女は

エルフの姉へお仕置きするための準備中であった。


「こちらにコレはありました」


「あと、アレとアレが必要かぁ、ふふふふ」


作戦内容を伝えてから

アンリはこれからのコトを想像しているのか

今までに見たこともないぐらい下衆な表情をしながら荷物を漁っている。


正直、いつもに増して気持ち悪いから止めて欲しい。


開放されたエルと言われた黒髪エルフの美少年と

本当は美女なんだろうけど眉間のシワが時間経過とともに酷くなっていく

姉と呼ばれたエルフは未だに縄で拘束されながらもそんな姿を見ていた。


本人達はバレていないと思っているみたいだけど

「こんなの力付くで余裕よ!!ぬぅうううう!!!」とか

「痛い痛い!エルそれ閉まってキツくなってる!」とか

大声で奇声を発しながら脱出を試みているたいだけど上手く行ってないみたいで


なんだろう…。

暗殺者ってもっとこういう時の対処って上手いんじゃないのか?

いろいろと行動がバレバレなんですけど…。


「あぁ、これなんてどうですか?」


そんなことは無視して私は私の作業を続けていた。


「うぅん、それはナンセンスだな…。こっちのがいいべぇ?」


「確かに…、ここは両方試してみますか?」


「ふひひ、お主も悪よぉ」


「とりあえず道具の準備は万端ですかね?

