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5 北方口承伝





二つの燭台に置かれた蝋燭が液状化している。 その奥に照らし出された席に、白い布をはおって、月桂冠をかぶる、よく肥えた男がいる。 彼は宗教自治区の一三人の長の内のひとりである。 彼の前にクラプトは跪いて、言葉を並べた。 入国をする前にあらかじめ早馬で自治区の方へ連絡をした。すると、この男が面会するということで、クラプトのみを自治区の天幕小屋まで案内した。

「君たちはこれからどうしたい。ん?」

「我々は、出来うる限り保護してもらいたいと考えております。」

 白衣の男は笑みを浮かべる。

 「しかし、我々も神に身を捧げるのだ。どうだろうか……いや、決して君たちを守らないわけでわない。しかし、それではあまりに我々が損であるだろ」

「ええ、ですから私たちの資産の一部と製鉄、精錬、金属加工などお教えいたします。」

 よろしい、と白衣の男が声たかだかに叫ぶと握手をクラプトに求めた。

 この後、黒馬の民はこの宗教自治区の内で、最も東の門に近い場所で居住区を与えられた。

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