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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
虎だ、お前は虎になるのだ
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第九十七話 急に寒い編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里達が続いて訪れた所はとても寒い国です。


「なまら寒いにゃ」


 猫のリックはちゃっかりと樹里の懐で温まっています。


「いつか殺す」


 孫左京は呟きました。


「寒くないの、あんた?」


 亜梨沙は腰蓑と胸当てだけの過激スタイルの蘭に尋ねます。


「全然」


 それを見て馬の馨は興奮しました。


「寒い訳だぜ、雪が降って来た」


 左京が空を見上げました。大きな雪がシンシンと降って来ます。


「妙ですよ、左京さん」


 馨が言います。


 左京は周囲を見回しました。


 街を歩いている人達は皆薄着で震えながら歩いています。


「貧乏で服が買えない訳じゃないよな」


 左京は周囲を探ります。


「あれか」


 左京は街の反対側にある山を睨みました。


 頂上付近が雪でおおわれています。


「妖怪の臭いがします、お師匠様」


「そうなんですか」


 リックが樹里の胸に顔を擦り付けています。


「このエロ猫!」


 左京はリックを叩き落としました。

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