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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
虎だ、お前は虎になるのだ
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第九十八話 虎の妖怪編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里達が訪れたのは寒い国でした。


「雪が酷くなって来た。宿屋を探そう」


 孫左京が走り出します。


「お前も仕事しろ!」


 とぼけるリックを蹴飛ばす蘭です。


「にゃん! 動物虐待にゃん!」


 リックが涙目で抗議します。


「お前は妖怪だろ!」


 蘭の踵落としが炸裂します。


「お師匠様」


 亜梨沙が大きめの笠を樹里に被せます。


「ありがとう、亜梨沙」


 樹里が笑顔で言うと亜梨沙は照れました。


「きゃ!」


 突然の突風に蘭の腰蓑が捲れ、亜梨沙のスカートが翻ります。


「ブブ!」


 馬の馨が鼻血を噴き出します。


「エッチな風」


 亜梨沙が言った時です。


「旅の坊主、儂の糧となれ」


 突然、虎の顔をした妖怪が現れました。


「伊達直人さんですか?」


 樹里が尋ねます。


「誰がチビッ子ハウスだ!」


 妖怪が切れました。


「我が名は虎大王だ!」


「では私はツケメンで」


 樹里が言います。


「その大王じゃねえ!」


 妖怪はまた切れました。

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