結婚を前提にしたお付き合いが始まりました
しまった!怒らせてしまった!!
違うの!!!
「身体の浮気ok」なんて、言うんじゃなかった!
あまりに…あまりなので、思考が上手く行かない。
「お互い、他に言いたいことは後で詰めるとして・・・。いつにしましょうか?」
「えっ!?」
「身内で挨拶を交わしたら、先に籍を入れましょう。」
籍を1年後、式はそれより1~2年先ってところかな。
初対面から4ヵ月目だから、まあ、妥当なところだと思う。
「はい!
どうか、不束者ですが宜しくお願いします。」
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結局、私たちは4カ月後の4月に籍を入れることにした。
4月に私の誕生日があるからだ。式は暫く先になるのが確実で、「そんなに待っていられない」と言われ4月に決定。夏に出会ってから、まだ数カ月のスピード婚だ。
式は、私の家はいつでも都合がつくが、藤原さんはそうじゃない。うちのホテルあげてのお祭りになる勢いである。
ご両親にご挨拶にいったり、本当に忙しくも、毎日楽しく過ごしていた。
あまりの電光石火の早技ぶりに、私の両親から「子供ができたのかっっ!!??」と驚かれるかと思っていたが、そんなことは全くなかった。
そういえば、以前『食べ歩き会』が早めに終わり、私を実家に送ってくれた時両親と会ったことがあった。
「藤原 武人と申します。貴美子さんとは会社の同僚でして、今後ともよろしくお願い致します。」
私は、家に男の友達を連れてきたことなぞ無かったんで、同じ空間にいるというだけで恥ずかしくて、何気ない口調で続けた。
「藤原さんは、事業推進課の課長補佐をしている人なんだよ。
今日は、宇都宮までギョーザを食べにいったの。おみやげも買ってきたからね」
仕事がバリバリできる人なんだよ!美味しいものが大好きな私の友達なんだよ!と社会的地位且つ性格的健康性を私なりにアピールしてみる。
「まあ、わざわざ。貴美子の母です。」
「貴美子の父です。」
両親は、藤原さんの美男子っぷりに驚いているようだった。
後でどれだけ冷やかされるかと思っていたが、母は「いい男じゃない」と一言だったし、父は何も言わなかった。
今思うと、奥手の私が、友達と言えど男の人を連れてきたので気付いたんだろうな。
お付き合いが始まっても、藤原さんは、私に過度な接触をすることも無く、親切だった。
順番を守ってくれ、私のおこちゃまデートを嫌な顔せずに付き合ってくれていることが、とても嬉しかった。
本当に大切してくれているのが分かって、嬉しくって、幸せを噛みしめていた。
ドライブを楽しんだり、映画を観に行ったり、ご飯を一緒に食べたり。
恋人になった今は、私から手をつなぐ位のスキンシップは出来るようになった。
出会いは、7月後半~8月頭
プロポーズが12月頭(現在地)
籍は4月にいれる予定