ほとんど使えない
「よっ!元気そうだなケージ」
恵二と同年代くらいの赤髪の少年が声を弾ませて話し掛けてくる。
「セオッツ!どうしてここに!?」
恵二に声を掛けてきた者の正体は、セレネトの町で別れた筈の元旅仲間の少年であった。セオッツは恵二の驚いた顔に満足すると、聞かれたことに答えようと口を開いたが、その問いには更に後ろから入って来た者が代弁した。
「どうしてって、そりゃあ冒険者ギルドの一大事って聞いたから助っ人に来たんじゃないのよ」
「サミ!?久しぶりだな」
セオッツの背後にはこれまた同じく元旅仲間のポニーテール少女サミが姿を見せると、セオッツの代わりに恵二の問いに答えた。
彼女は照れ隠しなのか恵二との再会を嬉しそうに笑みを浮かべながらも、ぶっきらぼうに返事をした。
「久しぶりって・・・。まだ一週間くらいしか経ってないじゃないのよ」
「・・・そう思えるほど濃密な一週間だったんだよ」
思えばセレネトを離れてから色々とあった。行き倒れのリアを拾って王女を助けて野盗にゴーレム、それに冒険者とまで一戦交えて───。
そこまで振り替えって恵二は、一番嫌な記憶が再び甦った。
「・・・二人ともすまん。バアル伯爵に貰った馬車を駄目にしちまった」
「えー!ケージ先輩、あんな立派な馬車壊しちゃったんですか!?」
そう声を上げたのはセレネトの町で知り合った後輩冒険者で馬車の操縦の師匠でもある少年であった。
「テラードも応援に来てくれたのか?」
「はい。ヴィシュトルテのギルドが大変って聞いて、きっと今回もケージ先輩はトラブルに巻き込まれているだろうからって二人に言われて連れてこられました」
後輩の話では、セオッツとサミの二人は恵二があたかもトラブルメーカーではないかと身も蓋もない事を口にしたと報告をくれた。
二人の方に視線を向けるとセオッツはわざとらしく顔を反らし、サミは“余計な事を言うな”と言わんばかりにテラードを睨み付ける。
(アイツら気にしている事をズバリと言いやがって・・・)
文句のひとつでも言ってやりたいが、今回も二人の読み通りにしっかり巻き込まれているので全く反論出来なかった。
「そ、そうだ!ケージ、応援に来たのは俺らだけじゃ無いんだぜ!」
場の空気を変えようとあからさまに話を切り替えるセオッツ。しかしそれは見事に功を奏して恵二の興味がそちらに移った。
「他にも?・・・マドーさんか?それとも、もしかしてカインさんが来てるんじゃあ」
「んな訳ないでしょう。そう簡単にギルド長は外国へ出掛けられないし、カインさんはもうセレネトの領主なのよ?いくらなんでもあの二人は来ないわよ」
サミが呆れたようにそう返すと、それもそうかと納得する恵二。
「じゃあ一体誰なんだ?」
「今ここのリーダーのロキさんって人の所に挨拶に行ってるから顔を出して来なさいよ。それこそ私達なんかより“久しぶり”な面子よ」
彼女の言うとおり、ロキの所に行けば答えが出るだろう。
「ああ、分かった。また後でな」
そう告げた恵二は鍛練部屋を出てロキの元へと向かった。
「お、おい。俺との手合わせは・・・!?」
セオッツの声は恵二には届かなかった。
普段ロキがいる一番奥の部屋に辿り着くと、そこには懐かしい面々が揃っていた。
彼らは恵二が入ってきた事に気がつくと、一様に声を掛けてきた。
「久しぶりだなケージ」
「元気そうだな」
「聞いたわよ?セレネトでの騒ぎでは大活躍だったんですって?」
「ガルムさん達か!皆も応援に来てくれたのか!?」
そこには以前商隊の護衛依頼で一緒だった冒険者達の何人かがいた。その護衛依頼でリーダーを務めていたBランク冒険者のガルムは、ロキとの会話を中断すると恵二に声を掛けてきた。
「ヘタルスでも町を救ったと聞いた。あそこは俺の故郷なんだ。礼を言わせてくれケージ」
