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そして、少年は立ちあがる
※行き当たりばったりの作品なので、期待はしないでください。
「オマエならなんでもできる」と言われ続けた。しかし、そんな僕の世界は壊された。違う、僕が壊したんだ。誰からも期待をされる毎日に心を押しつぶされそうになった。逃げたい、逃げたい、逃げたい、いつも思ってた。
「ナンデボクダケトクベツナノ?」
お父さん、お母さん、先生、隣人さん、友達……友達はいないや。そんなキラキラした目で僕を見ないで。結局やるのは僕なのに、そこに僕の意思は存在していない。想いのない行動なんて、機械と同じじゃないか。僕は機械じゃない、ちゃんと生きてる。心臓だって動いてるし、呼吸だってしてる。ちゃんと言葉も話せる、だから僕は人間なんだ。
だから僕は捨てるんだ。恵まれた環境を。
そして僕は拾うんだ。僕が生きるための欠片を。