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1-4 いざ、港町へ

初作品です。

性癖打ち込めるよう頑張ります。


センターベースを出てから1時間程度

私たちは港街に繋がる山道を歩いていた。


「あっつぅうううい。溶けるぅぅううぅ~。

しんどぃいぃいいい。重いいぃぃいいい」


少し後ろでは手押しで荷台を引いてるアンリが唸っている。


「エレナァ~。荷台引くの交代してくれぇ~」


「あなたが受注した依頼じゃないですか?

地図によると、もう少し歩いたら湖があるみたいなんで

そこで休憩致しましょう、そこまで頑張って下さい」


「手押しの台車とかあり得ななくねぇ?

ほら、馬車とか魔術とかでいろいろやり方あんじゃん?

台車は重さで壊れないように魔術施してるって

言ってたけどさぁ?ポイント違くないかぁ?

少しは、押す人の気持ちを考えて欲しかったなぁ~」


「まぁ確かに、私もこの物量で手押し荷台ってのはビックリしましたけど」


荷台には溢れんばかりの様々な物資が積まれている。

食料、鉱物、衣服など箱に別けられ綺麗に重なっている。

そのうちの一つに今回の重要書物が紛れ込んでいるのだろう。


そんな荷台をずっと歩いて引いているの

だから根を上げるのも無理もない


アンリの上着のタンクトップは水でも浴びたのか?

って思わせるぐらい汗で濡れていた。

今では前かがみになって押しているものだから

その背丈には似合わない豊満な胸が歩くたび揺れて

いつも以上に存在を主張している。


少し息も上がってるのもあり

ちょっとえっちだな!もう少し堪能しよう


「それによぉ、お前のが怪力じゃねぇかぁ…。」


「ほら、私は今回護衛ですし?それに…」


走りかかって襲ってくるウルフを大剣で一閃


「なんか、変に魔物多いんですよね?」


「そうかぁ?こんなもんだろう?」


「話によるとこの森って魔物少ないって話だったじゃないですか?

それに、魔物って生存本能強いので死ぬってわかってて

人間を襲うことはそうそうないはずなんですよね?」


森に入り倒したウルフは8匹。

犬型の低級魔族でたまに村に被害が出るのも

人間を襲うってより畑を荒らすことが多い。

集団で行動を起こす印象があるのだが

今のところ単体でしか襲って来ていない

少し不可解である。


「そ…そんくらの魔物ならあたしも排除で、できるから…。マジで、変わって…くれ…こっちは、重すぎて…キ、キツイ」


「情けないですねぇ…かつての部下が今のあなたを見たらどう思うのか…」


「はぁ…ひぃ…こんな力作業下っ端にやらせてたに決まってるだろぉ…。

あぁ、ちゃんと支援魔法使える人がいれば…もっと楽なんだろうけどよぉ?」


「ご存知の通り私は自己強化系です。諦めて下さい。」


「くそぉ…あたしも盗賊スキルにしかまともに使えないし、今の状況では全然役に立たねぇ…。」


ちなみに私は属性魔法とか回復魔法は使えない。

女性に多く備わっている魔力というのが男性並みに低いらしい。

その代わりと言ってはなんだけど、筋力とか身体能力、

防御値などが異常に高いらしい。


怪力とか馬鹿力など言われているのはそのせいではないだろうか。


「にしても…そのクッソ熱そうな甲冑装備で……よくそんな涼しそうな顔してられるなぁ…。」


「お手製ですからね。ちゃんと熱が籠もらないよう設計しています。」


「これだから優等生は…。お願いしてる獲物早く作ってくれよなぁ…」


「はいはい、気が向いたらね」


適当に流して先を歩いていたら湖が見えてくる

アンリもそうとう参ってるみたいだし一度休憩でも挟むかぁ


「ほら、アンリ。湖が見えてきましたよ。あそこで休憩しましょう」


「よっしゃ!あと少し……あと少し……ん?」


少し死にかけていて今更可愛そうになってきた。


「エイミって賭け事はするのか?」


なんだいきなりこいつは?


「うぅん、嫌いではないけど好んではやらないですね」


「なんだよ、本当につまらねぇヤツだなぁ」


「っていうのも、バレないと思ってるのでしょうか?イカサマする人が多いんですよね。舐められたものです。」


この世界での主流なギャンブルはポーカーなどのカード系である。

動体視力が無駄に良いこの体は少しの変な動きでも確実に見抜くことが出来るのである。


「じゃあ、イカサマ無しの実力ギャンブルってやつをやろうぜ。」


「その条件なら受けて立ちますけど」


「あたしが買ったら、風俗店の割引チケットもっと寄越せ!」


アレは無理や渡されたもので

もう、持ってないんですけど?

っていうか、こいつの性欲どんだけあるの?


「わかりましたいいでしょう。私が勝ったらそうですね…。

港街で買い物にでも付き合って貰いましょうかね?」


「うへぇ…お前の買い物クソなげぇんだよなぁ。まぁ、いいや良い勝つのはあたしだ。」


「でも、トランプなんて持ってませんよ?」


「何もトランプに拘らないでもいいだろうに、そうだなぁ…」


何か前方を注視してそのあとキョロキョロと当たりを見渡す。


「約1km先に狙撃ポイント。北西3km辺り狙撃手1、先鋒偵察で1かなぁ?」


ニヤリと笑うアンリ


「あぁ、そう言うことですか…。盗賊の勘はまだ鈍ってないみたいですね」


どうやら狙われているらしい。

ある程度、予想はしていたけどこれは的中しても喜べない状況だなぁ

私も辺りを見渡してみる。

あぁ、本当だ。アホだけどこういう索敵能力こいつ凄いんだよなぁ


「うぅん…私は先鋒索敵でなく。魔術師だと思いますね。どちら狙ってくると思います?」


「荷台を引いているあたしって言いたいけど。お前だろうなぁ~」


「そこは同じと」


「んで、どうするんだ?なんか数少ないみたいだし狩ってこようか?」


ちょっと、居酒屋言ってくる!的なノリで言われても少し困るのである。

基本的に脳筋なのでこういう状況は楽しいのであろう。


「いや、目的が知りたいですね。十中八九で本だとは思いますけど。

もしかしたら、中身の内容知っているかも知れませんし。

こちらから、変に動いて仲間呼ばれても厄介ですしね。

まぁ、いつも通りお得意の“アレで”対処します。」


「はぁ…そんなんだからお前は少し変人扱いされんだぞぉ?」


「炙り出すのはこれが楽で一番早いんです。」


「まぁ、そうだろうなぁ。いつもの流れでいいのか?」


「愚問です」


「わかったよぉ、大丈夫だとは思うけど無理はすんなよぉ?」


「あら、心配をして下さるのですか?優しいですね」


「そ、そんなんじゃねぇよ!!!」

少し照れるアンリ


まぁ、無理もないだろう。

常識外れのこの戦法は私にしか出来ないだろうし

一緒にいる人はたまったもんじゃないだろうなぁ。


バレないように自分に強化スキルを使い襲撃に備えるのであった。

次話更新本日中。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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