「成り行きで偶々だよ。それよりガルムさんにリックさんは怪我はもう治ったのか?」
ガルムと弓使いのリックは不死生物の襲撃で大怪我をしていた。それもあってダーナ商隊の護衛は途中で終わったのだ。確かその後、二人はグリズワード国の首都ヘウカスで療養しており全快にはもう暫くかかるのかと思っていたが、応援に来た二人はピンピンしている様子であった。
「ああ、問題ない。ダーナさんが腕の良い治癒魔術を扱える人を連れて来てくれてな。予定より早く完治したんだ」
「俺まで一緒に治療して貰えてな。ダーナさんには頭が上がらないぜ・・・」
ガルムは商人ダーナお抱えの冒険者であり、その為ある程度ダーナが目を掛けてくれるのだろうが、一緒に怪我を負ったリックの面倒まで見てくれる事から、彼も相当なお人好しな性格であった。
「実は俺もあの後ダーナさんの冒険者として正式に雇われてな。ガルムの旦那やカンテ、アルミラと一緒にシキアノスへと護衛したんだよ」
どうやらリックもその弓の腕とベテラン冒険者としての知識を買われ、ダーナお抱えの冒険者となったようだ。リックがそう説明すると、今度は細剣使いの女冒険者カルイアが口を開いた。
「ダーナさん達がシキアノスに向かうって時に、私もまだヘウカスに滞在していてね。いい機会だからまた護衛の依頼を引き受けたのよ」
彼女は剣の腕もそれなりだが、水属性の治癒魔術を扱えると言う貴重な人材であった。カルイアはダーナに直接雇われている訳ではないようだが、彼の実家のあるヘタルスまでの護衛ならばと引き受けたようだ。
「それでヘタルスに着いてみたら、どうも少し前にテロ騒動が起こったそうで何でもケージ達が解決したって聞くじゃねえか」
「更には隣町のセレネトで起こった元領主の暴走を止めるのにも尽力したと聞いたぜ?ダーナさんもお前たちの事が気になったのと、新しい領主様に顔見せの為にとそのままセレネトに向かったら今回の騒ぎをギルドで耳にしたって訳さ」
ガルムやリックから事情を聞いてようやく彼らが来た流れを把握した。結局元ダーナ商隊の護衛についていた冒険者から、ガルム、カンテ、アルミラ、リック、カルイアの計5名が隣国のヴィシュトルテまで応援に来てくれたのだ。勿論ガルム達はダーナの許可を取ってある。
恵二に再会の挨拶と説明を一通り終えると、このメンバーのリーダーでもあるガルムは、ここのアジトのクラン<濃霧の衛士>の長であるロキに改めて挨拶をした。
「話を中断してしまってすまん。俺達5人とセレネトの若手冒険者3名も今回の騒動に助力するぜ?ただ、俺達はあくまで冒険者ギルドの問題にのみ手助けをする。国の内乱には関わる気は無い事だけ伝えておく」
「ああ、問題ない。ギルドの不穏分子だけでも押さえてくれるのなら有り難いし、俺達もクランとしてはそこまで深入りするつもりは無い。まぁ、王女様や親衛隊員に情が移っちまった奴を無碍に止めたりはしないがな。個人的には俺も王女様に助力したいと思っている」
冒険者が一介の兵士として国に雇われて戦争行為をするのは特に問題にはならない。だが、冒険者ギルドそのものが一国の意志に加担するのは問題になるらしい。
難しい線引きだが今回不穏な動きをみせているレアオールのギルド長、もしくは裏で暗躍しているとされる副ギルド長には、ギルド自体を私物化し国に加担させている疑いがあるのだという。その証拠さえ掴めればギルド本部に要請してSランク冒険者を寄越して貰えるようだ。
数多く存在する冒険者の中でもたった7人しかいないSランク冒険者の実力は、単騎だったとしてもその戦力は一軍に匹敵するとまで言われている正真正銘の化物のようだ。
(Sランクってのは普段ギルドの本部にいるのか?というかギルドの本部ってどこにあるんだ?)
