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月下の一群

中田英寿になりたかったら、網タイツを履きなさい。

作者: 濱野乱

よお、中高年。

タイツ履けよ。網タイツ。色は何でもいいや。派手な方がパンクでプッシーだぜ。


スカートは履いても履かなくてもどっちでもいい。ミニでもタコでもいいんだよ。

履いたら通勤だ。決して走るなよ。狙撃される。

誰に? チュパカブラ。


道中、てめえの足に目玉の親父が何度も突き刺さる。倒されるな。


電柱の側で、ケツ振ってみな。娼婦みてえにな。犬をこかすくらいの余裕が欲しいね。


山の手線に乗ったか? 東京メトロでもいいけどよ。目立つところに立たなきゃダメだぜ。


足を広げろ。


箱はてめえのライブハウスだ。

見てみろよ。

ライダース着たパンクなあんちゃんも、リュック背負ったサブカル鬼頭も、痰のからまったヘミングウェイも、みんなてめえの足に釘付けだ。


ハンマーヘッドシャークじゃね? って、学生風の山猿が携帯で撮ってるぞ。Facebookが潮吹かすぜ。


それもこれもみーんな、お前の網タイツが起こした革命なんだぜ。三島由紀夫さえ、起こせなかった革命なんだ。


電車を降りたら脇汗びっしょりかもな。でもヒデには一歩、近づけただろう?


会社についたら、蝿みたいな上司にこう言ってやんな。


中田英寿になりたいんです。

ってな。

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