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脳内整理

ツッコミどころが改定前より増えているかもしれません。


一話投稿して2時間でお気に入り300件超えたのが嬉しくて急いで書いた結果がこれです。


 アイツの弟子兼後継者に指定されかれこれ1年が過ぎた。

 最初の3日のみ治療に専念させられた。

「飲め」

 そう言って出されたのは歴史的価値のある聖薬などの高級治療薬や滋養効果のある龍種の内臓等色々なもの。

 初日の返答のおかげでほとんど魔力が空だった俺は特に返事をすることなく、それを口にし、寝たりを繰り返していた。


 体調が良好になった俺は、師に指定されたメニューを淡々とこなし、特に味らしい味のない肉や、そのまんまの野菜などをむさぼった。

 1年もすれば俺の体は随分と外見的に変わりすらっとしていた。

 一部の贅肉は何故か落ちなかった。


 そんな肉体になったころから師との訓練の際に稀に一撃を入れることができるようになった。小回りが利くとかなり戦略の幅が増えた。

 怪しげな男が師の元にやってきた。

 曰く、依頼らしい。

 この師はハイルノークと言うフリーの金さえ払えば様々なことを熟す何でも屋に近い男らしい。

 国でも戦力的に恐れられ、他国に行かぬよう地位で縛っている。位も高い。

 俺の生家の三大貴族の一角アルカディナ家と同等の扱いらしい。

 と、怪しげな男が言っていた。

 これにて、俺はクルルシファー・アルカディナ・バルフェもとい、シファ・ハイルノークになったのである。



 - ○ -


 

 2年と半年がたった。

 その食事中にとある疑問を持ったので一つ聞いてみることにした。

『何で、俺は師の元で過ごしているのだ』

「…言ってなかったか?」

 最低限しかしゃべらない男は基本、

 「飯」「来い」「クズ」「寝ろ」「起きろ」

 程度のバリエーションしか話さない。

 故に聞くタイミングがつかめなかったのである。

「お前の親から殺せと依頼が来たから殺そうとしたが、中々の反応をしたから後継者にしようと思った。死にかけてたから、眼をお前に移した」

 眼には、色々な効果があるとか。

「眼を移したから、お前を後継者にすることを決定した、以上」

 俺を殺したという事実は、証拠品で片目を依頼者に送り付け、残りは燃やしたと告げたそうだ。

『…そうだったのか』

「何も知らないでよく、ここまで来れたな」

『タイミングが分からなかった』

 …この人普通にしゃべれたんだな。

 と、聞けば必要性を感じなかったからとのこと。

 それ以来、聞けばそれなりに師は話すようになった。



 早朝。

 寝床として割り当てられているのは最初に目が覚めた牢屋の中。

 何故に牢屋の中なのかと聞けば、逃げられたら困るとのこと。

 この牢屋には無駄に色々な機能が備わっていた。

 蛇口をひねれば水は出るし、トイレも前世とそん色のない程度には綺麗な陶器製。ベットもそれなりに高級なものである。ローブの換えや、運動に適した衣類などもそろっている。

 また聞けば、あの何度かあった事のある怪しげな男(大商人らしい)に

「最低限の今年解けば逃げられねえだろ」

 とのお言葉を頂いたらしく、無駄にハイスペックになったらしい。

 最近仕事から帰ってきたと言う師匠の奥さん意見もあったらしい。俺が目を覚ます前に着替えと応急処置をしたのも奥さんらしく、現在20歳の息子が居るとか。

 まぁ、服は俺が着替えが欲しいと言ったらこうなったのだが。


 かれこれ何年も自分の体を鏡等で見たことはないが、ずいぶんとすっきりとした容姿になった事は理解している。

 腹や顔の贅肉は完全に消え失せ、それなりにスッとしているし、腕、足の肉も、こんなんで大丈夫だろうか自分、と思うぐらいには細くなった。

 身長もそれなりに伸びたようだが、ここ1年身長が止まっているように思える。

 取りあえず、昔に比べ随分と身軽になった事は確かなのだが、一つ困ったことがある。

 …この胸邪魔だ。

 修行の時は基本サラシできつく締めているのだが、そこそこのサイズがあり、動きに邪魔を感じる時がある。

 何かくびれているのだが、腹筋が一向に割れる気配がない。

 尻の方も安産型、と呼ばれる一歩手前の様な感じだ。太ももも何か少しふっくらとしている。

 …要は何が言いたいか。


 何か俺、女っぽい容姿になっている。


 俺と言う表現は間違っていないはずだ。

 貴族の長男として生まれ、育ったのだから。

 服もれっきとした男ものだ。

 πがデカくなり、括れ、臀部が丸みを帯び、股間の物がなく、月一で何かアレが来ていても俺は男のはずなのである。

 師の奥さんにそのことを相談すると生暖かい目で説明されたのはもはや黒歴史である。


 Q 異世界ではこのような体系の人間も男と表されるのか。

 

 その疑問は、師匠の背中を流す際に察した。

 師匠にはあの、その、それなりの物があったのである。


 A 間違いなく女と言う表現である。

 

 師の妻曰く。

 男にしか当主は継ぐことができないとのこと。故にそうやって育てられたのではないかとのこと。

 俺、女らしいんですが…え、つい最近その決まりが改正された?

 後、表向きは義兄が継ぎ俺が働くらしい。


(ストックはあとほんの少しなのでちょっとづつ出していく予定)

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