そんな事を考えていると、部屋の入口に立っていた恵二の背後から誰かが息を切らせながら駆け込んで来た。恵二は慌てて脇に避けてその者を通すと、ロキとガルムが話し中にも関わらずそこに割って入って声を上げた。
「・・・ハァ、ハァ。た、大変だロキさん!!」
「ちょっとすまん。――どうした?」
話し中のガルムに一言詫びを入れるとロキはその者へ話を促す。恵二は初めて見る男だが、どうやら彼も<濃霧の衛士>の冒険者のようだ。息を少しだけ整えるとその冒険者の男は報告を始めた。
「ローマン支部から応援の冒険者を連れてきたのだが・・・。すまない、後をつけられた!」
「何だと!?」
ローマンとはヴィシュトルテの西部にある町で、そこにも冒険者ギルドが存在した。彼はどうやらそこへ応援要請をしにひとっ走りしており、案内役としてここのアジトまで助っ人を連れて来ていたようだ。その道中で将軍派の人間に捕捉されたようだ。
「数はどのくらいだ?騎士団か?それとも巡回兵か?」
「いや、それが兵士じゃないんだ。<湖畔の家>の連中が、恐らく全員総出で現れたんだ!」
「―――ちっ!やっぱり奴らもグルか・・・!」
<湖畔の家>とはロキのクラン<濃霧の衛士>と戦力が同等だと言われるこの国のもう一つの大所帯クランであった。そこにもロキやトリニスと同じAランク冒険者が2名いるとのことだ。<湖畔の家>は今回のクーデターの起こる際、またはその前からどうも不穏な動きをしているようだとロキは人伝に聞いていた。
「・・・ガルム。早速で悪いが、手を借りるかも知れん。<湖畔の家>の連中はどうも将軍や件の副ギルド長と密約している節がある。とっ捕まえて白状させたい」
「分かった。まずは彼らに話を聞いてみて、黒だと分かれば協力しよう」
「それで構わねえ。・・・悪いが頼んだ。よし、全員戦闘準備だ!」
ロキの合図で話を聞いていた<濃霧の衛士>の者達は素早く伝達と準備を始めた。恵二は同じく急ぎ準備に取り掛かりながらも胸中思う。
(まずったなぁ。さっきの鍛錬で大分消耗している・・・。だがここのクランとあっちは互角だって話だし、こっちには親衛隊に加え他の支部の冒険者もいる。・・・問題無い筈だ!)
