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穏やかな彼  作者: ジャンガリアンハムスターは世界最強種
8/12

友達は大切に

視点切り替わります。

ヒーロー視点。


いささか、品の無い所もあります。

彼女との出会いは、友人の結婚式だった。

友人の辻 忠司の結婚式に、恩田 貴美子も新婦友人として来ていたのだ。



ぶっちゃけ

「派手な美人」

が第一印象。


まず、胸でかい。

背が高い。

ヒールを履いているから、元々高い身長がさらにすらっと高い。

痩せてはいない。だが、決して太っているわけでもなく、全体的に柔らかな感じ。

鼻が高く、目が大きく、くっきり二重瞼の、綺麗な顔をしていた。

黒髪ロング、色白で、綺麗な鎖骨。


モロ好みw

2次会の時、ホテルに誘おう。

同じ会社の子らしいし、俺の事は知っているだろう。多分彼女は断らないだろうと思っていた。

式の間、神経は常に彼女を意識していた。



ふと、何らかの違和感を感じる。

友人代表で彼女が挨拶している時。

ケーキカットでカメラを構えている人だかり中の彼女を見た時も。


何だ?

喉の奥に、骨が刺さったみたいだ。

何に「違和感」を感じてるんだ?


そのまま式は進行し、新婦が両親への手紙を読み始める。

なんとなしに彼女の方を見てみると、目元をはらっている!

両親への感謝の言葉、家族愛で感動しているようだった。

その時に、気が付いた。


あ、爪だ。


感じていた違和感の正体が分かった。

爪が綺麗なんだ。

彼女は爪を短く綺麗に整えており、ネイルを全くしていなかった。

だから、友人代表のとき彼女が山下への手紙を読んでいるときの手元や、ケーキカットでデジカメ構えたときの手元に違和感を感じたのか。

そして、いま、父親への感謝の言葉で泣いている。

なんだか、かわいい人だなと思った。



2次会は、近くのレストランを貸し切ってやる。

辻と山下を車で連れていくとき、山下に彼女のことを聞いてみた。


「恩田ってうちの会社だよな?どこで働いてんの?」


恩田貴美子とは、いままで一面識も無い。

山下は、フロントで受付をしているから良く見かけたり、辻の彼女ということもあり、飯を一緒に食う時もあった。


「貴美子は、調理場だよ。なに?興味あんの?」


今夜落とす予定です。

料理人ね、道理で爪を綺麗にしている。

 

「いや、一度も会ったこと無かったから」

「やめてよね。貴美子は藤原さんが遊びで手ぇ付けていいような子じゃないんだから。」


遊びって決めつけてんのね。

どーゆー意味よ。


「藤原。貴美子ちゃんは、真面目なタイプなの。俺もやめといた方がいいと思う」


辻まで俺を牽制する。

つーか、お前「貴美子ちゃん」って何?何名前で呼んでんの。


「貴美子と付き合うんなら、『俺が幸せにしてやる』位の気持ちでいてね」

「はぁ?何?それ?」

「真剣なお付き合いで、ってこと」


何この屈辱。お前ら言いすぎじゃね?

何で、俺がチャラ男っぽく言われてんの?

言っておくが、俺からナンパしてる訳じゃ無いぞ。女の方から声かけてくんの!

第一、付き合ってみなきゃ『合う』とか『合わない』とか分からないと思う。




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