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詩
甘桃幻想が真四角の心中で
七転八倒する
毛むくじゃらの軟体が毛虫のように宝石箱で翻筋斗打った
暴れる牡丹餅を 空中に仰いで
何時か落ちてきやしないかと
それは永久機関だった
残像のような 風邪のような 髪のような
扁平の異性が回転している 水車のようだ
交・達・自問
三文の幻愛を 取りあえず成就する時の
幻視的学術直感 開眼的論理背反突貫
聡明狂足る源始理論の光は悪罵となりて
白桃を打ち据えた
狭き宇宙を打ち破る 絶対皇帝罵言
殴り叩き笞打ち浴びせ辱め
自問自答
実体なき甘桃幻想が笑みかけ
産み足る私が萎縮する
実体なき在に 生命が恐れる
永遠 甘桃異性
円球 現れる私
永遠 円球 永円 永球 遠
誤謬の児 或いは双児の弟妹 一人は真 一人は偽
歯車の子 不備の子
幻実足る私は遠い 擦れ違い
終
お読み下さりありがとうございました。