そう考えていた恵二の見積もりは早くも崩れた。
話を聞いた親衛隊の者達は、自分たちも戦闘に加勢すると伝えたがその提案はロキに却下された。
「今回は兵士ではなく冒険者が相手だ。まだ向こうに王女様やあんた達の存在を知らせたくない。ここは俺達に任せてくれ」
「しかし、ロキ殿はまだ万全では無いのでは?」
心配そうに親衛隊員の1人がそう呟くと、ロキは不敵な笑みを浮かべてこう告げた。
「心配ねえ。治癒魔術を使える者うちの者を酷使させちまったが、お蔭でこの通り完治したぜ!」
そう告げると足を動かしてアピールしてみせた。どうやら本当に完治してしまったらしい。さすがはAランク冒険者の回復力といったところだろうか。
「そういう事でしたら・・・。申し訳ありませんがこの場は貴方達冒険者にお任せします」
親衛隊員はそう言葉にすると敬礼をして見送った。彼らの背後からは騒ぎを聞きつけたフレイアも姿を見せ心配そうな顔でこう話した。
「皆さん、どうかご無事で・・・。もし危なくなったら遠慮せず逃げて下さい」
「・・・気遣い痛み入りますが、ここは“逃げて”と言うのではなく、“勝って来い”ってくらいに言って頂けると、我々の士気も上がるってものですぜ?」
そうロキに注文されハッとなったフレイアは、弱気な顔を振るい払うかのように首を横に振ると、改めてこう言い直した。
「でわ、皆さま。この国の未来の為に、どうか勝利を勝ち取って下さい」
「御意!」
「行くぞ!」
「おおー!」
冒険者達は王女や親衛隊、それと非戦闘員達に見送られながらアジトを後にした。
<濃霧の衛士>の隠れ家の入口である洞窟の前には、多数の者達が隊列を組み待ち構えていた。その者達の装いは様々で剣や弓、それに杖などを手に持ち構え、中からの敵を迎え撃とうとしていた。
「しっかしリーダー。話もせずいきなり攻撃して本当に構わねえのか?」
「無論だ。奴らが既にこの国の反逆者である事は将軍からも確証を得ている。手心は無用だ」
そう告げたのは黒髪を長く伸ばした壮齢の冒険者であった。彼の名はオッド・トルーガー。冒険者クラン<湖畔の家>のリーダーで自身もAランクの熟練冒険者であった。
「しかし、まさかこんな所に奴らのアジトがあったとはな」
「・・・ここの洞窟は以前入った事があるが、確か行き止まりで何もなかった筈なんだがなぁ」
オッドの呟きに記憶を辿りそう答えたのは、彼と同じくAランクの冒険者である鎧で身を固めた巨漢の男ラードであった。彼は昔ここの洞窟を調べた事があるようだが、その時には何も無かったと記憶していた。彼がそう告げるとオッドは推測を述べた。
「恐らくどこかに巧妙に隠された入口があるのだろう。国内にもそのような遺跡の入口を偶発的に見つけた例もある。なあに、待ち構えていれば向こうからやってくるさ。例え別の入口があっても逃げるような奴じゃない。ロキって男はな」
男の口元はつり上がりこれからの戦闘をまるで楽しむかのように笑みを浮かべた。
「さぁ、来いロキ!今日こそどちらが上のクランか決めようじゃないか!」
オッドは洞窟内にまで届きそうな程声を張り上げそう告げた。
「・・・ちっ。聞こえてるよオッド」
隠れ家を巧妙に隠している土壁の入り口前にはロキを先頭に<濃霧の衛士>の冒険者、さっき加わったばかりの他の支部の冒険者、それに恵二を含めた合計42名の冒険者達が待機していた。
「向こうは殺る気満々って訳ね・・・。上等じゃない!」
そう声を上げたのは気性の荒い<濃霧の衛士>のエースであるトリニスであった。<濃霧の衛士>は彼女とリーダーのロキであるAランク冒険者ツートップを主軸とした戦力を有していた。他の者もBからDランクまでと様々で、冒険者としての質も高く優秀であった。だが、それは向こうにも同じ事が言えた。ただ決定的に両者が違ったのは―――
「早まるなトリニス。あちらは対人戦にも慣れているし遠慮の無い奴らだらけだ。まともにやりあえば被害は甚大だ」