あとは私達の準備でもしますか。こっち見ないで下さいね」


「みないみない、興味もないぃ~」


鼻歌交じりにそっけない態度を取られるけど

それはそれで少し悲しい複雑な乙女心。


キャラメイクミスったのかなぁ、

カッコ可愛いはずなんだけどなぁ…。

この世界ではなかな受け入れて貰えないみたいで私は悲しい…。


本場の夏季に差し掛かろうとしている今日此の頃

気温にやられているのか、先程の銃弾シャワーのせいで頭がイカれてしまったのか

任務を中断して行っている今の状況は結構楽しかったりする。


地球で働いてた頃も営業合間にカフェで時間潰していたっけ

今では懐かしき記憶である。


「エルゥ~、準備終わっちゃったみたいよ。どうにかならない…」


「う、うぅ…ん、縄、頑丈すぎ、解けない。

ナイフも、杖も、没収さてた、おねえちゃ、ごめん…」


「いえ、いいのよ。こうなったらエルだけでも逃げなさい…。」


「おねえちゃ、置いて、行けない。死ぬとき、一緒」


「エル…。」


「大丈夫だぁ、殺しはしないぞぉ?それに逃げるなんて許さないからなぁ?」


スタッと足音もなく荷台から飛びおりる小さな影。

その小さな女性の姿をみて2人はしばらく思考を停止させる。


「なによ!?その格好!?」


先程まで、黒いタンクトップに短パンを着込んでいた人が

黒いビキニ姿で頭には七色に光るサングラスをかけ

片手腕には小さな浮き輪を通し小さな手提げを所持している。

若干肉質な小麦色の太ももにはナイフホルダー備え付けており

小型ナイフが何本か収納されてていた。


褐色ロリはこれから海へ遊びに行く格好に変貌していたのだ。


「ふふふ、格好いいだろぉ?」


胸を張ると豊満な胸がプリっと揺れる

エルフの少年は刺激が強いのか少し顔を赤くしている。


「アンリ、これはお仕置きの一環というのは忘れないで下さいよ」


「って、あなたも大概じゃないのよ!?」


大きなツバの麦わら帽子を被り白いビキニの上着として薄水色のパーカーを羽織り

開けたボタンからは筋肉で引き締まった体を強調させている。

そんな筋肉質とは異なり、皮膚からは白く気質がやさしそうな雰囲気が漂っている。


胸は小さくもなければ大きくもない。

激しく動くのにも支障が出ない片手に収まるぐらいの大きさある。


左手には手にボク司教から頂いた食料が入っている大きなバスケットを抱えている。


私も荷台の材料を拝借して即興で作った姿に衣装チェンジしていた。

血がついた甲冑も洗わないと行けない仕方ない、そう仕方ないことである。


貞操逆転の世界というのもあるのか

需要と供給おかしくない?って思うぐらい

女物の服装は男より全然充実していない悲惨な現状であった。


せっかく、(自称)美少女になれたんだだから

お洒落したいと制作を始めたのがキッカケで

今ではある程度の品物であれば簡単に出来るぐらい

クラフターのスキルレベルが上がっていた。


装備やら衣装やらこだわり過ぎた結果

こちらの世界に来て、半年間は様々な制作に費やしていたので

戦闘スキルよりも遥かにクラフタースキルレベルのが

高くなっているという事実からは正直目をつぶりたい。


結果的には制作業にもに特化しているという点も考慮され

今の地位にたどり着いたのが結果的には無駄ではなかったけど。


そして、アンリの衣装も含めて今回の出来も完璧なのでは?と自画自賛である。


「可愛いって言ってくれてもいいんですよ?」


「はぁ?何を着込んでも怪物は怪物でしょ?

周囲に殺意ばらまいてるあんたには似合わない言葉じゃないの?

もしかして、ナルシストなの?」


ナルシスト…。

そう言われると考えものである。


自分の要望を通した姿だもの。

そりゃあ、可愛いと思うのが普通であろう。


「はぁ…。返答によってはお仕置きの内容変えようかなと考えていたのですけどそれも無しですかね」


「なんなのよそれ!?そんな姿が言われても説得力ないのよ!!もう、何やるか知らないけど早くして頂戴…」


半ば呆れつつ言われる。まぁ、無理もない


「なんだぁ!?いいのかぁ?よぉし、お姉さんの許可も得たしエル君行こうねぇ~♡」


言葉を聞くやいなや、エルフの弟をお姫様抱っこで湖に駆け足で向かうアンリ。

背丈に似合わない胸を押し付けているのはワザとであろう。

戸惑いつつも女性に免疫が無いのか赤面をしている姿は微笑ましいものがあった。


正直、羨ましい


「お姉さんも行きますか、よっこいしょっと」


開いている右肩に抱える


「ちょっと離しなさいよ!?怪物!!変態!!露出狂ナルシスト!!!!」


陸に上げられた魚みたいに手足を縛られた体をジタバタさせ

最後の抵抗を見せつけるいるけど言葉通りに怪力な私には勝てるワケもないで。


暴れないと確信があれば

私だって本当はエルフっ娘をお姫様抱っこしたかったよ…。


「エイミー!いいのかぁ?本当にいいのかぁ!?」


テンションが上がり湖の前でぴょんぴょん跳ねている子どもがいる。

いや、見た目は幼い変態がいた。


「わかってると思いますけど性的行為は禁止ですからね!

少しでもその素振りを見せたら、全力で止めにかかりますから!!」


「ちぇ~、まぁ良いかぁ!一つ夢が叶うんだからなぁ!

では、隊長行って参りまぁ~す!!!!」


勝手に隊長になってるのだけど、変態軍に加わりたくない。

いや、もう遅いのかも…。


「ちょっと!?本当に何する気なのよ!?エルには手を出さないって約束だったでしょう!?」


「大丈夫です、乱暴なコトはしません。あのアホが暴走するようであれば私が止めに入ることは約束します。」


湖近場の丁度いいサイズの切り株にエルフのお姉さんを優しく座らせる。


「まぁ、今の態度を改めるような気分にはなるでしょうけどね」

ニヤリと笑う。


「……ッツ。それはどうでしょうかね?」


やせ我慢をしつつも強がっている姿が

いつへし折られるのかを見守りつつ今後の展開に少し期待するのであった。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

よろしければ、評価、ブックマーク、コメント等お待ちしております。


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