ヴィシュトルテの冒険者の中でも二大勢力である<濃霧の衛士>と<湖畔の家>。そのリーダーの性格故か、自然とその元に集まる冒険者達も似たような性格の持ち主が多かった。<湖畔の家>の者達は一言でいうと荒くれ者が多かったのだ。戦果の為には他人を蹴落とすことも躊躇わない、そんな連中が多いのだと耳にする。
そんな連中を武でもって纏め上げたのがリーダーであるオッド・トルーガーであった。数年前にはどこかから流れてやって来たラードという名のAランク冒険者が加入してから一気にクランの名を上げてきた。その勇名の陰で悪名もちらほらと話題になったりもした。
以前ギルド長であるメルシアが忠告をした事もあり、一度は大人しくなったものとばかり思っていたところで今回のクーデター騒ぎだ。ロキには彼ら<湖畔の家>に対して思うところは山ほどあったのだが、Aランク冒険者としての経験が熱くなりそうな思考を冷静にし、状況を細かく把握しようと脳をフル回転させる。
「・・・奴ら、なんで仕掛けてきたんだ?」
「何言ってるの?トーマ達が後をつけられたから、ここがバレて襲撃しにやって来たんでしょう!?」
「・・・面目ない」
ロキの問いに分かりきった事をとトリニスが返答し、彼女の発言にトーマと呼ばれた冒険者が肩を落とす。彼は先程報告に来た、他支部の案内人を務めていた者だ。トリニスは何もここで彼を責める気はなかったのか、思わず失言してしまい慌ててフォローするが、ロキはそのやり取りを聞き流し話を続けた。
「そうじゃない。奴らの戦力は俺達とほぼ互角。それは奴らも分かりきっている事だ。そこに加えて俺達は他の支部からも応援を貰っている。当然つけていた連中もそれを知っている筈だ。さて、それなのにどうして奴らは自信満々に喧嘩を吹っ掛けて来たんだ?」
「―――っ!そ、それは・・・」
ロキの言葉にハッとなり考えるも答えの出ないトリニスは黙り込んでしまう。
「こいつはなんかあるぜ?・・・くそ!外の様子が分かればなぁ・・・」
巧妙に隠されたアジトの入口である土壁の向こう側の様子をみる術は無かったのだ。音から察するに洞窟内に敵は居なさそうではあるのだが、流石に洞窟の外側までは状況が分からなかったのだ。
ロキ達のやり取りを離れた所で伺っていたサミは小声で周りの者に聞こえないように恵二へと語り掛けた。
「・・・ねぇ。あんたの<魔力探索>で外の様子を確認できないの?あんたの馬鹿でかい範囲なら可能でしょう?」
彼女の提案は尤もだったのだが、恵二には一つの懸念事項があったのだ。
「・・・実はさっき剣に魔術の鍛錬をみっちりしたばかりでな。スキルをかなり使っちまったんだ」
恵二の告白にセオッツとサミは驚きの表情を見せた。二人にだけは恵二のスキル<超強化>の秘密を以前打ち明けていたのだ。
「おいおい。それじゃあ今のお前は全く強化ができないのか?」
「いや、ある程度ならできる。だが、<魔力探索>に強化を割り振ってしまうと、もう雀の涙ほどしか使用出来ない」
「すずめ?・・・何それ?」
どうやらこの世界にはスズメは居ないのか、それともこの二人が知らないだけか日本の諺は通じなかったようだ。
「・・・鼠の涙ほどくらいしか量が無いって意味だ」
「なるほどね、ってほとんど使えないって事か!?」
セオッツの問いに無言で頷く。恵二にとっては本当に間の悪い襲撃であった。
「事情は分かったわ。でも、ここは使うべきよ」
そう提案したのはサミであった。彼女は更にその理由を説明し始めた。
「それしかスキルが使えないのなら、どの道ケージに無茶な戦闘は頼めないわ。それなら今は出し惜しみせず、魔力探索で必要な情報を得るべきよ。何も無ければ安心して戦えるし、仕掛けがあるのなら事前に対策も打てるってものだわ」
サミの言う事は尤もであった。彼女に続いてセオッツもその提案に賛成の意向をとる。
「心配するな!お前には大きな借りがあるからな。今度は俺が守ってやるからケージは安心してスキルを使いきっちまえ!」
「・・・分かった。でもお守は不要だ。俺だってCランク冒険者なんだぜ?スキルが無くてもちゃんと戦ってみせる!」
二人に後押しされ覚悟を決めた恵二は、議論をしているロキ達へと相談を持ち掛けた。




